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信毎主筆中馬 清福さんの寄稿です。
今回の選挙結果について、制度的なこと、選挙技術的なことはさておいて、過去の選挙と比較しても自民党の圧勝は民意によるものであろうと分析されています。また、有権者と対話したいとして、彼自身の選択の基準とのズレを列挙されています。彼の中では小泉首相はそんなによく写っていなかったのに圧勝してしまい、今後が心配ということでしょう。
信毎に寄稿する論者の方たちは、押しなべて小泉首相に批判的です。メディアの役割として権力を批判的に検証するということがあるというのは理解していますが、功績について目をつぶり批判のみ行うというのは、読んでいて一方的すぎると思いますし、メディアには何も見えていないのではないかとこちらが心配になります。
中馬さんの列挙する中には、「世帯の平均収入が減り」、「債務残高は増えた」、「自殺者は増えた」、「正規の雇用者は減った」、「税金の使い方(グリーンピアの叩き売り)が問題」などがあります。そして、それでも小泉首相が支持されたのは、日本ではこれらの問題に対する怒りは選挙まで持続しなく、怒っても有権者の得にはならないからと分析されました。
たしかにこれらの問題点があるのは事実でしょう。しかし小泉首相が支持されたのは、それらの問題点よりも大きな実績があり、彼の決断力に閉塞的な今の状況を打ち破ることができるかもしれないという有権者の期待があるからです。投票率が示すように、今回の選挙の結果は消去法で選択された結果ではなく、有権者の希望が1票に託されたと見るべきです。実績とは、今までどの首相もできなかった銀行の不良債権問題にケリをつけたことや、たとえ10人とはいえ北朝鮮から国民を奪還できたことなどです。
中馬さんは、これからはもっと地方へと目を向けるべきとおっしゃっていますが、幸か不幸か、北朝鮮の拉致、中国や韓国の反日運動が我々を日本人として自覚させてくれました。地方での問題よりも日本の国がこれからも立ち行くことができるのか、日本の将来の国家像はどうなるのか、が今まで以上に大きく我々の関心を引いているのが現状でしょう。
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