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怪我はなかったが、念の為という事で建物の中にいた殆どの人が
エマージェンシーカーで病院に搬送された。ユーリウスは母と共に 精密検査を受ける事になった。 診察を待っている間、ユーリウスの頭の中にさっきの出来事が浮かぶ。 「大陸神ティマイオス。何故俺の事・・・俺が世界で唯一の血を 持つ者とか・・・、あれってどういう意味なんだ?。」 父親チリカワと母チヘンネの間に生まれて二十二年。兄妹はなく、 一人っ子だった。別に珍しい事ではない。ただ一つ、自分の名前 「ユーリウス・ヴォルフガング」と言う名前がこの大陸では異彩を 放っていたと感じていた。同姓同名は勿論、同じファーストネーム、 ラストネームを持つ者に出会った事はない。名前の事でからかわれた こともあり、ユーリウスは自分の名前を気に入ってはいなかった。 名づけたのは父。この名の由来について父に何度か尋ねたことが あるが、父の故郷では珍しくも無い名前だとしか言われなかった。 言語学者だった父のつけた名。何か意味があるのかと思った時も あったが、父がいない今、それは謎で終わってしまっていた。 「ヴォルフガングさん。」 あとがき:2020年の東京オリンピック・パラリンピックに 向けて、サマータイム制度を導入するか否かで意見が 分かれていたが、11月21日付て断念する事が決まった。 そもそもは、大会の猛暑対策として提案された。 との事だが、提案元の自民党内で意見が分かれ、暫く 見送られていたが、結果、今法案を持ち出しても 2020年の大会まで間に合わない、との理由だそうだ。 サマータイム制導入のニュースを聞いた時、今の 日本でそれが実現可能なのか疑問に思っていた。実際 過去にも幾度かサマータイム制度の導入が提案され、 見送られるといった事があった。特に終戦直後に 短期間ではあったが、サマータイム制度が実現された ことがあったらしい。だが、日本の生活に合わな かったのかすぐに廃止になったという。 終戦直後でも失敗に終わっているのに、時間を 必要とするシステムが多様な現代で、実現は難しい だろう。導入断念は的確な判断だったと思う。 |
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