|
母が亡くなってから今年で10年を迎えました。
あっという間の10年。
その間にいろんなことがありました。
父の再婚、自殺。
自分は心身共に壊れて大学病院を退職。
そしてその後ずいぶん家族が増えました。
人間が4人と犬が20頭ばかり
こんなことすべて、母は想像もしていなかったことでしょう。
亡くなる前々日、
いつものように母の病室から当直先に出勤しました。
勤務していた大学病院に入院させていたので、
母のいた病室は仮の実家のようなものでした。
そのときに弱々しい声でかけてくれた言葉
いってらっしゃい
気をつけてね・・・
これが母の最後の言葉。
モルヒネを使っていたので、意識が少し混濁し、
若干ろれつが回らないような感じでした
当直先に着いて数時間がたった頃、病棟からポケベルに連絡があり、
折り返し電話をかけると
レベルが300になりました
という知らせでした。
ついに昏睡状態(意識不明)になったという知らせです。
当直は始まったばかりでしたが、
そこの病院はお産の件数が多いこともあって
常に医師が2人で当直しています。
この2人で前半・後半を分けて仮眠をとり、
緊急事態の時にはもう1人を起こして応援要請をする。
それでも足りなければ自宅待機の医師を呼び出す。
そんなシステムになっている病院でした。
幸い、早朝に大学に戻らなくてはいけないので
私は前半働くコース。朝4時までが拘束時間です。
事情をお話しして「4時で上がらせてください」
と言ったところ、
「バカ言っちゃいけません。すぐに行きなさい。」
と、速効で無罪放免になって病院に駆けつけました。
この辺のところ、出身校の同じ先輩で心強かったです。
でもね、駆けつけたところで
すでに話もできないんですよ。
話ができないどころか、何もしてはあげられないんです。
ただただひたすら時間が過ぎるのを待つだけ。
まだ意識がハッキリしていた頃に
最後の入院をする前だったかな、家で聞いた記憶があるんですけど
死ぬまでに話しておきたいことがあるの
って言ってたことがありました。
いくつもそんな話があったんじゃないかと思いますが
結局1つも聞くことはできなかったね。
その話、私が聞くにはまだまだ子供過ぎたのかな?
何だったのか、ずっと気になってます。
10年たった今、子供を3人持つ母となり
改めて母と話してみたいことがたくさんありますね。
そして、やっぱり ありがとう って言いたい。
私は今、コヤジ閣下でものすごく参っていますが、
たぶん閣下よりも育てるのに苦労をかけたであろう私。
家庭環境の問題もあったわけだけど、
それを一手に背負いこんでしまって早逝した母。
気が付いたら
子供が1人育っただけだった
そう、ポツリと言ってましたね。
これからが自分の時間って時にすべてを奪われてしまいました。
でも、生きていたらまた私にこき使われてたのかもね。
そう思うと、いいサヨナラだったのかも知れません。
母の死によって私は強制的に自立することになったわけだし。
もっともっと自由な時間を楽しんで欲しかった。
今の自分にならそれを助けてあげられるのに。
「親孝行、したいときには親はなし」ってことだね。
最後の瞬間まで母親でいてくれたこと、
自分にはとっても真似できそうにもないけど、
これからもずっと忘れずにいます。
そうすれば、少しでも辛いことが乗り切れそうだから。
|
なんとコメントして言いか・・。
ジーーンとしてしまいました。
最近自分が早く死んでしまったら、子供は、大丈夫なのかしら??と思う事があり、常に子供に、「ママがいなくなっても自分の事くらいはできるようにしておかないと。」と言い聞かせてます。
でも、お母様は、女医さんになるまで立派に育てられたじゃないですか。今、この仕事を続け、たくさんの家族を作り、pecoさんが、幸せに暮らしている事が、一番の親孝行だと思いますよ。
私も親孝行できるように、頑張ろうと思うようになりました。
ありがとう。
2007/12/5(水) 午前 10:59 [ はやまゆ ]
母親って、存在大きいですね。。。
子どもを育てるって大変だけど、きっと満足されていたと思います。
最近利用者さんで亡くなった方がいたのですが、最後に思うことは「ありがとう」って事だけでした。
2007/12/5(水) 午後 1:47 [ - ]
★はやまゆさん★
そうそう。
うちも、自分がいなくなったら・・・・って考えちゃいます。
(母が亡くなった年になるまであと10年なのよ・・・)
だから早く自立してくれるようにしたいのだけどね。
そうは問屋が卸さないのだっ!!
自分がしてもらったことを子供たちにもしてあげたいと思うんだけど、その領域にはなかなか行き着けないですね。
頑張らなくっちゃ。
2007/12/7(金) 午前 2:17 [ コヤジママ ]
★ベルママさん★
まだまだやり残したことがあったんだよなぁ〜〜と思うと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
だから、最後のお別れの言葉は「ゴメンね」。
時が過ぎてようやく「ありがとう」って思えるようになってきました。
2007/12/7(金) 午前 2:21 [ コヤジママ ]