|
恋とは無縁の、そんな自分が未来の花嫁を見つけられるのか、
子孫を残すことが出来るのか、ユーリウスは心なしか不安になった。 身体の事は両親には言えないでいたし、自分の身体に欠陥があるかも しれないという事を認めるのも嫌だった。それだけではない。あの 日食で自分は生き残れるのかどうか分からない身。それを考えれば 日食までに子孫を残さなければならない。さてさてどんな花嫁を 押し付けられるのか。ユーリウスはそれだけで気が重くなった。 集落が見えてきた。近づくと何人かの人物が自分達を迎えて くれているようだ。 「これはこれは・・・大陸神ユーラント、それにその使徒ゲルマンか。」 老人が先に声を掛けた。 「紹介しよう。この集落の長老、テオドール殿だ。」 「宜しく。勇者ロナウハイド殿。」 「ああ、こちらこそ。」ユーリウスも握手を交わした。 「おや、オルケルタも来てたのか?。」 「はい。ゲルマン様のお帰りをお待ちしていました。」 ユーリウスは声の主を見た。「・・・。」唖然として声も出ない。 「あ、あの・・・ロナウ、ハイド、様・・・ですよね。ゲルマン様より、 その、お話は・・・伺っています・・・。」 「ああ、ああ・・・おおお、おおあ・・・・ううううん。そ、そっ、 そうだ・・・。」 なんとか声を搾り出した。その瞬間ユーリウスは胸の鼓動が早く なるのを感じた。目の前の少女ははにかみながら 「あ、あの・・・わ、私・・・オルケルタ、って言います。宜しくお、 お願いします。」 といってそっと手を差し出した。ユーリウスは荒くなる呼吸を 抑えながら震える手で握手を交わした。やわらかい、そして暖かい・・・。 言葉では言い表せない感覚にユーリウスはもう眩暈がしそうだった。 この大陸に、こんな、こんな可愛い娘がいた なんて、それだけでもう誰の話も耳に入らなかった。 「・・・ウス、ユーリウス!!。」 あとがき: 神戸三ノ宮で駅前の横断歩道にバスが突っ込み、2人が死亡、 6人が重軽傷を負うという事故が起きた。この件でバスの運転手 (64)が自動車運転処罰法違反の容疑で逮捕された。 運転手は「前をよく見ていなかった」と供述しているという。 また、バスのドライブレコーダーに記録によると、車内で 観光客に案内する様子が映っており、それに気を取られていた ままバスを発車、その為の前方不注意による事故だったようだ。 この事故に対するコメントでは、「客は運転手に話し掛ける べきではない」と意見している方もあり、その通り乗客は運転に 差し支えないように心掛ける事も必要かと思う。 生活になくてはならない交通網のバスだが、バスは列車や 飛行機とは違い、公道を走る交通手段。他に公道を走る乗用車や トラック、自転車など、多種多様な車種が走る場所でもある。 運転手が気を付けるのは勿論だが、その運転に支障をきたす ような行為は極力控えるべきではないだろうか。 |
全体表示




