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「俺さあ・・・今最高に幸せだ。こうしてオルケルタと一緒にいられるん
だから。」「私も・・・。」 ユーリウスは体の一部が変化していくのを感じた。元気だな、と感じつつ 気にしない振りをした。「あーっ!!・・・う、うっそぉ。」 「ど、どうしたのですか、いきなり。」 ユーリウスが大声を出したのでオルケルタも驚いた。 「・・・えーっ・・・。迂闊だった。」 見るとユーリウスが身に着けていた細身のネックチェーンが金メッキから 黒へと変色している。 「温泉成分にやられた・・・。これ気に入っていたんだよなあ。」 昔集めていた月刊バイクのDVDの全員プレゼントで当てたものだった。 安モノではあったがデザインが良く、手に入れて以来ずっと肌身離さず身に 着けていたものだった。 オルケルタはというと、ユーリウスがいきなり立ち上がったので後ろを 向いている。 「あ・・・ごめん。」ユーリウスはそう言って肩まで浸かった。 「だいぶ温まったし、そろそろ上がるか?。」 ショックも落ち着いた事だし、そう思ってユーリウスは岩場に上がり 始めた。
オルケルタは恥ずかしいのかまだお湯に浸かっている。 「まあ、徐々に慣れるだろ。」 よく見るとオルケルタは動かない。「どうした?。」 近づいてみるとオルケルタは顔が真っ赤だ。「あ・・・やべえ・・・。」 どうやら湯当たりしたようだ。お湯から引き揚げ、岩場に寝かせる。 オルケルタの裸体が目に飛び込んできて、ユーリウスは再び体の一部が再び 変化し始める。 「い・・・いや、そんな場合じゃない。え、えーっと。服・・・これか・・・。 下着っと。いや、違う・・・身体、冷やさないと・・・。」 悪戦苦闘しながら服を着せた頃になると、オルケルタもなんとか気分も 落ち着いてきたようだ。ユーリウスはオルケルタを負ぶって来た道を戻った。 「・・・ロナウハイド様・・・。」「ん?。なんだ?。」 「ごめんなさい。」
「気にすんなよ。それよりも気分はどうだ?。」「・・・。」 「いろいろあったけど、楽しかったよな。」「・・・ええ。」 新婚第二日目の一日はこうして過ぎて行った。 あとがき: 吉本興業に所属するタレント「雨上がり決死隊」の宮迫博之氏(49)ら
11人が事務所より「謹慎」処分を受けた。理由として「反社会的行為をする 団体よりギャラを受け取った」というもの。また、吉本興業以外でも ワタナベエンターテインメントは所属タレントである「ザブングル」の 松尾陽介氏(42)と加藤歩氏(44)を当面の間、謹慎処分にすると発表した 事の発端は2014年12月、大規模詐欺グループに対して、事務所を 通さずに仕事をする闇営業の形で関与したことが判明したというもの。 この事が公になったのが今月7日発売の写真集「FRIDAY」が報じた記事で、 当初「金銭は受け取っていない」としながらも、「間接的ではありますが 金銭を受領していた事を深く反省しております。」と一部闇営業を認める コメントをしている。 闇営業とは、先も述べた通り「事務所に所属している芸能人が所属 事務所などを通さずに行う営業。」の事。得たギャラは丸々自分の懐に入る 場合が多い事から、まだ売れていない芸能人からしてみれば割のいい仕事と なるようだ。しかし、大っぴらに行えば事務所との契約に対し、「違反 行為」に当たる。それに今回の場合、営業先が振り込め詐欺グループだった 事で社会的に批判を受けるのは必須だろう。 本来であれば、そういった事に巻き込まれた場合、不本意であれば所属 している事務所から庇って貰えたであろう。しかし、闇営業となれば、 極端な話「解雇」や「解約」という結果に陥るだろう。この「闇営業」を 仲介したと言われる人物が実際に契約を切られている。 芸能人を取り巻く「闇」の奥深さ、社会的影響を知るきっかけになった 事件だったのではないか。 |
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アトラテックにも保養施設の役割として温泉は存在した。しかし、ああいう
のは小金のある人物が大枚を払っていく場所、といイメージが強く、 ユーリウスも過去に一度か二度利用した程度だった。 「温泉なんて久しぶりだな。」「そうなのですか。」 「親父が家にいた頃以来だからな、もう十年近く縁がなかったな。」 「じゃあ、楽しみですね。」「そうだな。」 ただ、ユーリウスは温泉に浸かる事以外にも楽しみが一つあったのは言う までもなかった。 「ええと、以前掘った所があったんですけど・・・。」 オルケルタが先に立ってお湯がたまっている場所を探す。 「あ・・・ここです。」 「おおっ・・・。」ユーリウスはお湯に手を入れる。 「丁度いい温度だな。」「もういいのか?。入っちゃって?。」 「温度が良ければ。けど、底が温泉成分でぬるぬるしているので気を付けて 下さいね。」 「分かった!!。」 ユーリウスは早速服を脱ぎ、裸体を隠すこともなく、少しずつお湯に 浸かった。 「凄っげー開放感!!。気持ちいいなあ。」ユーリウスは堂々と 背伸びする。 「どうした、オルケルタ?。空は青いし、気持ちいいぞ。」 だが、オルケルタは恥ずかしがって後ろを向いている。 「早く入って来いよ。」「あ・・・あの。」「どうした?。」 「後ろ・・・向いてて下さいね。」「えー、いいじゃん。夫婦なんだ からさ。」 「でも・・・。」「わかったよ。じゃあ、ちょっとだけだぞ。」 ユーリウスは反対側を向いた。にやけ顔が抑えられない。 「んもう・・・恥ずかしがっちゃって・・・。まあ、そこントコがまた 可愛いから許しちゃうんだなァ。」 と勝手に独り言を呟く。 そろそろいいかな、と思いつつ正面を向く。するとオルケルタは 離れた場所で一人静かにお湯に浸かっている。 「なんだ、そんな離れた所にいないで、こっちへ来いよ。」 ユーリウスはオルケルタを誘った。「ええ、でも・・・。」 オルケルタはまだ恥ずかしがっているようだ。 「俺がそっちへ行こうか?。」 「あっ、いえ・・・。」オルケルタは肩までお湯に浸かった状態で 近づいた。 「まっ、昨日の今日だしな。恥じらいがないのも変だし。」 オルケルタはユーリウスの側までやって来た。しかし、お湯の色が 乳白色の為、首から下が見えそうで見えない。だが、それがまた 妄想を掻き立てる。ユーリウスはオルケルタの肩を抱いた。 あとがき: 岩手県紫波郡矢巾町で16日、丸い小さなテーブルをひっくり返して それぞれ思いの丈を叫ぶイベント「ちゃぶ台がえし」の世界大会が 開催された。 今年は計全国から33人が参加。日頃のうっぷん等を言葉にしながら 参加者それぞれが小さな丸テーブル「ちゃぶ台」をひっくり返し、 食卓のおかずの模型や皿の飛距離と叫んだ内容、観客らの評価の 合計点で順位が決まる。今年の優勝者は「楽しく生きたーい」と 叫び、8.25メートル飛ばした同県山田町の男性が優勝したそうだ。 この「ちゃぶ台返し」の世界大会は2007年から町おこしの一環と して毎年開催されているという。 「ちゃぶ台」をひっくり返すというと思いだすのが、「巨人の星」の 主人公の父親の星一徹か、寺内貫太郎一家の主人公の貫太郎のイメージ だろう。頑固オヤジの印象が強いこの行為を世界大会にまでしてしまう バイタリティは凄いと思う。 今後もこのようにユニークな世界大会があちこちで開催される事に 大きく期待したい。 |
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二人は再び口付けを交わした。また気持ちが高ぶってくる。ユーリウスは
指先で彼女の髪の毛を掻き上げる。そっと耳元にキスをする。次は瞼に。
指先が彼女の首筋から胸元へと降りていく。オルケルタの白い肌が
ユーリウスの欲望を掻き立てる。。やがて二人は共に抱き合いながら
ベッドへ沈んでいった。身体が反応する。発情する欲望も一気に
ユーリウスの身体を駆け巡る。愛おしい。愛おしくてたまらない。このまま
ずっと身体を寄せ合っていたい。彼女の温もりを感じ続けていたい。 オルケルタと結ばれたい。もしかして、「あの日」まで子孫を残すことが
出来そうな気がしてきた。
まどろみの中目を覚ます。側には誰も居ない。敷き布を撫でるとまだ 彼女のぬくもりが残っているようだ。
「あ・・・うん。・・・オルケルタァ・・・。」
「やっと起きたのですね。もうすぐ朝ごはんですよ。」 愛しのオルケルタの声が耳元に聞こえる。はっと気付き、上半身を起こすと彼女の笑顔が飛び込んできた。急に夕べの事を思い出してしまいそうに なる。このままだと身体の一部が大変な事になる。起きて急いで服
を着替え、外にある井戸で顔を洗った。
「よおっ・・・新婚さん、夕べはどうだった?。」 集落内の若者達がにやけた顔で尋ねる。最初はむっとしたが、ある事を 思い出し、自慢げに言い放った。
「どうかって聞く前に、お前らも早く結婚すれば分かるぞぉ。」
結婚する、子供が生まれる。少しでもこの地に人を増やす事が大事だと ゲルマンは言っていた。定住し、村が、街が、そして国が出来れば人は
集まる。全ての生命のエネルギーはこの惑星エーアデの生命を維持する。
それが大きければ大きい程、闇を抑え込む力を得る事ができるらしい。
気の遠くなる話だが、世界が破滅する事を思えば小さな事でも大事に積み
重ねていくべきなのだそう。
翌朝、ユーリウスとオルケルタは集落を後にし、集落からほど近い サントヴルカーン山という火山を目指した。この火山の近くにはいくつか
温泉があり、集落の者は時折疲れを取る為に利用していた、と以前から
言われていた。ユーリウスも皆から行ってみるように薦められてはいたが、機会がなく、ずっと行きそびれていた。だが今回、せっかくだからと
行ってみる事にした。ロバ一頭に着替えなどを持たせ、道なき道を歩く。
朝早く出て、太陽が段々と頭上に差し掛かる頃になると硫黄の臭いが 急に強くなる。
「・・・そろそろかな。」「そうですね。」
あとがき: 19日ドイツのアンゲラ・メルケル首相(64)が首都ベルリンでの |
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女の子と口づけを交わしたことは幾度かあったが、ここまで胸のときめきを
抑え切れない程熱い思いを感じたのはオルケルタだけだ。息が荒くなるのを 必死で押さえながら、彼女の気持ちが高ぶるのを待つ。 静かに唇を離し、逸る気持ちを押さえた。そしてもう一度抱き締める。 触れたい。オルケルタの全てに。五感全で彼女を感じたい。 アトラティックにいた頃は感じたことのなかった欲望が湧き上がってくる。 彼女は聞いているのだろうか。これから二人がすべき事を。オルケルタは まだ十五歳。ユーリウスが居たアトラティックではまだ学生、つまり子供の 身の上だ。だがここでは十三、四歳の少女を結婚適齢期とする幼児婚が 当たり前の世界。恐らく大抵の少女は身体も熟しておらず、まだ恋も知らぬ まま嫁に出されるのだろう。そんな幼い少女達が花嫁となって結婚生活を きちんと送れるのだろうか。だが、この地に住まう者達の平均寿命が 適齢期が十三、四歳だとしたら、少年達もその頃には成人として扱われるの だろう。確かに、少年少女が十三、四歳で結婚し、子を儲け、その子が 成人するのを待つと丁度寿命を全うする年齢に至る、という事なのか。 巧くできているなと思う反面、生き急がなければならない事を思うと、 なんだかやりきれなくなってくる。アトラティックの平均寿命は七十代 から八十代。少なくてもここの人々より倍以上生きる事が出来る。 オルケルタと初めて出会った時、十五歳と聞いて驚いたのを覚えて いる。大人っぽく見えたのはそんな環境のせいなのだろうか。オルケルタに とってこの歳で嫁に来るのは普通の事なのだろうが、ユーリウスにとって 見れば、犯罪にも等しいとさえ感じる。 「ロナウハイド様?。」「ん?。」「どうかされたのですか?。」 「いや、・・・オルケルタは、結婚する相手が俺でよかったのか、 と思ってな。」 「どうして・・・そんな事を・・・。」オルケルタの笑顔が曇っていく。 「い、いや・・・ごめん。変な事聞いてしまって・・・。」 「ロナウハイド様は私の事がお好きじゃないのですか?。」 「違う違う。・・・うーん。なんて言うか、俺が居た所はオルケルタ位の 歳の人は皆まだ子供とみなされるんだ。だから、大人にならないうちに 結婚しなければならないんじゃないかって思って。」「・・・でも。」 「まあ、ここでは普通なんだろうけど、さ。」 ユーリウスは彼女を安心させる為、にっこりと笑って見せた。 「それに・・・俺は大好きなオルケルタと結婚できて嬉しいし。」 「本当に!!。本当に!!。私の事をお好きでいてくれるのですね。」 「勿論。」 あとがき: 神奈川県厚木市で19日、実刑が確定している男を収監する為、 男の自宅へ向った処、受刑者が刃物を振りかざし、自動車で 逃走した。その後、受刑者が逃走に使ったとみられる自動車が、 厚木市内のアパートで見つかったが、人は乗っていなかったと いう事で警察では行方を追っているという。 横浜地検によると19日の午後1時半頃受刑者を収監する為に 訪れたが、車で逃走。しかし、その事実が発表されたのが4時間 後の午後5時だ。 ここで少し疑問に思う。この「事件」が発生してから4時間の 間があるのだが、何故すぐに発表しなかったのか。地検は 発表の際、「大変申し訳ないと思っています。お知らせが遅く なり申し訳ない」などとコメントしたが、この4時間の空白は 何を意味するのか。どんな理由があったのか。 今回の事件は地検の「失態」ともいえる事態。この「失態」を 公に晒したくない故の事なのか。ただ、4時間経過しても見つからず やむを得ずの発表だったのか。 しかし、問題なのは、この収監されるはずだった受刑者が、 刃物を持ったまま逃走しているという事だ。これでもし万が一の ことがあったらどうするつもりなのか。もし、誰かが巻き込ま れたら「失態」では済まされない問題になる。 |
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「神の御前で新たな夫婦が誕生いたしました。神よ。二人の為に祝福を
お授け下さい。」
ツェペリの言葉を受け、ユーラントは両手を掲げた。 「ここに新たな夫婦の誕生を認めた。如何なる時もこの夫婦に災いが 降りかからぬよう、祝福の言葉を授けよう。」
すると二人の周りには柔らかな光が降り、包み込んだ。暫くすると光は 消え、辺りは静まりかえった。
「ロナウハイド様。なんだかとても嬉しそう。嬉しいのですか?。」 オルケルタが尋ねる。「えっ・・・。」 胸の内を見られた気がしたユーリウスは完璧に舞い上がってしまった。 「いい・・・いや・・・そ、その・・・、ほら、ま、嬉しいだろ!!。こっ、こうしてオルケルタとずっと一緒にいられるんだし・・・うっ、 嬉しくないわけ無いだろう。」
ユーリウスは笑って誤魔化す。するとオルケルタはにっこりと笑った。 「そうですよね。私もとてもうれしい。」 長い目で見ることを考えれば、嘘ではない。そうだ、そういう事にして おこう。次にするべき事で嬉しさのあまり舞い上がっているなんて、
口が裂けてもいえない。
「思春期のティーンエイジャーか、盛りのついた雄犬かよ・・・。」 思わず言葉に出して言いそうになるのを抑えた。「オルケルタ・・・。」 ユーリウスはオルケルタをベッドの上に引き上げた。そっと彼女を静かに 抱き締める。甘酸っぱい匂いが鼻をくすぐる。愛おしくてたまらない。
幸せを噛み締めながら彼女のほほに手を当てる。するとオルケルタは
そっと目を閉じた。自分を受け入れる為に。
ユーリウスは彼女の唇に自分の唇を重ねた。眩暈すら起こしそうな 甘い口付けに酔いしれる。
あとがき:東日本大震災で被災し、プレハブの仮設住宅での生活を余儀なく された人達のうち、2018年度末までに少なくとも1494人が入居中に亡く なっていた事が、河北新報のアンケートで分かった。大きく被害を受けた 市町村を中心に4割で全体数が分からず、実数はさらに膨らむ見込みだ そうだ。 この実態を国は把握しているのか。国が保証するはずだった保障は 期限を待たずして打ち切られ、小規模な市町村にその負担が大きく 圧し掛かる。来年のオリンピックに向けてお祭り騒ぎしている人々は この状況が分かっているのかと言いたくなる。 何度も言うようだが、安倍内閣は「オリンピックまでに復興を終了 させる」と宣言していたが、実現される様子はない。東北から仮設住宅が 完全撤廃されるのはいつになるだろうか。 |




