duHkha-aaryasatya(苦諦)

「人生が苦である」ことは仏陀の人生観の根幹であり、人間の生存がもつ必然である。

09/6/26〜10/1/14

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Blackbird

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50年後も、あたしのために
詩や音楽やラブレターを書き続けると言ったあなた
50年後も、あたしのために
いまよりもより多く愛し続けると誓ったあなた

言葉というものの、かくもあてにならない不確かさ
行動というものの、かくもあてにならない不確かさ
愛というものの、かくもあてにならない不確かさ
しかしそれを恨んでも責めても仕方が無いのだ。
所詮、己自体が不確かで虚しい存在なのだから。
その己自身の不確かさを、あなた自身がどこまでわかっているのか
それがあたしの残す最後の黒い羽。

あなたはそして、
今を共にする目の前の人に言うのだろう
50年後も、君を愛し続けると。
これほどまでに、己とはあてにならない不確かさ、なのに
不確かさの砂の上で、愛を誓うのだろう。

あたしはあなたになんの約束もしなかった。
50年後、それでもあたしがまだ、あなたの帰りを待ち続けているかどうかは
あなた自身が50年たって、確かめにくると良い。
あたしはあなたになんの約束もしない。
それまで、しばしのお別れだ。
黒い鳥はいま、本当のお別れの歌を歌うよ。

さようなら。あたしの愛したあなた。

生きる

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あなたはたとえこの砂漠の中でも独りで歩いて行ける人。
しかしあなたは、砂漠の中を独りで歩く人生なんかごめんだよ、と言うだろう。
そしてあなたは、砂漠の中を一緒に歩いてくれる誰かを、そのうちにちゃっかり見つけるだろう。

あたしは、砂漠の中を独りでなんか歩けない。
しかし神様は、あたしに、砂漠の中を独りで歩いてゆけと言う。
あたしがこんなにイヤだと言っているのに。
仕方が無いから、この砂漠の中を一緒に歩いてくれる誰かを探そうとした。
けれど、そんな人、もう、どこにも居ないんだ。

そんなあたしは、自らの意思表示を覆すしか無くて
こうして神様の思し召し通り、独りで砂漠の中を歩かざるをえない人生。
もともとのあたしは、砂漠の中を独りでなんか歩けない人間だったはずなのに、
気付いたらもう、何マイルも独りぼっちで歩き続けていた。
結局この砂漠で、野たれ死ぬこともなく、喰われることも無く。




         (Photo; Famine au Sahel : le lac Faguibin à sec
           Région de Lere, Mali, 1985, Sebastião Salgado)

夢想

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それは真夜中に勝手に幕を開け、朝になると勝手に幕を下ろす劇場。

お芝居のなかでは
ねじの切れたはずのオルゴールはまだ歌い続けている。

あたしはパソコンを開く。
SNSを見る。
友人たちの日記が更新されている。
しかし他の日記はあとでいいんだ。
1つだけ先に見たい日記があった。
すぐにクリックする。

・・・・・・しかしそこでパソコンがフリーズ。

夢想。
それは真夜中に勝手に幕を開け、朝になると勝手に幕を下ろす劇場。
フリーズしたパソコンに腹を立てた私は、気付くと寒くて暗い部屋のなか。
パソコンはベッドの横にあるが電源なんぞ入っていない。


       天井を見つめる。
       愚か者よ、あきらめなさい。
       それよりも、もう出勤の準備をする時間だ。

L'OCCITANE

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その小さなまあるいアルミの容器に入った
グリーンティーの香り。
あたしが知っていたあなたが、最後に身につけていた香り。
テスターを開けてその香りが甦ったときに
すでに死んだあたしの恋の欠片が亡霊のように甦る。

まるで、
ドライになったハーブの束のように。

この小さな容器を今日、家に連れて帰ろうか?
自分も日々、これを身につけて暮らしてみようか?
しばし悩む数分。

誰も知らないのだ。
この香りがもともと、誰のものであったか。
あたしが身につければ、これはそのうち、
あたし自身の香りになるだけ。
誰も知らないのだ。
この香りが、もともとあたしのものではなかったことも。

GRAFIN

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なにも50万回生まれ変わるまでずっと私の思いのままになっていてね、とは、
私はお願いした覚えは無い。
50年で良い、そのラヴレターをずっと私に書きつづけてね、とは、
言った記憶があるけれど。

語か?音か?
薫か?匂か?
そのどちらかを選べ、という問題を出題され
悩んで悩んで悩み抜いて、
しかしその答えをようやく出したところで、
神様は私に「No」を突きつけた。
この問いは本来「答えがでない」類いのものを
無理矢理に答えをだせ!というモノだと思って悩んだはずだったのに、
それなのにこれって、そういう単純なマークシート的正誤問題だったのですか?
ねえ、神様。
教えて、神様。

しかしいまだに私の身体には鍵がかかっていて
その鍵は無理矢理こじ開けようとしても開きません。
私の身体を開ける鍵をもっていたはずの人は、
あの日、どこかへプッツリ消えてしまいました。

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