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「こいつ・・・使えるかもしれねえ。」「なんだそりゃ・・・。」
ジルカメスは木切れを両手で包み祈った。そして掲げると不思議な 光が鳥を包み込んだ。光が消えると傷が癒えたのか、鳥は大きく 鳴いた。 「頼む、俺達をこの密林から出してくれ。」 ユーリウスの話が通じたのか鳥は片方の翼を下げ、自分の背に 乗れといっているかのように促した。三人が乗ると鳥は密林の 間を助走し、飛び上がった。 「よし。このまま天巖山脈まで飛んでくれ。」 「ちょ、ちょっと待て。俺はどうなる!?。」 「まあ、付き合えよ。」 「帰りはどうなるんだよ。」 「仕方がねえな。じゃあ、ハビロの塔で途中下車だ。頼むぞ。」 そう言って鳥のほうを見た。「・・・まさか!!。」 鳥は東南の方向へ向かっているようだ。 「・・・どうしてもフンダイに行かせたいらしいな。」 鳥はとある建物の庭の上空で旋回し、着陸した。 「ここがフンダイ王宮の宮殿なのか?。」「かもな。」 すると数人の高貴な身分と思われる者達が三人を出迎えた。 「ようこそ。わがフンダイ王国王宮へ。ユーラントの勇者 ロナウハイド殿。」 ユーリウスはオルケルタを咄嗟に庇った。 「そう怖い顔をせずとも・・・。取って食うわけでは ありませんので。」 フンダイの国の者はあくまでも友好的に事を運ぼうとしている らしい。 「まずは、中へお入り下さい。」 とジルカメスに向かって言った。 「お連れの方も御一緒にどうぞ。」「は?。」 「俺がお連れの方。勇者様はそっち。」 ジルカメスは親指でユーリウスを指した。 「こ・・・これは失礼を・・・。勇者様と言うのでもっと ・・・。こんな華奢な方とは・・・。」 「・・・華奢って・・・一応俺身長六十七点七ビンチ (約百七十二センチ)はあるんだけど・・・。」と呟いた。 三人は王宮の中に通される。「フンダイの王も、勇者様に 何かさせるつもりなのか。」 「ま、大体予想はつくがな。」 ユーリウスとジルカメスはひそひそと話をしている。 やがて王の間に通された。 あとがき: 1963年、アメリカの音楽業界雑誌「ビルボード」にて 「ビルボード・ホット100」3週連続で,ある曲がヒットチャートに輝いた。 当時のアメリカでは珍しく英語の歌詞ではないその曲のタイトルは 「SUKIYAKI」という曲だ。若い方には馴染みのないタイトルのこの曲、 実は日本の曲だとご存じだっただろうか。 日本語のタイトルは「上を向いて歩こう」。歌い手は「九ちゃん」の 愛称で慕われた坂本九さんだ。 坂本九さんは1941年生まれ。神奈川県川崎市出身の歌手。他に 「見上げてごらん夜の星を」「明日があるさ」などのヒット曲を持ち 歌手以外でも俳優や司会業など数々のエンターテインメント活動を されていた方でもある。 しかし、1985年8月12日、羽田から大阪の伊丹空港へ向かう日本航空 123便の墜落事故で帰らぬ人となった。享年43歳。 昨日、没後34年目を迎えた。事故現場の通称「御巣鷹の尾根」で 見上げていた星になった坂本九さん。今もあの「上を向いて〜」と 歌っているのだろうか。世界中にヒットを飛ばしたこの曲は、今でも 歌い継がれている。 |
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