産婦人科医のぼやき

[ リスト | 詳細 ]

普段は天然なコヤジ母、実は産婦人科の医者をしています。
病院っていろんな人が来ますよねぇ。
毎日の診療の中で感じたこと、ぼやきます。
少しは役に立つ話題も載せられるといいけど・・・・・・。
記事検索
検索

ついに産休

前の二人に増して、いろいろイベントの多い3人目妊娠生活、ついに最終章の産休に入りました。

追突事故に始まって、初期の大事な時期にウイルス性の風邪で熱を出し、害獣・害虫と闘いながらの苦手な夏、幼稚園のイベント盛りだくさんの秋、そしてノロウイルスが猛威をふるう冬。

端から見てると妊婦とは思えないくらい元気そうに見えるみたいですが、年齢も結構いってるし、これでも座ってるだけで息が切れたりするんですよ・・・。

前の二人の時は当直があったり、外来も今みたいに半日ではなく朝から夕方までだったりしたのでそれなりにきつかったんでしょうが、それ以上に「やっぱり年取ったなぁ〜」と感じます。

そんなこと思ってるときに、自分より年上の妊婦さんを見るとすごく励みになります。そして、自分よりも年上で不妊治療をがんばってる患者さんにお会いすると「もっとがんばらないとなぁ〜」と頭が下がります。


病院の方では、産休にはいるのをもうちょっと先に・・・・なんて希望もあったのか、

産休はいつからにしましょうか?

というのを、3回も聞かれました。
「どんなにがんばっても年末が限界でしょう」と冗談交じりに言われたこともあります
これって、結構本気だったのかなぁ?


何回聞かれても答えは

34週からで良いでしょうか?

法律で決められている時期でもあるんですが、それ以上に、この辺が限界なのを前の2回で経験してるので、「あと1週間くらいなら・・」とチラッと思っても決して口にはしませんでした。
気持ちは年末までって思っても体がついてきません
この1週間くらいでかなりおなかの張りが強くなってるし、骨盤も痛くなってきてます


家の片づけも本気でしておかないと悲惨なことになるし。


上の二人はほぼ予定日の頃に産まれました。
今回は少し早めに産まれてくれないかなぁというのが希望。

幼稚園の行事の関係で予定日よりも10日くらい早く産まれてくれると思う壺なんですが、こればっかりはそううまくいくもんでもないですよねぇ。


産休・育休の間、関係者の皆さんには本当にご迷惑をおかけしますが、また春頃には元気に復帰したいと思っています。
それまで、見守っていてやってください!

爆笑外来

産休まであと1週間となりました。
さすがにお腹もでっかくなり、胃が苦しくて空腹がよく分かりません。
なのに食べるから体重だけは増えます。

それなのに、それなのに・・・・
お歳暮のシーズンでお菓子がたくさんあるからって、なぜか必要以上に勧められてカロリーの高いものを食べさせられます。
これ、病院の医局での話ですよ
「塩分と糖分はたっぷり摂らないと!!」
って・・・・・・・お医者さんが何言ってるんですかっ!!!
でも、勧められると「あ・・・・そうですかねぇ〜〜」と食べてしまうコヤジ母
最後は怖いことになるかもしれません  キャァ〜〜〜!!
もしかして、誰か私の腹を切りたい人でもいるんじゃないかと思えてきました



そんな話はさておき。
この1ヶ月くらいの間に指名で通院してくれてる患者さんたちに「産休をいただくので・・・」と順次お知らせしなくてはいけなくて、いつものことですがこれが気の重い労働です。
たいていは「おめでとうございます!!」って喜んでくれますが、一方で「これから私どうしたらいいんでしょう・・・」と困惑もされます。それぞれ、性格が合いそうな先生を薦めてどうにか納得してもらいますが、産休中に出産を迎えたりする人とはこれっきりサヨナラってことになります。

中にはこの1週間の間に予定日を迎えるような人もいます。
そんな一人が、今日の外来の最後の方で来てくれました。
「何とか先生がいるうちに生まれないでしょうか・・・」
お互いにそれを望んでますが、そううまくはいかないもんですよねぇ。

今日は珍しくご主人と来られていて「超音波の時に呼んで下さい」ってことでしたが、当のご主人、どうも見たくないらしい。なんとなく想像すると気持ち悪いんだそうです。お呼びして診察室に入ってもらっても、画面から離れたところで「いや・・・いいっすよ・・・」とモジモジ。どうにか少しだけ動画を見てもらえましたが、「もしかして、鳥肌立ってます?」って感じ。でも見れば見るほど、赤ちゃんはご主人に似てるような気がしました。

確かに、超音波の画像って骨とか内臓まで見えるので気持ち悪いって言えば気持ち悪いかもしれません。そこまで深く考えなければ、動いてる心臓見たり、チラッとでも顔の形が分かったりするだけで結構感動できるんじゃないかと思ううんですけどね。何か異常があったらどうしよう・・・などと思うとどうもムズムズしちゃうそうです。

で、このご夫婦、ご近所で異常のある子が生まれて心配のあまり、初期の頃に染色体の検査までしていました。その結果は「異常なし」だったんですが、その結果を聞きに行ったときに

これはあくまで染色体の数や形に異常がなかったってだけの話で、遺伝子レベルで異常がないっていうことではないし、奇形が発生しないっていう保証でもないですよ。塩基配列のたった1個がおかしいだけで異常が出ることもありますから

と、さらりと言われたんだとか。

確かにね、正しい説明ではありますけどね
さらりと言われると不安になりますよね


と相槌打ったら

そうでしょー?
先生にこんなこと言っちゃ失礼だけども、お医者さんって言うのはだいたい安心する話はしてくれないんですよね。
去年、足の骨折って手術受けたんですけどね、手術の前に一通りお話されるじゃないですか。その時に最悪の場合・・・・・って話もされたんですよ。


どんなときにも「最悪の場合死にます」って話されますよね。
宝くじの1等に当たるよりも低い確率だけども、言っておかないとホントに最悪なことになったときに「聞いてねぇ〜〜よぉ〜〜」って話になっちゃうからね。


そうそう。そりゃ分かるんですけどね。
私、実は銀行員なんですが、ご融資のお話しするときに手続きが完了するまでは「不測の事態が起こってうまくいかないこともあり得ます」って言うしかないですからね。
だから、立場上言わなきゃいけないのは分かってるんですが、でもね、骨折ったくらいで「死ぬかもしれない」って言われてもピンとこないですよ。私が知りたいのは3つだけ。
  これは直るのか?
  直るのにどのくらい時間がかかるのか?
  費用はどのくらいかかるのか?
これだけなのに、「死ぬかもしれない」って言われてもねぇ〜〜。



こうやって、彼の熱弁は続きました。
奥さんはこの話聞きながら内診台に上がって待ってくれました。

まだまだ彼の熱弁は続き、3年前に伝染性単核球症で、約2週間高熱が続いたことがあったのでそれ以来種がなくなったと思っていたけれども、今回こうして子供を授かったので、高熱で種無しになるって言うのは迷信に思えてきたって話もしてました。

曰く

くもの巣に水滴がつくと雨が降るって言うじゃないですか。
あれと同じレベルの迷信じゃないかと思ってね・・・・



いやいや。高熱で精子の製造能力に障害が起こるのは迷信ではなく科学的根拠があるんですよ。ってことをお話しても半信半疑みたいでしたけどね。

かれこれ、10分くらいこんな話で盛り上がりました。
その間コヤジ母は笑いっぱなし。

奥さんは「待ってる人がまだいるんだから・・・・」と気にしてましたが、実のところ待ってる人はもういなかったんです。最後の患者さんでたっぷり楽しい時間を過ごさせていただきました。

最後に2人で診察室を出るときに

冥途の土産に超音波見れてよかったね

と奥さん一言。
最後の最後までホントに笑えました。
きっと笑いの絶えないご家庭なんでしょうね。

無事に、赤ちゃんが生まれてきますように。
生まれなければ1週間後にまた外来に来てくれます
会いたいような、産まれてて欲しいような・・・・・

迷惑な電話

医師の職業に就いて早10年を過ぎ、自分が医師であることには慣れてきましたが、この職業、決して世間で思われているほど恵まれた職業ではない気がします。

たいてい『医師です』なんて言うと、『お金持ちなんだ・・・・』と思われます。これ、大きな誤解。一部には信じられないくらいの高額収入の方もいると思いますが、一介の勤務医なんて単なる勤め人に過ぎません。特に、産婦人科なんて拘束時間が長いので、時給は全科一安いんじゃないでしょうか? 小児科といい勝負だと思います。どんなに働いても残業手当なんてつかないし。


で、です。

お金を持っていると思って変な業者からよく電話がかかってきます。

大学病院にいたときにはホントによくかかってきました。
何の名簿で調べるのか分からないですが、オペレーターを通して病棟に名指しでかかってきます。これが、ものすごく失礼でしつこい電話。だいたい不動産関連です。

要するに、資産運用の方法として不動産を取得して賃貸業をしませんか?って話なのですが、相手は一方的に大声でしゃべり続ける作戦。こちらが何と言っても聞いちゃいません。とにかくしゃべり続けます。何を言ってもひるまないので、たぶん相手は受話器を耳には当ててないんじゃないかと思います。ってことで、いつも適当なところで電話をいきなり切っていました。

それでも、ほとぼりが冷めた頃にかかってきます。
バイトの当直先にまでかかってきます。

今日の当直の先生をお願いします

ってかかってくるらしいです。
あまりハッキリ名乗らないために相手が誰だか分からないので、電話を受けた人も対応に困って電話を回してくれます。誰だかわからないので、何か急ぎの用だといけないと思ってとりあえず電話に出ます。すると、失礼な業者です。やはり速攻で切ってました。
当直の時間帯って、何かあったらまずは自分が対応しなくちゃいけないので、くだらない電話に付き合ってる暇も余裕もないのです。


そんな迷惑電話が、先日自宅にかかってきました。
いつものようにパパが電話に出て

フジカワって人なんだけど知ってる?

知らない

追突事故の処理で保険会社の人から電話がかかってくることはありますが、担当はそんな名前の人じゃありません。自動車保険の更新の時期でもありますが、やっぱり名前が違います。

アヤシイ・・・・

コヤジ母もパパも警戒モードに入りました。
結局最後までパパが対応してコヤジ母は電話に出ることはなかったのですが、いつものパターンで一方的にしゃべり続けて、しかも大声でマシンガンのように攻めてきたようです。

ハイハイ
お話の内容は参考にさせていただきます


とあしらわれて、これは埒が明かないと思ったのか相手もあきらめて電話を切りました。ヤレヤレ。


ところが、これで終わりじゃなかったのです。

数日経って、またかかってきました。
今度は会社名も名乗らず、個人名できました。
前と同じフジカワです。

すぐに分かりました。

○○先生ですか?
苗字ではなく名前の方で聞かれました
あぁ〜〜〜〜なんか気持ち悪い


と聞かれて

はぁ・・・・・そうですけど

と言った瞬間

せぇ〜〜んせぇ〜〜
どぉ〜〜〜もぉ〜〜〜
こんにちはぁ〜〜〜〜〜!!!

この電話、夕方の5時半頃にかかってきました
外は真っ暗です
こんにちはって時間でもないと・・・・


ひときわ声が大きくなりました。
オカマバーのママみたいなしゃべり方。

・・・・・・

そのままの大声モードでしゃべり続けるので

先日もお話しましたけど・・・・・

と断ろうとしましたが一向にこちらの言ってることは聞いてない様子。
相手にしてられないので

ブチッ!!

電話を切りました。


噂によると、この手の会社はいくつかあるようですが、だいたい関西系なんだそうです。商魂逞しいと言うか何と言うか。


この場を借りて言っておきます。

株の暴落のおかげで
うちには余剰なお金はありませんっ!!!
いくら電話してきても無駄ですっ!!!!!!

コンビニ感覚

新聞に載ってました。


 診療時間外の深夜、若い父親が病院に車で乗りつけ「子供が熱を出した。手当てしてくれ」。たたき起こされた当直医が診察する。軽い風邪。「この程度の症状でしたらなるべく診療時間内に来てください。当直医は緊急の患者に備えているのです」。注意された父親は、礼も言わずに引きあげ、後日「あんな態度の悪い医者はクビにしろ」と院長あてに投書を寄せる。
 地方都市の総合病院で働く中年の内科医は嘆く。「深夜、コンビニ感覚で病院を訪れる患者が増えている」。全国に浸透したコンビニエンスストアの影響がこんなところにも出ているのだろうか。




嘆かわしいことです。
自分にも経験のあることなので、実感として、こんな患者が増えていることに危機感を感じます。


こんな例はいくらでもあるんですよ・・・・。


当直で深夜の間に3〜4人の赤ちゃんを取り上げ、その他にも電話の対応があったり、外来があったりであまり眠れなかった日の明け方5時。

いつもより基礎体温が低いんです

と電話がありました。
看護師だけでは対応しきれずに当直室に電話が回されました。

事情を聞けば妊娠の初期なんだそうで、以前にも1度妊娠したことがあって、そのときも基礎体温が下がって流産したんだとか。でも、今回の場合、出血もなければ腹痛もなし。前回は両方の症状があったそうです。それだけでも前回との違いはハッキリしてると思うんですが、とにかく心配でしょうがないと言って聞きません。それならば、診察して異常がないことを確かめるしかないじゃないですか。

というわけで、

では、今から診察にいらしてください

と言ったら

えぇ〜〜〜っっ!!!
今からですかぁ〜〜〜〜!!!

「それって、非常識じゃないですかぁ〜〜〜??」とでも言いたげな感じでした

だそうです。

そりゃ、ご主人を送り出すために早起きしてるんでしょうから、それが終わるまでは行けないって気持ちは分かりますよ。だけど、自分にとっては常識的な起床時間かもしれないですが、朝の5時って言えば誰でも起きてて普通の時間ではないですよねぇ。しかも一晩中働いていた当直医をわざわざ起こして、電話だけで「大丈夫」と言わせようとしてるんです。電話なら診察費用もかからないですから・・・。で、精一杯対応しようとしている相手に対して、この言葉です。しかも、このときコヤジ母は妊婦でした。

こんな人が今から親になろうとしているわけです。

緊急事態だと思うから朝の5時に電話をかける。
でも、電話だけで済ませようとする。
だったら、緊急事態でも何でもないじゃないですかっ!!!
救急車を呼んでおいて診察を拒否してるのと大して変わらないんじゃ・・・・。


田舎の開業医ではありますが、患者の出入りが多い病院。
相手の顔が見えない、人間関係の希薄さを感じました。
これが、よく知ってる相手だったら同じことはできないでしょう。


医療関係者がもっと患者の身近にいるように感じられたらこんなことは起こらないのに・・・・と痛切に思いました。
でも、こんな心ない行動が医療関係者の労働環境を著しく悪化させてしまってることも、少しは考えて欲しいものです。

下り

医学用語って、かなり特殊で読めないものも多いですよね。
特に皮膚科の病名は私も完璧に読めないものがたくさんあります。
漢字が8個以上並ぶと降参です。


産婦人科で日常的に使っている用語の中にも、一般人にはよく分からないもの、聞き慣れないものがたくさんあるんじゃないかと思います。


子宮筋腫

よく聞く病気だし、読めない人はあまりいないと思いますが、漢字で書けといきなり言われるとちょっと難しいのかな?

ひらがなで

しきゅうきんし

と書く人がよくいます。



お股が痒くなる原因としてよく登場するカビの一種

カンジダ

これも

ガンジダ

だと思っている人が意外に多いです。
かなり悪そうな名前ではあります・・・・



出産の時の

会陰切開

正しくは

えいんせっかい

と読みますが、

かいいんせっかい

と思ってる人がチラホラ。


こんな感じで日本語って難しいんですが、何か検査をしたり手術をしたりすればいちいちこんな用語をカルテに書かなくてはいけないんです。漢字があまりにも多いとカタカナやひらがなで書くこともしばしば。


その中で日常的によくある病名

下痢

他の先生が病名の欄に

下り

って書いてるのをみて、つい

くだり?

と読んでしまいました。
まぁ、下ってるには違いないですが


まだまだ修行が足りないなぁ・・・・・・。


.
コヤジママ
コヤジママ
女性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事