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原作も映画もフィクションとされていますが、墜落事故は現実のものなのです
山崎豊子原作。
原作は5冊に及ぶ長編大作。
当然映画も長時間の大作のため、
途中10分の休憩が入るという珍しい構成でした。
3時間を超えるので、上映開始も当然早く
子どもたちを寝かしつけて出掛ける私たちには
かなり難易度の高い映画でしたが、目標達成!
長かったのですが、見応えありました。
原作も映画もフィクションと強調してはいますが、
主人公の恩地元氏には、
実際に日航社員であったモデルがいますし
物語の主軸になっている御巣鷹山の墜落事故は
実際に日航が起こした史上最悪の墜落事故です。
物語のすべてを現実のものとして鵜呑みにしてはいけないですが
日航の経営が立ちゆかなくなってしまった原因は
良く理解できたような気がしました。
今、この不況の中でどこの企業も同じことで苦しんでいるのではないんでしょうかね?
そのことが分かっていながら、既得権に群がる欲の猛者たち。
この国がまっすぐに前を向いて進めなくなってしまった
そんな現実を突きつけられた思いでした。
「沈まぬ太陽」
この言葉の意味するものは、人間の心の強さなんでしょうか?
主人公は労組の委員長として会社と厳しく対立した経緯から
後に会社から報復人事を受け、流刑にも等しい海外僻地勤務を
繰り返し命ぜられました。
そして、墜落事故の際には遺族の世話係という辛い立場に。
でも、彼はこの役職に安らぎを求めていたように見えます。
最後、再び海外勤務の辞令を受けて物語は終わりになります。
ここで、主人公は「アフリカの大地に沈む太陽を見ると
人間がいかにちっぽけなものかを思い知らされる」と
回想していますが、心の大きい人間になるとそんな境地に
たどり着くことができるんでしょうね。
泥沼でもがいている自分にも、いつかそんな日が来るのか・・・
そんな思いで苦しい境地の連続である主人公に共感しました。
それにしても・・・・・・
大企業ってここまで私物化されているものなんですね。
日航は「風評被害を受けた」と強行に抗議しているそうですが、
少しは反省したらどうなんですかね??
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