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夕星のいきづきはじむ花の闇
笛の音のひときは高し花篝
にはたづみ桜の色に染まりけり
よき風に吹かれていたり柳の芽
投扇の小鈴を鳴らす春の宵
水筒に満たす湧水春の山
げんこつのやうなおにぎり春の山
巣箱新し開店を待つ茶房
病室の窓の明るき花の雨
点滴のゆつくりと落つ花の雨
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俳句結社誌
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節分、立春が過ぎ、寒明けとなりましたが
何という寒さでしょう・・・。
四温で少し油断していた体がびっくりしています。
天気図では雪マーク
まだ寒い日が続くようです。
でも、もう少しの辛抱です。寒さが徐々に
緩み始めてゆくのを待ちましょう。
皆様、お風邪など引かれませんように
ご自愛くださいね。
節分や灰をならしてしづごころ 久保田万太郎
竹の声晶々と寒明くるべし 上田五千石
雨の中に立春大吉の光あり 高浜虚子
* * * 俳句雑誌 「二月号」 * * *
霜の夜の猫のぬくめしひざ小僧
彫像は飛翔のかまへ天高し
会釈して山茶花の垣通り過ぐ
小鳥来るブロンズ像の指先に
御下がりの肩あげほどく七五三
墨の香の立ちて静かに冬に入る
草の実や西洋犬の長き耳
時鳥草ひとりの時をもてあまし
汀女忌の月ひかへめにのぼりけり
* 汀女忌の句は、「寸評」で取り上げて戴いた。
『 「汀女忌」は九月二十日。中秋の名月の後、
しかも汀女が優しく謙虚な人柄だったという点を考えれば、
月までも「ひかへめ」に昇るというのもうなずける。』
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1999年までは一月十五日が成人の日でした。
それには、この日が小正月であり、かつて元服の義が
小正月に行われていたことによるそうです。
やはり成人の日は十五日の方がしっくり来る
と思うのは、私だけでしょうか・・・。
何はともあれ国民の祝日である成人の日、
大人になったことを自覚し自ら生き抜こうとする青年を祝い励まし
新成人の未来が、幸多きことを祈りたいです。
成人の日の華やぎにいて孤り 楠本憲吉
成人の日の総身に釦かけ 大澤ひろし
(2013/9月〜10月)
待宵やゆるゆると押す車椅子
青蜜柑ひとつ置かれし島地蔵
見はるかす棚田縁取る曼珠沙華
柿熟れて夕日の色に混じりけり
汀女忌の月ひかへめにのぼりけり
館内に糸瓜垂らせて子規まつる
(子規記念博物館にて)
ひれ酒や頑固おやぢの小さき店
柚味噌焦げ正座の足をくづしけり
Cavatina - The Deer Hunter
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冬紅葉
(友達に連れて行ってもらった植物園で・・・♪)
留守がちだった山の家。
久し振りに開けるポストに郵便物がぎっしり。
その中の大事な郵便物をより分けて・・・、
今月の俳句雑誌を、ドキドキしながら開けてみる。
五句選はやっぱり嬉しいけれど、先生の御句や巻頭句は
鑑賞するたび感じ入ってしまう・・・。
地の火照り鎮まりゆくや法師蟬
新米や塩にこだはる塩むすび
手花火をちんまり囲ふ兄妹
屋上に良き風のあり遠花火
瞬いて金粉こぼす花火かな
武満徹 「小さな空」
青空見たら 綿のような雲が
悲しみをのせて とんでいった
いたずらがすぎて 叱られて泣いた
子供の頃を思い出した
夕空見たら 教会の窓の
ステンドグラスが 真っ赫に燃えてた
夜空を見たら 小さな星が
涙のように 光っていた
なかなか俳句が詠めない時もありますが、
あきらめないで、こつこつ詠んでいきたい。 |
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街は次第にイルミネーションに飾られた樹木が増え始めた。
寒々とした夕暮れ時、歩をゆるめ見上げる大樹の
光につつまれた華やぎに、しばし心を遊ばせる。
咀嚼することひたすらに生身魂
山百合や画帳をひらく老夫婦
桐下駄の素足になじむ鼻緒かな
刻まれし眉間の皺や油照
方丈の池を満たせり蓮の花
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