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バレンタインデー樋口一葉は知らざりき 小沢信男
今日はバレンタインの日。
家人に届いた色とりどりの感謝?チョコ。 贈る方も贈られる方も笑顔で、 なんともほのぼのとした心地。
ちなみに私は、息子家族には郵送し 家人と自分用には好きなチョコを。
お礼の電話で暫しお喋りなどなど… バレンタイン商戦に乗るのもまた楽し…です。
如月や早々届くチョコレート
リボンにもこだわりバレンタインの日
春めける花の切手のゆうパック
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白梅や父に未完の日暮れあり 櫂 美知子
この二月の寒さは格別。
晴れといえどもまだ肌を刺すほどの外気温。
それでも日差しは確実に早春のもの。
連休は出かける予定が、再び崩れるというお天気と
諸々の事情で取りやめることとなりました。
今の口癖は、「無理をしないように・・・」です。
思い通りに動けないこともあると、
自分に言い聞かせている今日この頃です。
二ン月の雪万物の制動す
深夜ゆく深雪の轍砕きつつ
春雪を見つむ二層の玻璃の内
母老いてまた犬も老い春炬燵
春水を飲む人肌に湯を足して
目覚むれば晴れてまぶしき春の雪
早春や市民マラソン延延と
剪り枝の梅一輪の白さかな
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by yahoo
純白のマスクを楯として会へり 野見山ひふみ
年始は調子が良かった母が数日前から熱でダウン。
なんとインフルエンザに罹っていた。
この寒さにインフルエンザとは・・・
「完全防備でないと家に来てはいけない。」と気丈に言い張る。
今朝は少し症状が治まり、私も感染はしていなくてほっと一安心。
そして巷ではこの時期、受験シーズン真っ只中。
悪天候、ダイヤの乱れに体調不良などなど・・・。
私自身や子の受験のことなども思い出し
この受験時期は何とかならないものかといつも憤りを感じてしまう。
雪に明け深雪の校舎掘りおこす
若き息はづみて白く呼びあへる
折鶴の折り方忘る屠蘇の酔
一つづつ買ひ足す玩具冬木の芽
玻璃越しの雪ちらちらと母の黙
風邪引きの声うらがえる電話口
マスクして犬曳き連れて向こう風
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九月来箸をつかんでまた生きる 橋本多佳子
八月のあの猛暑を思うと、きっと九月は残暑も厳しいだろうと
覚悟をしていましたが、嬉しいことにここ数日、初秋の風も
心地よく諸々のことが少しずつ捗るようになって参りました。
夜更けに聞こえてくる虫の声も爽やかです。
湖のほとりより立つ秋の風
吹き降りの風の足跡稲の花
風鐸の夕日しばらく法師蝉
犬と吾と風の軽さの秋あかね
新涼やショートカットの首筋に
九月来る小道具片す小抽斗
指先の力をぬかず梨を剥く
夜濯ぎやビルの灯りの一つ消え
虫の夜のなじみて軽きキーボード
繰り言にうなづくゆとり夜半の秋
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稲妻のゆたかなる夜も寝べきころ 中村汀女寝は「ぬ」と発音する。遠くの夜空に、音もなく雷光のみが走る。
稲妻は「稲の夫(つま)」の意で、稲妻によって稲が実る
という俗説から秋の季語となった。その稲妻を
「ゆたか」と受け止めている感性に、まずは驚かされる。
私などは目先だけでとらえるから、とても「ゆたか」などという表現には
至らない。作者は目先ではなく、いわば全身で稲妻に反応している。
他の自然現象についても、そういう受け止め方をした人なのだろう。
汀女句の「ふくよかさ」の秘密は、このあたりにありそうだ。
昔の主婦は、格段に早起きだった。だから「寝べきころ」とは、
明日の家族の生活に支障が出ないようにセットされた時間だ。
このことについても、作者が全身でゆったりと受け止めている様子が
句からよく伝わってくる。その意味では「ゆたか」を除くと凡庸な作品に
思えるかもしれないが、それは違う。私たちが、いま作者と同じ
立場にあると仮定して、はたして句のように些細な日常を
些細そのままに切り取れるだろうか。ここに隠されてあるのは、
極めて犀利なテクニックが駆使された痕跡である。
『汀女句集』(1944)所収。
--- 『増殖する俳句歳時記』 (清水哲男) ---
今年の盆帰省の時に、婚家の従兄会に出席しました。
久しぶりに再会した最年長の従兄と話すうちに、俳句の話題となり
ふと思い出したように従兄の口から「清水哲男氏」の名が出たのです。
私が『増殖する俳句歳時記』のファンだと伝えると、
清水氏は従兄の学生時代の先輩で、以前お目にかかった時、
体調の事もあり、今はその記事を休止していると伺ったそうです。
残念なことだと思いましたが、私が俳句を始めるよりずっと以前から
連綿として続いていた記事が終了しても、ネットで検索すれば、
いつでもこうして読むことが出来ます。
それにもまして従兄の先輩ということを知り、遠くの存在
だった氏が私の中でぐんと身近な方にも思えて参りました。
たったそれだけのことと言えばそうなのですが・・・
最近あった「ワクワクした話」でした。
稲妻や城山天守は怒り肩
稲光一閃原始にさかのぼる
洋上の闇をたばしる稲光
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