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美人と一言で言えばそれは大いなる幻影であると私は考える、美的感覚とはなんであろうか、日本的な美人と西洋型の美人では中身も外見もまるで異なる、日本的な美は多分に理想的でありつかみ所のない”幻”であることが多い。男は子供のときから美人に憧れる、夢を見る何度も美人が現れる、それを日常の生活で現実になれと祈る。 しかし現実に現れた女性はひどく現実的で男から夢を奪ってしまう、そこで男は目を覚ます、あれは夢だったのかつまらない。男は現実をしぶしぶ受け入れてやがて結婚して家庭を持つ、男とは夢の塊で見果てぬ夢の中で生活している、美人というのは男にとっては夢であり現実には届かない代物である。 私の妻はいわゆるガイジンで日本人ではない、南米の巨大な国で生まれた、そのルーツをたどっていけば西洋系アジア系が重なり複雑怪奇、妻の美的感覚は西洋人のもので日本人とはまるで違うのである、歌麿や西鶴に代表される日本画の巨匠たちは日本人の美的感覚で美人を描いた。男の夢が絵の中に生きている、美人の奥ゆかしさ、さりげない風情、情緒などが見事に描かれている。 人間の美的感覚とは地域によって異なる、世界を大きく2分するとインドまでが東洋である、インド以西は西洋でインドの古代壁画などに描かれた絵が西洋人の美的感覚であることが理解できる。では西洋人の美的感覚とはどのようなものだろうか、直言すれば夢を廃して現実的に男の理想を追い求めた結果が西洋の美的感覚である。 女性の外観は限りなくバイオリンに近く、ボリューム感覚が抜群でウッシシという男のため息が聞こえてきそうだ。実際のガイジンの女性の外見も男の目を気にしてでっぱりが強調されて、それが「いい女」の理想にされている、つまり、女の体は男の視線を感じて成長を遂げる証拠をガイジンは見事に見せてくれる。 この写真はうちの娘で3人の子持ちである、妻の両親に預けていた娘を日本に呼び寄せた、もう14年前の話である。久しぶりに見た娘を私は仰天していた、背が高い、恐ろしくボインちゃんであった。たちまち男に目をつけられた、それも日本人ではなくアメリカ海軍の兵隊だった、それで娘は現在はロサンジェルスに住んでいる。 西洋の美的感覚とは男の限りない願望の象徴を具現化した女性のことである、たとえばおっぱいとお尻の豊かさ、視線で男を悩殺する女性、女優で言えばキャメロン・デイアスとかジェシカ・アルバみたいな女性。ハリウッドの大宣伝で世界的に評判になるのはアメリカの女性であろう、しかし東洋ではさっぱり評判にならないのは美的な基準が異なるからだ、男の視線で女の体は成長するなどと唱えてもさっぱり納得してもらえない。 日本に娘を呼び寄せたら南米にいる長男からメールがきた、「妹が何かそちらでうまいことをやっているみたいだが、こちらとしてはいささかおもしろくない。私も日本に行きたいが先立つものが云々・・・」ようするに金はないということだ、私は絶句した、30歳になる男が情けないと腹を立てた、それでも、来たいのなら来いよと航空券を送った。彼はすっ飛んで来日した。 西洋の男の美の基準をめぐって大論争を何度もしたことがある、私が女性のチャーミングな魅力について話していた、そこに男が突然飛び込んできた。彼は堂々と持論を展開した、くだらないことを言うなと彼はいう。 「女を見てお前は何を感じたか言ってみろ!両手で女を引き寄せる、顔とセックスするのか?」 「顔じゃないけどしかし・・・」 「その通り顔じゃない腰回りだ、それで真っ赤に焼けた鉄棒をブスーと突き立てる、それで男は天国に行ける」 半端ではないその物言いは私を仰天させた、男は女を見てまず腰周りから品定めを行い次に上半身に移動して最後に顔に行く。東洋の男が女の顔が命と思っていることを考えるとえらい違いだ、世界で素晴らしい体を持った女性は黒人であると言われている、次に素晴らしいのは西洋の女性であろう、なにせ男の視線を年がら年中浴びて成長を遂げているからだ。 男の本性は実は種馬と言われている、東西を問わずこれは同じで女泣かせの業であろう。「英雄色を好む」別に英雄でなくても男は性質が悪くてあちこちで浮気をする。アダムとイブの昔からこれは変わらずイブはアダムの浮気の始末に追われた、女は男から言い寄られると断固排除する女はいるにはいるが少ない、花束を持って女性の関心を誘う男は世界中にいる、それが所帯持ちに多いというから始末に終えない。 種馬は世界中を闊歩する、あちこちで子供を作りそれでいて面倒は見ないのである。狙われる女性が独身とは限らないのも特徴で男はちょいと味見をして去る、女性は防御をしないととんでもないことになる。女性は下半身の防御は得意であるが種馬は種をつけて歩くのが仕事だから、いかに女性の防御を突破するかでその真価を問われる。 私の知り合いの女性は結婚しないで5人の子供を作り、男の浮気クセに嫌気がさして別れている。もうひとりの女性は21歳で結婚したが相手は57歳だった、しかも男はゲイで両刀使いで散々苦労をさせられて最近死別している。 女性はセックスでオルガスムスに達する人と鈍感で感じない人に大別される、男にもよるが、一流のアーチストならば滑らかに女のメロディを奏でる、ベッドで思いのままに女を喜ばせる。セックスとは喜びであり女を何人喜ばせたかで評価される。鈍感な女はセックスを面倒くさい作業だと感じる、セックスにも上手下手が存在する、男のリードがまずいと女はエクスタシーに達しないで終わる、プロの調教師は女を思いのままに操る、そして彼女から絶叫を引き出せば成功である。
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