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中等学校に上がってまもなくの事。学校から帰ってくると父が荷造り
している。どこかへいくのだろうか、と思ったが、その時は何も
聞かずにいた。二、三日して母から父が出て行ったと聞かされた。理由は
教えてはくれなかった。その時はまだ漠然とした記憶しかなかった。
中等学校の卒業をあと一年ちょっとで卒業する頃、ユーリウスは担任の 先生と進路について話し合っていた。
先生からは「この成績を維持できれば君が目指す技術学校への推薦状も
書ける。入学試験に向けてこれからはライバルも増えてくるから気を
抜かないで頑張ってくれよ。」といってぽんと肩を叩いた。
「技術学校か・・・。」昔から物を造ったり直したりと黙々と一人でする 作業が好きだった。手先が器用だった事もあり、エンジニアを目指し
技術学校への進学を夢見ていた。しかしある夜、母がつけていた家計簿を
見て愕然とした。預金等の全財産を確かめると、どう考えても技術学校の
学費を捻出するのには困難な金額だった。
先生に相談し、奨学金を得る事を考えたが、母の年収では奨学金を 得る条件からは僅かに外れてしまっていた。先生も何とか奨学金を
受けられるように色々掛け合ってくれたが、絶望的な結果しか出て
こなかった。僅かな差でユーリウスは奨学金を貰いそびれてしまう。
先生も別の書類を持ってきてくれた。それで何とか進学できるかも
しれない。だが行けたとしてもこの厳しいインフレが続く世の中、
学費を払い続ける事が出来るのだろうか。ユーリウスは書類には
記名せず、その代わりに「退学届」を提出した。
当然のことながら母はすぐに気づいたようだ。予想はしていたので、 その事を咎められたら開き直ってやる、と覚悟を決めていた。
あとがき: コンビニエンスストアたファミリーレストランなどで繰り 広げられるアルバイト従業員による不適切動画を投稿が後を 絶たない。 こういった不適切な行為をすることも信じがたいが、それを まるで武勇伝の如く動画サイトに投降するという事も信じ がたい事だ。彼らは何のつもりでこういった行為を繰り返し、 それを動画に投降するのか理解が出来ない。単なるいたずら、 または「いいね」などの反応を得たいから、なのか。だとしたら 余りにも安易すぎる。 このニュースで、迷惑を被った店側から賠償請求を求められる など、この行為によってどんなデメリットがあるか何度も 報道されているにもかかわらず、だ。 ふと考えたのだが、こういった行為をする者達は、ニュースを 見ていないからではないか。スマートフォンなどの端末をいじる 事はあっても、画面を見ている時間の殆どはSNSの画面を見るだけで 肝心のニュースを観るなど常識的な事は一切行わないのではないか。 だからあれ程、不適切動画を投稿する行為についてどうなるか 何度の呼び掛けていても、この行為を繰り返す者が後を絶たないと いう事なのかと思う。 だとしたら、店舗側も動画を投稿した後の社会的影響を学習 させる必要があるかもしれない。 |
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