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歩みてくてく 俳句こつこつ。

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一月

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膝に来て模様に満ちて春着の子  中村草田男




初春のお慶びを申し上げます。

ゆるやかに過ぎゆく時を無理せずマイペースで
作句にまた励みたいと思います。
どうぞ今年もよろしくお願いします。

皆さまにとりまして、今年もまた
佳き年でありますようお祈り申し上げます。






凧一つ京の御空の晴渡る


ジーンズの父に抱かれて春着の児


褒めらるることも嬉しき春着かな


獅子舞の笛の音鈴の音まねき入れ


待ちし児を獅子の金歯の咬みゆけり


獅子舞や一家一族一頻り




数へ日

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週末のクリスマス会の余韻に浸りながら
週初めの今日は、徐々に気分を
切り替えて、年用意を始めました。
今年もあと僅かなんですね・・・。



数へ日を第九の稽古重ねけり  阿波野青畝


数へ日のなかの一日母を訪ふ   角川春樹


数へ日の閂ゆるき父母の家   辻美奈子




穏やかなお正月を迎えるにあたり、
出来ることを一つずつ熟してゆきたいものです。







剥出しの梁黒々と虎落笛


数へ日の父の書斎に深入りす


冴え冴えと風笛を聞く夜更かな


取つときの写真貼り付け賀状書く


息をつめ極細筆で書く賀状


母連れて母の師を訪ふ室の花


花の絵の見納めなるや古暦








晩秋

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陽当たりに出づる愉しみ紅葉山


廃鉱の煉瓦煙突秋のこゑ


古民家の創作料理新走り


どんぐりやポケット大き園児服


石仏を撫でてゆくかぜ花すすき


芒揺れ胸に小さな蟠り


芒原夢にたれかを見失ふ




六月

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この句を読む度、六月のプラスイメージが広がってゆきます。
他の句も色々探したのですが、六月と聞くとやはり一番に
この子規の句が肌感覚として思い起こされます。




六月を奇麗な風の吹くことよ     正岡子規





先日、ジューンブライドとなったお嬢さんの写真を
友人が逸早く見せに来てくれました。

いつもはお互いに似たもの同士の老母の話をしています。
そんな娘と言う立場の顔から、無事お嬢さんを嫁がせた
母親という友人の豊かな安堵した表情に、
こちらまで幸せを分けていただいた満たされたひと時でした。





花嫁に差掛く母の白日傘


万緑やをさなのまなこ緑濃く


あぢさゐの日陰に深き藍の鞠


山紫陽花かすかに聞こゆ瀬音かな


御岳へつづく木道水芭蕉


引いてやる子の手の温み螢川


夜濯の星に占ふあしたかな





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若葉晴


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酒蔵の水音絶えず若葉晴


こんなにも空は高くて楠若葉


御神木の樹齢いくとせ若葉風


口上の隅から隅へ若葉晴


梅若忌もらひ泣きする科白かな


参道の坂ゆるやかに春日傘




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