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マジカル・ミステリー”ミュージック”ツアー
60年代から80年代の洋楽・邦楽を中心に綴ってます。。。

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1975年12月21日にリリースされた沢田研7枚目のオリジナルアルバム「いくつかの場面」(オリコンチャート最高位12位)。

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いくつかの場面/沢田研二
A面
1.時の過ぎゆくままに 作詞:阿久悠/作曲:大野克夫/編曲:大野克夫
2.外は吹雪 作詞:及川恒平/作曲:大野克夫/編曲:大野克夫
3.燃えつきた二人 作詞:松本隆/作曲:加瀬邦彦/編曲:東海林修
4.人待ち顔 作詞:及川恒平/作曲:大野克夫/編曲:大野克夫
5.遙かなるラグタイム 作詞:西岡恭蔵/作曲:東海林修/編曲:大野克夫
6.U.F.O. 作詞:及川恒平/作曲:ミッキー吉野/編曲:ミッキー吉野
B面
7.めぐり逢う日のために 作詞:藤公之介/作曲:沢田研二/編曲:東海林修
8.黄昏のなかで 作詞:加藤登紀子/作曲:加藤登紀子/編曲:東海林修
9.あの娘に御用心 作詞:大滝詠一/作曲:大滝詠一/編曲:大滝詠一
10.流転 作詞:加藤登紀子/作曲:大野克夫/編曲:大野克夫
11.いくつかの場面 作詞:河島英五/作曲:河島英五/編曲:大野克夫


オリコン1位を獲得したシングル「時の過ぎゆくままに」を収録したこのアルバムは、数多くのソングライターや井上堯之バンドの他にも多くのミュージシャンが参加したアルバムとなりましたが、注目度が高い作品が2曲ありました。

1曲は、タケカワユキヒデ以外のゴダイゴメンバーが参加(ミッキー吉野グループ)した6曲目の「.U.F.O.」(作詞:及川恒平/作曲・編曲:ミッキー吉野 ミッキー吉野(Key)、浅野孝巳(G)、スティーヴ・フォックス(B)、原田祐臣(Ds))。

そしてもう1曲が、大滝詠一が書き下ろした「あの娘に御用心」(作詞・作曲・編曲:大滝詠一)でした。

大瀧詠一と沢田研二は、ともに昭和23年生まれということで、大滝詠一自身も「常に気にしていた存在」だったそうで、大滝詠一はジュリーへの楽曲提供依頼に対し、自身の「ナイアガラムーン」に収録されていた「シャックリ・ママさん」にマイナー・コードを付け加え、多少メロディックにした作品として「あの娘に御用心」を用意したそうです。

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レコーディングにあたっては、細野晴臣(B)、鈴木茂(G)、松任谷正隆(Piano)が先にドラムレスで録音(リズムボックスを使用)し、その後に林立夫がドラムをダビングするという、ティン・パン・アレーメンバーによる演奏!

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そしてコーラスは、大滝詠一&山下達郎、エンジニアには、はっぴいえんどの「風街ろまん」以降の大滝作品にはなくてはならない吉野金次を起用という、とてつもない豪華メンバーで録音されました。

ちなみに別の曲では作詞家として松本隆が参加しているので、間接的には「はっぴいえんど〜ティン・パン・アレー」人脈が勢ぞろいした奇跡的なアルバムとなっています。

しかしながら、悲劇は起こりました。。。

レコーディングにあたり、ボーカルトラックは、ジュリーの歌うリハーサル・テイクとOKテイクの2種類が残されたのですが、大滝詠一は最終ミックス時に、”リハーサル・テイク”を使用してしまい、そのテイクがアルバム「いくつかの場面」に収録されてしまいました。。。

それがこのテイクです。

【あの娘に御用心 / 沢田研二(「いくつかの場面」収録バージョン)】

その後、渡辺プロダクションのディレクターより「あんなに発音がきれいだったハズの沢田の日本語が不明瞭だったのでシングル化を諦めた。」というような発言を聞き、大瀧詠一は”申し訳ない思い”をしたそうです。

そして、それから数(十)年たった1993年。。

大瀧詠一が自宅でテープを整理している際、レコーディングされた音源を聴き、”初めてミスに気付いた”そうです。

さらに2年後の1995年。。

渡辺プロダクションと沢田研二のご厚意により、大瀧詠一作品集Vol.2としてリリースされた「大瀧詠一SONGBOOK」に1975年当時のオリジナル・バージョンに損なうことのないようにリミックスし、ようやくジュリーの歌う「あの娘に御用心」のOKテイクが日の目を見ることが出来ました。

イメージ 3

それがこのテイクです。

【あの娘に御用心 / 沢田研二(幻のOKテイク)】

大滝詠一は、「大瀧詠一SONGBOOK」のライナーノーツで「OKテイクのバージョンが出ていたならもう少し当時の評価も違っていたのではないかと思われると残念な気持ちで一杯です。」と綴っています。

大滝詠一は、1976年10月25日にリリースされた自身のアルバム「GO! GO! NIAGARA」で、「あの娘に御用心」をセルフカヴァーしています。

【あの娘に御用心 / 大瀧詠一】

数奇な運命を辿った「あの娘に御用心」。。
もし、1975年に「時の過ぎゆくままに」に続くジュリーシングルとしてリリースされていたら、当時、大滝詠一の一般的な評価も大きく変わっていたかも知れません。。

この記事に

  • 顔アイコン

    沢田研二のバージョンは初めて聴きました。

    演奏はオリジナルテイクが好みですが、OKテイクはボーカルがクリアでいいですね^^

    大滝バージョンも勿論最高です。

    [ ゴールド ]

    2013/3/29(金) 午後 1:50

    返信する
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    こんな、エピソードがあったなんて、面白いですねえ。。。売れたかどうかは、別としても、ここまで違う雰囲気の曲が、後々に出てきて話題になるのもスーパーメンバーが、プロデュ-スしたからでしょうねえ。確かに、惜しい気がしますねえ。。。

    たくさん

    2013/3/29(金) 午後 4:42

    返信する
  • ゴールドさん!
    コメありがとうございます。

    ジュリーと「あの娘にご用心」は、なかなか結びつかないデスよね(^^;;
    同い年の異色のコンビ…魅力的ですね!

    you

    2013/3/29(金) 午後 6:59

    返信する
  • たくさんさん!
    コメありがとうございます。

    凄いメンバーに、バラエティに富んだアルバムですね。
    さすが、スーパースターのジュリーです(^-^)/
    もしもは、歴史にはないですが、シングルになってヒットしていたら、おもしろかったですね!

    you

    2013/3/29(金) 午後 7:03

    返信する
  • こんばんは^^
    確かにリハーサル・テイク、不明瞭ですね

    大滝詠一がジュリーに楽曲を提供していたとは知りませんでした!しかもメジャーになる前ですね!!

    [ かいと ]

    2013/3/29(金) 午後 9:38

    返信する
  • やっぱりOKテイクがいいですね。「あの娘に御用心」ってアイドルっぽいタイトルですし、曲はいかにも大滝さんって感じでいいですよね。(^^

    SGT

    2013/3/30(土) 午前 6:17

    返信する
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    かいとさん!
    コメありがとうございます。

    意外な組み合わせ。。ですよね(^^♪
    大瀧さん、この少し前に、かまやつひろしさんにも楽曲を提供しています。

    リハーサルテイク。。ジュリーのリラックスした歌い方が印象的です(^^♪

    you

    2013/3/30(土) 午前 9:27

    返信する
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    SGTさん!
    コメありがとうございます。

    OKテイク、いいですよね♪
    曲は、おっしゃる通り、どう切り取っても大滝サウンドです(^^♪

    you

    2013/3/30(土) 午前 9:28

    返信する
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    この曲、初めて聞きましたが、大滝さんの曲だとすぐわかるくらいです

    OKテイクでも 大滝カラーです

    [ tfs*4*am199* ]

    2013/10/4(金) 午後 7:21

    返信する
  • tfs*4*am199*さん!
    コメありがとうございます。

    ジュリーが大滝詠一を歌う…
    これは凄いです(^^;;
    大滝色に染まったジュリーも素敵です♪
    シングルリリースされていたら面白かったですね(^^;;

    you

    2013/10/4(金) 午後 8:29

    返信する

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