|
2006年08月14日 オーストラリア
ハワード首相が14日にも液化石油ガス(LPG)車の補助金制度を発表する――週末版の地元各紙が報じた。同首相は、LPG車がガソリン価格高騰問題の「解決策」にはなり得ないと述べつつも、幾分衝撃を和らげる効果はあると主張。LPG車の購入や同車への改造、供給タンクを設置するガソリンスタンドなどに対し、少なくとも1,000豪ドルを交付する決定を下すとみられている。
同首相は11日、連立与党内でLPG車補助金の導入が検討されていることを認めた。政府の試算によると、年間約1万5,000キロ走行すれば、約3,000豪ドル掛かるとみられるガソリン車からLPG車への改造を行ったとしても、採算に合うという。現在のLPG価格はガソリン価格の約3分の1となっている。
ハワード首相はラジオ局3AWの番組に出演し、「(LPG車導入が)すべての問題を解決するとは言っていない。だが一部は解消できる」とコメント。「本当の解決策となるのは、原油価格の低下だけ」と主張した。また、次回総選挙前の燃料税減税については、あらためてこれを否定している。
政府関係者が12日、1件当たり1,000豪ドルのLPG車補助金について、いくつかあるオプションの1つにすぎないと語ったことから、さらに高額な交付額を予測する見方が浮上。政府がエタノール混合ガソリンに関する補助金制度も検討中との声も上がっているようだ。
連邦政府は2011年からのLPG車の新車購入に1,000豪ドルの補助金を提供する予定だったが、ガソリン価格の高騰で計画の前倒しを迫られていた。ただし、LPGには12年から1リットル当たり2.5豪セントの燃料税が導入され、15年には同12.5豪セントにまで引き上げられる予定。
■大型車の中古車価格低下
一方、12日付オーストラリアン紙によると、ガソリン価格高騰と新車割引セールの影響で、特に大型車を中心に中古車価格が記録的な低水準に落ち込んでいるという。
保険会社などに自動車価格のデータを提供するウェブサイト「レッドブック」のベアード営業部長は、2年落ちの大型車の価値が半分以下に下がってしまった例を紹介。かなり走行距離が高かったとはいえ、フォード「ファルコン」(新車価格4万豪ドル超)の2003年式が先週メルボルンのオークションで、1万2,500豪ドルの値を付けられたことを明かした。
レッドブックの統計データで見ると、04年に2年落ちの「ファルコン」が新車価格の70%を保っていたのに対し、昨年には50%余りにまで低下。匿名を条件に同紙の取材に答えたカーオークション業者の1人は、大型車の価格が業界標準の減価償却率である年20%を超える落ち幅に達したとこぼしている。
レッドブックは、1〜6月の新車販売統計で、軽自動車が前年同期比21.4%を記録する一方、大型車が同22.1%減に下落したことを指摘。こうした傾向も中古車価格に影響を与えたと結論付けている。
大型車新車販売の約8割を占める法人向け車両が、毎年年央に中古車市場に流入するのも不振が増幅した要因の1つ。
ただし、ベアード営業部長は、これらがオークションから一掃される年末ごろには大型車の中古車価格も回復すると予想。ガソリン価格をさほど気にしない大型車愛好者にとっては、「お買い得な車が多く、またとない機会」と呼び掛けている。
http://nna.asia.ne.jp.edgesuite.net/freetop/top/free_aud_daily.html
|