|
「・・・俺がいたら、・・・例えば、再婚できないとか、そんな事?。」
「まあ、再婚したいとは思わないし、だいだい他の男の人には興味 ないし。」 「そうなの?。じゃあ、アイツとはなんで・・・?。」 「お父さんの事?。」「うん。」 「まあ、後にも先にも自分が解らなる位男の人を好きになったのって、 あの時だけだったから、もう一生恋はできない気がするのよね。」 「・・・そこまで・・・?。恨んだりしなかったのかよ。結果今苦労 してんのにさ。」 「あんたにはそう見えるかもしれないけど、そうじゃないのよ。」 「忘れられないのか。」「という事になるのかな。」 「で、話し戻すけど、今日は何、俺に早く身を固めろって話を したかった訳?。」 「・・・そうじゃないけど、いつまでも一人でいるのを見ていると、 あんたの将来、大丈夫なのかって思うじゃない。親としてはね。」 「親の為に結婚しろって事かよ。」「私じゃなくて、あんたの 為なんだから。」 「はいはい、わたくしの為ね。」 「ふざけてないで、話はちゃんと聞く!!。」 母の気持ちも分からないではない。今まで母一人子一人で生きてきて、 子が家庭を持ち、一人前に成長するまで親としての義務を果たさ なければ、という事なのだろう。 しかし、実際仕事が忙しくて、恋人を作っている暇も無い。特に R−01に配属されてからは女性に会う機会も無い。だからと言って 今の状況をずっと続けようとは思わない。 「家庭を持つ事が一人前」というなら、少しは自分の将来と向き合う ことも考えてみようか。と、果実酒を飲みながら外を眺めた。 「・・・アイツか・・・。」 あとがき: 時々空を見上げる時がある。特に晴天の秋の空は、手元にはない
色の美しい青に心奪われる。ふとこの青空に吸い込まれたい衝動に 駆られる。そしてそのままこの青空の中を飛び回り事る出来たら どんなに素晴らしいかとさえ思う。 秋の青空はどこまでも青く、澄み切っている。現実を離れ、夢の ひと時を過ごさせてくれる。不思議な世界に意識を飛ばし、空想の 僅かな時間を過ごしてみるのもいいかもしれない。 |
全体表示




