|
想秋
楓が赤くなるのは
怒りではなく
憤りでもなく
恥じらいのためだろう。
ならば
青春期の春に
新緑が赤く染まらないで
蒼蒼した裸身を見せるのは何故だろう?
春
衣を解き外しながら伸びる筍は
恥じらいを持たないからではなく
誇りと進取の所為だろう。
真実の旅人は
春の蒼を見つめ纏いながら歩き
秋の紅を背にして歩みを停める
静かに沈む夕陽と、歩んで来た道に思いを寄せて−
|
全体表示
[ リスト ]





