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サント・マルスと混沌の邪神
逆らえない運命なら、その運命を受け容れ、自分らしく生きる

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「大陸の守護神という者はその殆どが大陸神が産み出した生命体。言って
みれば守護神は大陸神の子供と言っても過言ではない生命体なのです。
守護神ルラルバンは私が生み出した神。そしてそのルラルバンの子で
あるあなたは、私の存在を胎内に取り込んでいる人間という事になり
ます。」
「最も近い人間って、そういう事か・・・。」
「神と呼ばれし者は守護神、大陸神共にその地から離れることはできない。
けれど人間であらば世界中その足で何処へでも行けるはず。その目で、
その耳で世界中を見聞きして回って来て下さい。そして来るべき日の
為にその力量を蓄えておくのです。」
ジルカメスは少し考えた。
「来るべき日って・・・、俺も邪神と戦えって事か?。」
「強制は致しません。ですが、ご自分が生まれた意味を考えてみて下さい。
貴方は神と人。どう考えて産まれる事の無いはずの子。私が思うに、
惑星エーアデは邪神と戦える力を持った存在を一人でも多く欲していた
はず。奇跡を起こしてまで存在を誕生させたのはそういう意味があった
からなのではないでしょうか。」
「俺が生まれた・・・意味か。」
ジルカメスは大きく頷いた。
「・・・そうだな。どうせ戦うなら、世界がどうなっているか知らないで
戦うより、知っていた方が有利かもしれないな。・・・。分かった、
引き受けるよ。」
「そうですか。ありがとう。」
「って、事は。フンヴォンは俺の子分って事になるか。」
「失礼な。子分じゃない。せめて同志にしてくれよ。」
「・・・うーん、分かったよ。」
「それから、勇者ロナウハイド。」「なんだ?。」
「結界の外にはもっと世界が広がっています。今まで回っていたユー
ラントやエイジャンとは比べ物にならない知識があるかと思います。
それを知らずにいるより、世界中を見て回り、見分を広げる事がきっと
あなたの役に立つはずです。ただ、この忠告を
受け入れるか入れないかはあなた次第。これからの人生に暖かい加護が
あるよう祈っています。」
「世界か・・・。」ユーリウスは空を見上げた。
「それでは、勇者ロナウハイド。私が天巖山脈までお送りします。」
「そうか・・・。ジルカメスにフンヴォン、色々世話になったな。」
「こちらこそ。オルケルタさんと仲良くな。」「ええ、ありがとう。」
「さあ・・・参りましょう。」
「さあ、着きました。」「やっと戻ってきたか・・・。」
ユーリウスはエーアデ儀で位置を確認した。
「貴方方にはすっかりお世話になってしましました。けど、あなたの仰る
とおり、私の大陸は私自身で守らなければならないはずですよね。そして
私には心強い味方がいる。今は彼らの力量を信じ、私の世界を守って
みせます。それからあなた方の活躍を期待しています。」
「いや、こちらこそ・・・。俺が言いたい事を解ってくれただけでも。」
「それから、もう一つ。あなたの側に居る方。」
ユーリウスはエイジャンから目を離さずに片手でオルケルタを強く抱き
締める。
「その可愛らしい方はユーラントの人間。エイジャン人と比べてとても
生命力が少ないはず。」
「どういう事だ?。」
「エイジャン達の者とは違い、ユーラント人は文明も浅く寿命も短い。
その方もあと十年程で寿命を迎えてしまうでしょう。それに生命力も低い
為、今後迎えるであろう妊娠と出産に耐えきれるかどうか・・・。今の
生命力では出産に耐え切れず命を落としてしまうかもしれません。」
「・・・な・・・何だって・・・嘘だろ。」
「心配なさらずに。私の力でその方の生命力を増幅して差し上げましょう。
恐らくこの事は惑星エーアデも予想できなかった事。確かに惑星エーアデ
には人や神の運命を左右する力を持っています。が、全て完璧ではない。
私には惑星エーアデのように運命を左右する力はありませんが、せめて
生命力を上げ、いずれ未来人の先祖の誕生に力を貸しましょう。」
エイジャンはオルケルタの頭上に手を翳した。柔らかな光がオルケルタを
包み込んだと思うと消えた。

「それでは、お元気で。世界が闇に包まれぬように私も祈っています。」
そう言ってエイジャンは消えた。
        ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 その後、ユーリウス達は世界を回り、神と同等の力を得ていき、世界を
 救う為に奮闘する。運命を受け容れながらも、自分の意志を貫き通し、
自分らしく生きる事を選択する。世界はどうなるのか。いずれ機会が
あれば続きをお伝えしたいと思う。

   あとがき: 遂にこの日を迎えた。Yahooブログ終了に伴う8月31日の更新
        終了前を機に、連載を中断する事にした。本日の更新で、物語の
        区切りが良いとの判断で、本日終了とさせていただいた。
         Yahooブログでは、「サント・マルスと大陸の覇王」「サント・
        マルスよ始まりの勇者」そして「サント・マルスと混沌の邪神」と
        計3本の小説を連載させて頂いた。
         このつたない3作品に、色々な方から応援やご支援を戴き、本当に
        感謝しきれない気持ちでいっぱいだ。コメントも沢山戴き、
        3作品トータルで25,000件を超える訪問者がここを訪れて頂いた
        事にも感謝したい。
         今後は心機一転、小説サイトでの再出発を予定しており、そちらの
        方での訪問をお願いしたいと思う。


   エピローグ: 物語の途中ですが、Yahooブログ終了に伴い
         連載を終了します。
         物語の序盤で連載を断念するのはとても残念ですが、
         今までお付き合いくださった皆様に深く感謝し厚く
         御礼申し上げます。
          長い間ご愛読ありがとうございました。
         以後「サント・マルスと混沌の邪神」は小説サイトでの
         再出発を予定しておりますのでそちらの方をお楽しみ
         下されば嬉しく思います。
 

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    小説サイトでの再開を楽しみにしています^^

    まほ(*'‐'*)

    2019/8/30(金) 午後 0:58

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    > まほ(*'‐'*)さん
    コメありがとうございます。今後は小説サイトでの
    連載を予定しています。現在、過去の作品を連載中
    なのでそちらの方も宜しくお願いします。
    まほさんもご存じの作品ですが、改めてよろしく
    お願いします。

    [ Duke Friedrich Ronniele ]

    2019/8/30(金) 午後 3:11

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