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先月 亡くなった父は 自由葬で送りました。
父の遺したエンディングノート(ベ○コでもらったもの)には
・坊さんいらない
・お経いらない 焼香いらない
・戒名いらない
・香典いらない 受け取らない
・音楽葬で
・白装束いや 高校選抜(を見に行った)時の服で
・棺には何も入れない
・遺影は笑顔のもの 高校選抜の時の写真で
・葬儀は家族だけで
・食事は豪華に
と 書き残してありました。
お坊さんにお経をあげてもらって
戒名つけてもらわなきゃ成仏できないのでは?
と 心配する方もおられると思いますが
日本では 一般人の死者は 13世紀前半までは
埋葬せずに 川原や原っぱに遺棄する
『遺棄葬』が普通だったのです
今のような葬儀の形式になったのは ずいぶん近年なのです。
ところで 我が一族では
「笑顔で送る」というのが習わしです。
祖母の時も伯父の時も お正月の集まりのように
賑やかに送りました。
叔母が歌う「河内音頭」に合わせて
遺体のまわりで踊るのも 普通のことでした。
そんな一族なので 故人が望むように送るのが一番と考え なんの疑問も持たずに自由葬で送りました。
そこで自由葬のポイントです。
父は けっこう こうしてほしいと書き残してくれてたので
トントンと準備を進めていけましたが
一つ抜け落ちていたことがありました。
それは『自由葬の内容』でした。
ベテランスタッフさんが
「自由葬で一番困るのはね
『何もすることがない』ことなんです」
と仰います。
お経をあげる時間 お焼香の時間 弔辞の時間
自由葬だと 何もすることがなくなる訳です。
「その間を どう執り進めていくかを
ご遺族様が考えてください」とな
で 「音楽葬で」という希望なので
父の遺品のカセットテープを流そうかとなりましたが
テープの品質がアヤシイ…。
で テープを参考に ピアニストさんが演奏してくれることになりました。
そして 吹奏楽部の姪がクラリネットを披露することになり
お焼香の代わりに献花をすることに。
父の写っている写真を抜粋し スライドショーをしてくれるとのこと。
そこには プロがナレーションをつけてくれます。
で 1人1人が父に言葉を送る時間を設けてくれました。
結婚式みたいな感じですが スケジュールは決定。
こんな感じでやってほしいと
流れや演出などの希望を
なるべくたくさん書き残しておくといいかと思いました。
でね 次に問題になったのが
「葬儀は家族だけで」
これ どこまでが「家族」なのか 案外わかんないんですよね^^;
おそらく父は 孫と子供だけという意向だった思います。
父の兄弟たちは もう高齢で病気だったり
遠方なので来る体力がなかったりなので呼ばなくていいと
生前から兄弟でも決めてたようなのですが
母は知らせないのもおかしいと悩みました。
また 母方の親戚に知らせないでおく方向でしたが
父が入院していることを知っている 叔母達が
3日と空けずに 母の様子を見に訪問してきます。
「昨日来たから 明日(お通夜の日) 来るかも…」
来たらバレます。
で 訪問してくれる2人の叔母だけに
知らせようとなりましたが
そうなると 呼ばなかった他の叔父や叔母たちに
あとで文句を言われるかもしれないとなり
そうなると父の方の近親者にも
声をかけなければいけないとなっていく
となれば 日頃 親しくしていた友人知人はどうする?
となっていく。
叔母達は叔母達で 自分の子供達にも知らせたいと言い出す。
「もう どうしたらええかわからんから任すわ!」
と すべてを娘達に押し付けて 現実逃避しはじめる母(;^_^A
葬儀社の方が言っていました。
「家族だけでするって なかなか難しいんです。
遺された者の その後の人間関係もありますからね」
という言葉を実感しました^^;
で 結局 父と母の兄弟たちには知らせて
従姉妹たちも来られる人だけ来てもらい
親戚以外でバレてしまった人達には
「高齢なので家族だけでします」と 平に頭を下げまくりました。
81歳だと まだ人間関係に広がりがあります。
どこまでの人を呼ぶのか明記しておくのが
遺族も困らないかと思います。
それから 花の種類を決めておいた方がいいようです。
「故人様はどんなお花が好きでしたか?」と聞かれ
「父は常々 雑草が一番きれい と言っていました」と答えると
打ち合わせに同席のお花屋さんが う〜〜んと唸り
「逆に難しいです。無理…です…」と(笑)
で 父のイメージの色で花を用意してもらうことになりました。
ちなみに 父は花もいらない
棺もダ ンボールの棺でいいと言っていたのですが
母が「それはアカン!」と。
お棺とお花は 一般的なものを用意してもらいました(^。^;)
送る方は 充分にしてあげたいと考えているので
「何もいらない」は 逆に心の負担になります。
そのあたりも こういったものでよいと
明記しておくのがいいかと思います。
強い信条から そう考えるなら
その旨を 文章なりで書き残しておき
葬儀社の方々にも説明していくといいでしょう。
で なんとかなんとか
お通夜にあたる儀式をしました。
棺に何も入れるなとのことでしたが
叔母達が「あっちへいって恥をかくで」と言ったため
結局 いろいろ入れられることになりました。
行く時は 高校選抜の時の服でもいいけど
向こうについたら着替えるように と
父のきちんとした(さほど変わりがないように思う)
着替えを入れることになったのですが
スタッフさんが間違えて
なぜか母が着てきた服を盆に載せて持ってきて
孫達が厳かに 衣服を入れている時に
「いや! これ 私の服やん!」 となり
これも私の こっちも私の と取っていったら
帽子だけが残りました。
それは なぜか股間に置かれていて
股間に帽子だけチョコンと残り
それがツボにはまってしまい
しばらく 一同笑いが止まらなくなるという…(^◇^;)
その後 お通夜振る舞いにあたる食事をしました。
父が自ら試食して決めたという 豪勢なお膳でした。
来てくれていた 母方の叔母たちと従姉妹たちと
正月の集まりかっ!と思うような宴会?をしました。
いいのです。父は生前常々
「お正月みたいに送ってな」と孫達に言っていたのです。
飲んで騒ぎ 食べて騒ぎ
後に スタッフさんに
「スタッフの控え室まで笑い声が聞こえました」と言われ^^;
翌日の葬儀にあたる本番?の日は
大阪と京都にいる 父の弟妹も来てくれました。
前日と同じように 父の好きな曲を
生演奏で流してもらいながら
この日は 姪がクラリネットで伴奏しました。
参列者たちで献花をし 父にメッセージを送り
スライドショーを見て 懐かしみました。
この時 スライドショーですが
ここでもスタッフの方が父を間違えて
会社の集合写真で
全然 関係ない人を どんどんクローズアップし
父が どんどん端に寄り 消えていくという…(^◇^;)
スライドショーをするなら
写真に「これが故人です」と
しるしをつけておきましょう。
たびたび笑いの神が下りてきて
泣きながらも笑い声の耐えない葬儀になり
まさに父の望んでいたようになりました。
父は 母方の親戚のドタバタが好きでしたからね〜(笑)
で 焼き場でもお坊さんはいないので
みんなで献花をしてお別れしました。
精進落としにあたる食事では
皆 しゃべるのに夢中で なかなか食べ終わらず
(この日も かなり豪勢なボリューミーなお膳でした)
「あと20分ほどでお骨上げのお迎えが来ます」と言われて
「制限時間20分やで〜〜!頑張って食べ〜〜!」と
叔母の号令に 必死で食べて なんとか間に合いました^^;
お骨上げに戻ったら
父は骨が丈夫だったようで 頭蓋骨が丸々残っていました。
叔母達が 「いや〜初めてやわ〜。
こんなにきれいに残ってるの見んの〜」と
父のお骨を観察しまくり スタッフさんが慌てて
「熱いので 気をつけてください
叔母達を まだ熱々の鉄板から引き離し
足の骨もきれいに一本残っていたのを
叔母が
「これ 記念に持って帰り」と 本気で言い出し
お骨上げのスタッフさんに
「これ くれる?」と言い
「持って帰ってどうされるんで…
「それもそうやな」と難を逃れられました^^A
骨壷に 足の骨ばっかり入れるので
またまた スタッフさんに止められ 上半身も少し入れたので
父はあちらで 足の上に顔がある状態なのかもしれないと心配し
お骨上げのスタッフさんも 帰る頃には笑い出す始末。
焼き場でも笑い声が響いておりました。
ともあれ父の望む 笑顔の葬儀になったのではないでしょうか^^;
後に 葬儀会社のスタッフさんに
「あんなに楽しいお葬式は初めてでした」
「こんなに充実した自由葬は初めてです」
と 褒めて?いただいたし 成功と考えていいかと思います。
(常識方面から突っ込まないでくださいね^^;)
なかなかプロが「楽しいお葬式」とは言わないでしょう(笑)
そうそう「お香典受け取らない」ですが
これは無理でした。難しい。
年代もあるでしょうが 事前に言っていても
みなさん持ってきてくれました。
お香典を断るのは 遺族としては なかなか難しいです。
これは有り難く受け取って
慣例通りのお返しをする方が 気持ちいいと思います。
若い世代になったら お香典いらないバージョンも
スムーズかもしれませんね^^
自由葬をするなら 全項目に細かく希望を書き残しておき
常に 複数名に口頭で伝えておいてほしいです。
父は 常日頃から子供や孫達に言っていたので
私たちも 自然に自由葬を受け入れられました。
また 遺された者の後の人間関係も踏まえて
自分の希望と折り合いをつけることも大事かと思いました。
今後 自由葬を希望される方々の 参考になればと思い書きました^^
え?参考にならんって?
笑い葬もいいもんですよ(笑)
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自由葬
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格式ばった葬儀はイヤ。自由葬を選んだ父の葬儀です。
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