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参議院議員選挙に関連してこんな記事が出てました。
◇「悪循環を抜けられず」--劣悪な勤務環境で分娩
地域医療の中核を担う国立病院機構甲府病院(甲府市天神町)。外科系診療部長を務める産婦人科医、深田幸仁さん(44)の“1日”はというと……。
午前7時半 出勤して入院患者を回診
同8時20分 外来患者ら約70人を診察
午後6時 入院患者を回診
同8時-10時 翌日の外来のカルテチェック。自宅待機の予定も、2件の分娩(ぶんべん)予定で居残り
同10時 予定外の妊婦が陣痛で入院
午前1時半 予定の妊婦が出産。破水した妊婦2人が相次いで入院
同5時半 出産
同9時 予定の妊婦が出産
午前中 帝王切開の手術2件
午後3時 出産
午後5時、深田さんの目は充血していた。取り上げた赤ちゃんは6人。さらに分娩が1件控え、勤務時間は36時間を優に超えていた。
同病院の産婦人科医は3人。週末も休みの当番や学会が入り、深田さんが1月に休める日は3日程度という。
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厳しい勤務実態に、燃え尽きる産婦人科医は少なくない。研修で現状を目の当たりにした学生が志を変え、医師不足はさらに深刻の度合いを増す。県産婦人科医会の武者吉英会長は「現代では考えられないほど劣悪」と指摘。県内では04年以降、大月市立病院や山梨市の加納岩総合病院など5病院が分娩をやめた。
ひっ迫する現場を改善しようと、県内では国の“号令”に従って産婦人科医の「集中化」を図っている。分娩の拠点病院を作り、産婦人科医を集めて負担を減らし、出産の安全性を高めるためだ。ただ、「集中化」により緊急時の妊婦の移動時間が延び、リスクや不安が高まると危惧(きぐ)する声もある。
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「生まれてくる子どもが人生のスタートをうまく切れるよう手伝う仕事なんです」。深田さんは、産婦人科医でいることの喜びに目を輝かせた。
情熱を持った医師たちに支えられている全国の医療現場。分娩可能な県内の医療機関は19カ所で、10年前より半減した。
「医師が増えるような環境を整えないと悪循環から抜けられない」。実体験に基づく深田さんの叫びは、政治の場にどう響くのだろうか。【吉見裕都】=つづく
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■ことば
◇医師不足問題
04年度に始まった新医師臨床研修制度で、研修医が自由に研修先の病院を選べるようになり、人気のない地方病院が医師不足に陥った。さらに産婦人科は、激務で患者から訴訟を起こされやすく、若い医師の成り手が少ないという。
ここに載っている産婦人科医の1日。
これって、決して「最悪にきつい日」ではないです。
これがごくごく当たり前な日常。
私も、こんな毎日を過ごして心身共に壊れた一人です。
診察中に立ったまま居眠りしたことすらあります
食事を摂れないなんて当たり前、休みは月に1日取れれば充分って感じでした
職業が医者だと聞くと、子どもももちろん医者に・・・・と思われることが多いですが、ここまで身を粉にして働いても、その先にあるのは訴訟。子ども3人、医者になって欲しいとは全然思いません。自分でなりたいって言えば仕方ないですが・・・・・
選挙のために「医師不足対策を!!」なんて言ってますが、現実に何かが変わるかって言えば、医師が増えたところで何も変わった実感持てないんだろうな・・・・と思います。
思うに、医師不足の根底にあるのは「何か思わしくない結果が出たときは全部医者が悪い」っていう風潮。そもそもお互いに信頼関係がなければ医療は成り立たないんですけどね、残念ながら、人間関係の希薄な現代、その大事な信頼関係が崩れてるようです。
もちろん、残念ながら、信頼されなくて当然な事件・事故も多く報告されてますけどね
それはむしろ特殊なケースなわけで、それをすべての医療関係者に当てはめられるとやりきれない思いです
医師が不足してるのは間違いのない事実なので、医者の数を増やせばいくらかましな状況にはなるでしょう。
でも、それだけですべてが解決するわけでもないんです。
そのことをもう少し分かってほしいな・・・・・と、ぼやきとため息の出る選挙戦でした。
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