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「ロニー・・・後ろ!!。」「何だって!!。」
振り向いた瞬間、後ろにあった建物が爆発した。「危なかった・・・。」 「動くな。」 一人の民間人らしき男がライフル銃を突きつけている。 「軍の奴ら・・・じゃなさそうだが。」「見りゃ分かるだろ!!。」 ユーリウスは男に気付かれないように辺りを見回した。どうやら暴動に 乗じて略奪を行っているようだ。
「道理でこんな住宅街にいる訳だ。」 この状況でいつまでもこんな所にはいられない。ヘタをすれば自分達も 巻き込まれてしまう。かといって何処へ逃げればいいんだ?。
「引き上げるぞ!!。」
そんな声が何処からか聞こえた。その言葉に目の前の男が反応した。 男が振り向いたその瞬間、ユーリウスは男の横腹に蹴りを入れ、
ライフル銃を奪った。
「これで攻撃は出来まい。」ユーリウスは右手に銃、左腕はエルを 負ぶったまま走り出した。「エル、人のいない道を見つけてくれ。」
「分かった。」
こうなったら徒歩でも城に行かなければならない。さっきの大通りに 出ればあとは何とか安全かもしれない。
「あ・・・人・・・。」「じゃ、こっちか。」 流石のユーリウスもエルを負ぶったままでの移動は体力をかなり消耗する。 「悪りぃ・・・休んでいいか?。」「うん。」 人がいなさそうな場所で少し休憩をする。はぁはぁと呼吸も荒い。地面に 降りたエルは、いきなり走り出した。
「・・・え、エル・・・何処へ行く?。」「待ってて!!。」 「おい・・・大丈夫か?。」 ユーリウスは後を追いかけようとした。が、エルはすぐに戻って来た。 持っていたハンカチを水で濡らして、それをユーリウスの頭に載せた。 「・・・ロニー・・・疲れが取れる?。」 「ああ、ありがとう。だが危険な事すんなよ。」 「だって、ここ知ってる場所だもん。」「そうなのか?。でもな・・・。」 見上げると「ハナチワ託児所」の看板がある。 「そうか・・・じゃあ、大きい道路に出る道、分かるか?。」 あとがき: 宮城県気仙沼市にある離島大島に本土を島を繋ぐ「大橋」が 開通した。全長356メートルで東北では初めての離島に架かる橋に なるという。 本土と島との間にある交通機関はこれまで船しかなく、橋の 開通はは50年に亘る島民の悲願だったという。8年前の東日本 大震災の際、島は津波の影響で真っ二つに分かれ、孤島と化した。 その為、県は橋の建設を「復興のシンボル」として位置づけ、建設、 開通を実現させた。 気仙沼大島は過去何回か訪れてはいるが、いずれも船でしか行った 事がなく、「橋」で繋がっている本土と島との感覚を体感してみたいと 思っている。そして自分達のような観光客が一人でも多くこの島を訪れ 観光に一役買って欲しいと願う。 |
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2019年04月09日
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