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先日届いたCamembert de Normandie(カマンベール=ド=ノルマンディ)、まだ食べていません。
冷蔵庫にしまっておけば美味くなる、という訳ではないですがまだ大切に冷蔵庫の中です。
ところで今回は2種類のカマンベール対決を企画してみました。
予め、画像が薄暗くて少々判り辛いところもありましょうが、ご容赦ください。
正統派Moulin de Carel(ムーラン=ド=キャレル)の対抗馬として気の毒にも選ばれたのは、イトーヨーカ堂で割引セールされていた雪印『北海道カマンベール』。
まず1枚目の画像。
違いはすでに一目瞭然で、本物の威風堂々とした存在感に圧倒されますね。
AOCの規定ではCamembertとは直径10cm×厚さ4cm、250g程度と決まっています。『北海道』の2.5倍です。
Moulin de Carelのクッキリと形作られた角は脱水・加塩・皮の厚さの最適さを物語り、熟成状態の良さをも象徴しています。
そして2枚目と3枚目。
前者がMoulin de Carelで後者が『北海道』。
見比べて以下の3点に大きな違いがあります。
○ 断面の色
Moulin de Carelはやや黄味掛かっていますね。これは主に原料乳に由来していて、AOCの厳しい条件下で飼育・搾乳された良質の無殺菌乳の証です。乳量を求めて人工飼料に頼るとダメで、チーズの風味もなくなります。
○ 皮の厚み
Camembertは皮ごと食べるチーズなので、あまりに存在感のあり過ぎる皮はいけません。
でも、薄すぎて紙みたいにペラペラでも食感と風味が失われ没個性です。
『北海道』は日本人向けにワザと薄くしているのだと想像しますが、Cave(熟成室)の状態がカビの繁殖に最適でないとMoulin de Carelのようなカッコいい層はできません
○ 断面の質感
『北海道』はただトロっとしてカスタードのようなクリーム状のように見えますが、Moulin de Carelには熟成段階の層が見えますね。
皮の内側にトロける層があって、中心は気泡がハッキリ確認できるほどまだしっかりした状態。
本来消費者はこのトロける層と歯応えのある層のバランスに拘り、食べごろを探ります。
それが好みの熟成度なのです。
以前「チーズの大きさや厚みには経験に裏付けられた理由がある」と紹介いたしましたが、Camembertは一般に内部の状態が完全にトロける頃表面の白カビはその活動を終え皮が変質しだし苦味が生じます。
『北海道』の真っ白な表面にトロットロな中身はCamembertとして考えるならやっぱり普通じゃないし、消費者自ら熟成を待って好みの風味と食感を探す楽しみを否定してしまっています。
今回はまだ食べてないので勝負はここまで。
『北海道』には本当に気の毒な企画で、もう比べる前から勝敗は決まっています。
でも次にBlogを更新するときは、「風味対決」をご紹介したいと思っています。
上手くお伝え出来るかなぁ…。
まあ、お楽しみに。
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