先週土曜日のこと。
いつもどおり伸びた歯を切ってもらおうと、もにょを病院に連れて行ったんです。
最近異常に歯の伸びが早くて、今までは1ヶ月に一度の通院だったのに、最近では2週間に一度でも遅いくらいで、今回も歯が伸び放題で上あごに食い込むほどだったのです。
そのせいか、右目が涙目になっていて…。
「気になることはありませんか?」と獣看護師さんに聞かれたとき、そのことを伝えたんです。
すると、歯の処置が終わった後、獣医さんが
「何か今日は元気がないのが気になるんです。
よく見たら…ホラ…お尻が濡れてるんですよ」
と、もにょのお尻を見せてくれたのです。
たしかにお尻の穴の周りが濡れていて、一瞬「ゴールデンがなりやすいという、下痢になる病気か?」と思ったのですが…それにしてはウンチっぽい汚れ方ではありません。
「もにょちゃん、いつも歯を切るときにものすごい抵抗をするのに、今日は鎮静いらないかと思うくらいクテッとしてたんですよ。
ウンチは普通のコロコロのだし…下痢じゃないんですよね。
女の子だし、おりものが出ることはあるのですが…この濡れた状態を見れば、子宮の病気が疑われると思うんです。
涙目になってるのも、病気から来るものじゃないかと思います。」
子宮の病気…。
もう、頭真っ白になってしまいました。
私にとって、全く予想もしていなかった病気だったのです。
涙目になっているのは、以前同様歯根の炎症のせいだと思っていたので…。
でも、たしかに最近巣の中で寝てばかりいましたし、何だか痩せたような気はしていたのです。
毛艶も心なしか、なくなったような気がしていましたし…。
それでも、木曜日にケージを掃除したときは、私のスキを突いてエサ箱の中に2回も侵入してエサを頬袋に詰め込んだりしていたので、大丈夫だと思っていたのです。
それなのに…よりによって、子宮の病気…。
獣医さんがもにょのお腹をキュッと押すと、お尻からはクリーム状の白いものが、にゅるにゅると出てきました。
それを顕微鏡で見てもらったところ、大量の細菌や白血球の増加は、今のところは見られないとのことでした。
このにゅるにゅるが出たからと言って、病気にかかっているとは限らないと説明されたので、ちょっとだけホッとした私。
でも、病気の初期状態であれば、まだ細菌や白血球の増加は見られず、安心もできないとのこと。
病気かもしれないけど、病気じゃないかもしれない。
何だか、余計判断に悩む状況になってしまったのでした。
「おそらく、もにょちゃんがかかっているとすれば、子宮の中に膿が溜まる子宮蓄膿症ではないかと思います。
これは正直なところ、お薬で治るコはほとんどいませんから、治すには手術して子宮と卵巣を全摘出するしかありません。
もっと大きな動物ならレントゲン撮影してからというのもありですが、ハムスターは体が小さいので、レントゲン撮影しても臓器が小さくしか写らないので、異常が判断できないのです。
はっきりしたことは、お腹を開かないとわからないんです。
今の状態では、病気かどうか微妙なところなのですが…あまりにも元気がないし、おかしいです。
この後なのですが…どうしますか?
お薬を飲ませて少し様子を見ますか?
手術してしまいますか?」
もにょに痛い思いさせたくないっ!
これが、私が最初に思ったことでした。
病気かもしれないけど、病気じゃないかもしれない。
病気じゃなかったら、ただ痛い思いするだけでしょ?
もにょ、私に似てムチャクチャ ビビリぃなんですよ。
だから、薬でよくなるかもしれない可能性が少しでもあるなら…。
そう思う反面、「いや、絶対もにょの様子おかしいだろ?」と思う自分もいたのでした。
ここ最近の様子…「気のせいか?」で片付けてきたことが、病気だと思えば全て納得がいくのです。
寝てばかりいたり、ペレットをあまり運ばなかったり、痩せたような気がしたり、毛艶が悪くなったような気がしたり…。
気のせいか?と思いながらも、私も気にはなっていたんです。
それに加えて、獣医さんも「元気がなくておかしい」と思った…。
そう考えれば、病気である可能性のほうが明らかに高いような気がしたのでした。
でも、手術をすればもにょは、 子供が産めなくなってしまうのです。
昨年、ジャンガリアンのチョコが亡くなった時、私はフト思ったのです。
女の子なのに子供も産めないままで、かわいそうなことしたなと。
私自身が子供を産めない体(治療の余地はありますが)なので、余計そう思ったのかもしれません。
だから、もにょには産ませようか…という思いもあったのです。
昨年は私自身がバタバタしていたので、少し落ち着いて世話ができるようになってから…と考えていたのですが…こんなことになるなら、もっと早く決断しておくべきだった。
後悔しても仕方ないのですが、悔やまれて仕方ありませんでした。
そして思い出される、子宮全摘出した先輩の話。
「子宮筋腫で大出血して倒れて、すぐ手術になった。
目を覚ましたら、子宮がなくなってた。
手術中に子宮を取らなきゃいけないことがわかって、お医者さんが私の家族の了解を得て処置したんだけど…。
私は自分の意思が働かないところで、いつの間にか女じゃなくなってた。」
私がもにょの「女」を取り上げるのか…。
なかなか決断できなかったのは、そんな思いがあったからでした。
「毎月生理痛に耐えてここまで生きてきたんだから、子供一人くらい産ませろよ」
そんな悪態ついた私と、もにょの立場が重なった気がしたのでした。
でも…。
でも…。
死んじゃったら、女もヘッタクレもあったもんじゃない。
もにょがいつか死んじゃう時が来るのはわかっています。
でも、死ななくてもいいところで死なせるわけにはいかない。
できることをやらないで死んでしまったら、絶対後悔するに違いないのです。
それに、手術を引き伸ばして体調が余計悪化した場合、麻酔をすることすら危険になるかもしれません。
悩んだ末、その日そのままもにょを入院させることに決めたのでした。
もし子宮に異常がなければ、そのまま子宮を残してくれると、獣医さんも言ってくれました。
手術はお昼ころ、すぐしてくれるとのこと。
それが終わったら電話をくれるというので、私は一旦病院から帰宅したのでした。
とても出かける気分ではなかったけれど、引き篭もっていたら余計気が滅入ると思ったので、一人万寿山に行きお花見登山。
見ごろを迎えた万寿山のお花は、とても綺麗で癒されたのですが…やっぱりもにょのことが気になって、手放しでは楽しめませんでした。
病院から連絡が来たのは、まもなく下山し終えるころでした。
結局、子宮内に膿は溜まっていなかったものの、炎症を起こしてうっ血していたため、全摘出したとのことでした。
やっぱダメだったか…。
ガッカリはしたものの、麻酔中も異常なく手術が終了したとのことだったので、少しホッとしたのでした。
そして夕方。
獣医さんから詳しい説明を受けるために、私は再度病院に行ったのでした。
手術の経過を聞き、縫合したもにょのお腹と、摘出した子宮と卵巣を見せてもらいました。
正常な子宮がどういう色なのか見たことがないので、何とも言えませんが…見た感じ、たしかにもにょの子宮はうっ血して、真っ赤になっていたのでした。
ゴメンね…。
痛い思いさせて、ゴメンねもにょ…。
ホッとした気持ちと、申し訳ない気持ちでもにょの方を見ると…もにょはエサの入ったシャーレみたいな入れ物を右手で引き寄せ、
超がっついてエサ食っとりました。(^^;)
手術したとは思えないほどの元気ぶり。
…おめぇ…。
おめぇは大物だよ、もにょ…。(^^;)
「普段食べてるエサじゃないと食べないコもいるので…」と獣医さんに言われて持ってきたペレットには見向きもせず、病院で出してもらったあわ玉(鳥のエサ)を夢中で食うもにょ。
おめぇ、今朝あんなにクテッとしてたじゃないか。(^^;)
でも、こんなツッコミができるようになったことが、嬉しく思えたのでした。
この日は経過観察のため一泊したので、うちにもにょが帰ってきたのは日曜日の夜でした。
傷が治るまでは、ウッドチップの床材も砂のトイレもダメとのことで、獣医さんのアドバイス通り、全てティッシュ片に取り換えました。
巣材もわた玉だとホコリが出て傷に良くないらしいので、これまたティッシュ。
かなりの量のティッシュを入れてやったはずなのに…もにょ、床材のティッシュを全部巣に突っ込む。(^^;)
足りないのかと思って更に床にティッシュ片を入れてやったら、それも全部巣に突っ込む。(^^;)
…おめぇ、どんだけ巣材にするつもりなんだ。(薄笑)
1週間後の受診までに、おウチで私がやることは、朝晩飲み薬を与えることとお腹の傷が開いていないかのチェック。
飲み薬は2種類あるのですが、獣医さんいはく、
「オレンジ色のは甘いのですが、色がない方は甘くないです。
だから、甘い方からあげたほうがいいと思います。(^^;)」
とのこと。
言われたとおり与えたら、甘いのは飛びついてくるのに、甘くない方を差し出したとたん、顔を近づけたままフリーズ。(爆)
目薬みたいな容器に入っているので、ちょっと薬剤を出した状態で、
オラオラ!飲めぇぇ!!
と、もにょの口にプスリ。
一応飲んだものの、すぐに迷惑そうに逃げて行くもにょ。(^^;)
これから飲ませるの、ちょっと大変かも…。
何はともあれ、元気になってくれてよかったです。
決断を迫られたときは、ホントに半べそかきましたが…。
ちなみにこの手術でかかった費用、最初の診察料も含めて3万円ちょっと。
もにょを30匹買えるくらいのお値段かかりました。(^^;)
でも、もにょは1匹しかいませんから。
…昔は動物にお金かけるなんてと思っていたのになぁ。(^^;)
|