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またもや外国人観光客を狙ったテロが発生した。犯行グループはエジプト人か、それともその他の国のイスラム教過激派か。いずれにしても愚かな行為である。彼らは今頃、テロが成功し多くの犠牲者が出たことに大満足であろう。しかし彼らは、エジプトが観光産業によって多くの収入を得ているということは頭の中ニはないようだ。
私は2002年から2003年にかけて、アフリカ大陸を縦断した。10ヶ月半で20カ国。エジプトには1ヶ月滞在した。アフリカ大陸でもっとも知られている国の一つがエジプトだ。ピラミッド、スフィンクス、ツタンカーメン、王家の谷、ナイル、サハラ砂漠。これらは、常にテレビ番組の題材になり、多くの関係書物も続々と出版されている。そして、旅行先としても人気があり、世界中からたくさんの人々が訪れる国でもある。私も、子供の頃から知っているクフ王のピラミッド、そしてスフィンクスを目の前にしたときはさすがに深い感慨を覚えた。
しかし残念ながら、魅力的なのは過去の歴史と遺物だけであって、現在のエジプトには悪い印象しか持てなかった。その最大の理由が商人の汚さである。アラブ商人が金に汚いのは前々から知っていたが、商店で、レストランで、露店で、ナイトクラブで、土産物屋で、ホテルで、そしてタクシーに載るときも、とにかくふっかけてくる。いくら物の値段は交渉制とはいえ、羽のためなら平気で嘘をつく、外国人からはふんだくるだけふんだくるという態度には、とても我慢できなかった。エジプトにいれば居るほど、彼らに対する敬意はなくなってくる。旅行者同士でだましの手口について語り合い、エジプト人はストューピッド(愚か者)だと、結論を出したものだ。
さらに、ほとんどがイスラム教徒だから、外国人の男はエジプト人の女と気楽に話も出来ない。逆に、エジプト人の男が外国人の女と話をしようと深い関係になろうと自由なのである。不愉快で不公平な国なのだ。
だから、このテロできっとしばらくの間、外国人観光客の数が減って、エジプト人の大事な稼ぎが減っても、私は一切同情しない。
このようなテロは、イラクではともかくエジプトでは日常的に起こっているわけではない。しかし、一般人もテロリストも同じアラブ人で、同じイスラム教徒。隠れて行動するのは簡単。やろうと思えば今後も簡単にやれるのだということを、これからエジプト旅行に行こうと考えている人は、ぜひ頭に入れておいていただきたい。
亡くなった方達の御冥福を祈る。(但し、アッラーの名のもとに、ではない)
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