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世の中には色々な人がいるから生き方もそれぞれ違う。これから私が書くのはニートの事ではない、ニートは単なる無気力人間であって冒険とは無縁の人種である。私は冒険を見るのが大好きだからテレ朝の番組予告をを1週間前に見て妻と二人で見た。
50歳の男で妻と二人の子供がいるが生活はアルバイトで生計を立てている。彼は普通の勤め人ができない人である、もう30年も冒険一筋で、歩いた距離は4万キロを越えるという。彼はリヤカーを引っ張って世界中を歩いている、今時リヤカーなど名前すら若い人は知らないだろう。日本が発明した超簡単な手引き車で200kgぐらいは楽々運ぶ、私も子供の時には家の荷物を運ばされたものだ。
この50歳のおじさんは、そのリヤカーでアマゾンの町マナウスから900キロ離れた町まで泥んこの道を50度近い炎天下を歩く冒険の旅の番組だった。物好きな人間だと多くの人は笑うかもしれない、でも冒険とは物好きだからできるのであって安定した生活を望む人には無縁の出来事である。アマゾンには道路はあるがほとんど舗装はされてはいない、日中は50度近くまで温度が上がり雨が降ればたちまちぬかるみの道路になり車は通行できない。アリと蚊と虫の大群に襲われ道路ではジャガーという猛獣がうろついている。私も12年ブラジルに住んでいたからジャングルの過酷さは知っているが、日本からわざわざこの過酷な旅に出かけるとは半端な冒険家ではないなと思った。
彼は冒険が自分の人生だと二十歳で決めたのだ、それからリヤカーで世界中を歩いている。冒険が生活の主体だから当然勤め人はできない、結婚も39歳までお預けで冒険とアルバイト生活を承知した奥さんと結婚している。大抵の男はこういう選択はしないで平凡な生活を選ぶ、好きでなければこんなことはやらないし結婚さえできないからだ。50歳でアルバイトと聞けばニートと同じじゃないかと思われるだろうけど、目的のあるアルバイトはニートではない。彼は歩く距離を地図の上に印をつけて目的達成のためにアルバイトをする、無気力ニートとは正反対の生き方なのだ。彼は900キロの道のりを41日間かけて走破した、途中で道端に置いていたリヤカーがトラックに押しつぶされるというアクシデントもあったが彼は諦めず決めた事をやり遂げた。人はリヤカーで世界を歩く馬鹿馬鹿しさに笑うかもしれない、私は目的のある彼がうらやましいので拍手を送る。
戦ううちの奥さん
私も結婚したのは45歳で妻は43歳だった。どうして結婚が遅れたかというと、30代に結婚したかったがそれがうまくいかなかったのでする気が無くなったからだ。それで結婚まで世界各地を旅行して趣味の海釣りと両方さえあれば結婚など興味がなくなってしまった。妻の出現は私にとって迷惑だった、好きなことはもうできないと宣告されたのも同然だからだ。しかも妻には二人の子供がいるので私は子持ちコンブにされてしまう、私は若い時の冒険の延長線上にいたつもりだったのに ”年貢の納め時” と宣告されてしまった。妻はブラジルの農家の出身で来日して17年になるが未だに片言しか話せない、何度も日本語の手ほどきを試みたが無駄だと理解した。妻は頭の中で日本語を組み立てて話すが、それはポルトガル語の並びなので、出てくる言葉は日本語とはあべこべになっている。妻と初対面の人は、ふた呼吸ぐらい置かないと理解できない仕組みになっている、つまり、並び替えないと分からない。
妻の最大の特徴は強烈なアイデンティティ、自己啓示欲でこれは欧米系人間に共通していて個人差はあるけれども普通である。端的に言い表せば「自分を中心に地球は回る」、他人のことはは気にもしないし攻撃するものと思っている、人とはまず戦えファイト・ファイトと教えられて育った。日本でもこのファイテイングポーズをとるので私はげんなりしてしまう、ケンカは同国人だけにしてほしい。
妻:「あのさ○○○○○が生意気なこと言うからヘコましてやったわ」
私:「・・・・・・」
妻:「彼女はさ、友達の女性ともめたと言うから話を聞いてやったのに、私の意見を無視したようなことを言うからガツンと3発ぐらいボディーブローを・・・気分爽快だわザマミロ」
私:「!!!あんたケンカが好きだね。まあ同国人とならいくらやっても構わないけど、日本人は困るのことよ」
妻:「どうして日本人とは駄目なの?日本人でも変なイチャモンをつける人いるじゃない。ガイジンだと思って頭のてっぺんから足の先までジロッと見て”なんだこのガイジン”て顔で嫌味を言われたこと多いでしょ?絶対に負けない、戦うのみファイト!」。
ある日奥さんが美容院にお出かけ。奥さんの髪は元々明るい茶色(ライトブラウン)だけど最近は白髪が目立ってイラついていた。で、帰ってきた奥さんの髪を見るとこれが見事なシマウマ、「アフリカに行っていたとは知らなかったよ」と言ったらいきなり猛烈に怒り出した。話を聞くと、美容院で全部白に染めてほしいと頼んだらしい、しかし染めた女性が怖がって本当にいいのですかと何度も念を押されたと言う。結果はシマウマでは奥さんが怒るのは無理もない、奥さんはその足で美容院に戻って例のハチャメチャな日本語でちゃんと染めなければ警察(ポリス)交番に行くと脅したらしい。客が美容師を脅すなんて前代未聞である、「お金を払ったんだから私には権利がある、ちゃんと仕事をしてほしいだけ」ごもっともです、世界はあなたのために存在します。お客様は神様ですから。
続く・・・・
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