全てはウシとチーズの為に…

農業大国フランスでスローライフを実現するのです!

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私がまだ小さかった頃、『ニルスの不思議な旅』というアニメが放映されていました。
実は全体のストーリーなんてマルで覚えていないくらい幼かった頃のこと、首に縄を結んだガチョウとチョッキと三角錐の帽子がトレードマークのニルスとモルテンがいた事しか記憶にないのですが。

留学中に、きっかけは忘れましたがこの『ニルスの不思議な旅』が実はスウェーデンの物語だと知りました。
第二次大戦後に地理の教材として書かれたこのストーリーは、なるほど実際に読破してみたらスウェーデンをひと周りしながら各地の特徴を物語る様に組み立てられていました。

留学仲間だったスウェーデン人に『ニルスの不思議な旅』が日本でもアニメとして有名だ、と話したら、とても驚き喜ぶとともに、不思議がっていました。
なんであんな教材色の濃い話が遠い日本でウケたのか、と。
著者のセルマという女性はスウェーデンでとても有名な人物らしく、クローネ紙幣の図柄として『ニルスの不思議な旅』のワンシーンとともに採用されています。

そんな意外な縁もあって興味を持ったので、スウェーデンに一度だけ行ってきました。
日本からは直行では行けないほど不便な所ですが、フランスからなら簡単ですから。

EU圏内といっても、フランスなどとは全然違う雰囲気がまず印象的でした。
町並みの多くはレンガ造りで結構落ち着いていて、ある意味では歴史や価値を押し付けがましく見せびらかす西欧の建造物よりも好感が持てました。
フランスにはそれほど多くない金髪も、バイキングたちの子孫の北欧に来れば金髪の本場で、女性も男性もスラっと長身でスタイルも抜群。
郊外に点々と存在する家は皆平屋でそれぞれが真っ白な窓枠を除いて濃紺や赤に塗られ、いわゆるスウェーデンハウスの可愛らしさを醸し出していました。

ヨーロッパの一国と言っても、西欧に比べてここの人々はずっと慎ましく質素に生活している印象を受けました。
食生活の主食も魚だし、日本人としてこのかけ離れた国に不思議な共感を覚えた旅でした。

出かけたシーズンが3月と中途半端で、しかも時間がなく北極圏に入ることは出来ませんでした。
極寒の中とはいえオーロラ観察など稀な経験が出来たかもしれない、ちょっと勿体無かったかな。

それ以来スウェーデンをはじめフィンランド・ノルウェーなど北欧諸国はフランスを除けば私が最も気になっている国々です。
そういえば、『ニルスの不思議な旅』だけじゃなく、レゴも『ムーミン』も北欧の生まれ。
私の成長を助け見守ってきてくれたこれら物語や玩具が私に不思議な親近感を持たせてくれているのかも知れません。

※ 驚いたことにこの旅では全然写真を撮っていませんでした。この画像は北海とバルト海の間にあるカテガット海峡上での一枚です。


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