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 人類はアフリカ東部で誕生し、進化しながら勢力を広げ、最終的には南米大陸最南端までたどり着いた。これを「偉大なる旅」というわけだが、この経路を逆に旅した日本人がいる。関野吉晴氏だ。

 かつて何度かテレビで放送されたし、写真集なども出版されているので知っている人は多いと思う。南米最南端のチリのナバリーノ島を1993年12月に出発し、アフリカのタンザニア、ラトエリに2002年2月に到着。この間、何度か中断しているとはいえ、自転車、カヤック、徒歩、犬ゾリ、トナカイゾリ、ラクダで移動するという、なかなか豪快な旅だ。とてもじゃないがマネできません。

 つい最近、この旅の全記録「我々は何処から来たのか」「我々は何処に行くのか」(毎日新聞社)を読んだ。文体は非常にシンプル。見た事、感じた事、考えた事をそのまま書き記していて、変に小細工を使っていない所に好感が持てた。

 ラトエリでは人類の足跡の化石が発見されている。大きな足跡が一対、それに歩調を合わせている小さな足跡が一対、そして大きな足跡に重ねあって小さな足跡が一対。これらが25メートルに渡って残っていたのだ。関野氏はこの化石を家族が一緒に歩いた跡と推測し、この地をゴールと定めた。

 私がアフリカを訪れた際、このラトエリには行かなかったが、ルーシーと名付けられた350万年前のアファレンシス猿人の骨を観に、エチオピアの首都アジスアベバの国立博物館に行った。骨はレプリカで、復元された像は「ほぼ猿」だった。しかし、わずか350万年で、毛むくじゃらの体で前傾姿勢で歩き回り、草原やジャングルで狩猟生活をしていた生き物が宇宙旅行をするまでに進化したのかと思うと、じんわりと感動する。「350万年」という年月を、骨と復元された像をもって提示されると(今その事を思い出しながら書いているのだが)日頃の細かな悩みや、株の上げ下げに一喜一憂する今の生活が馬鹿らしくなってしまう。

 我々の寿命はたかだか80年程だから、科学技術の進化を目撃することは出来るが、人体の進化は目撃出来ない。残念だ。350万年後の人類がどんな体になっているか、誰か確信を持って説明できる人はいますか?いないよね。

閉じる コメント(2)

3〜4年前だったかなぁ、関野さんの実際使ったものの展示&写真展が開かれて見に行ったことあります。やっぱり探検家っていいなぁって改めて思った。350万年後?ってもう地球は滅んで人間いなくなってますよ〜 他の宇宙人にバトンタッチです。

2006/6/28(水) 午後 1:56 tabibito

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見に行かれましたか。それは良かったですね。しかし人類がいなくなっているとは、ずいぶん悲観的ですね。

2006/6/28(水) 午後 2:15 [ ledzep2000 ]

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