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「そうだ、・・・私の名前・・・『アメダイー』が本名なの。敷地外
だからコードネームで呼ぶのが不便かなと思って。」 「あ・・・はい。分かりました。」 応接室を出るとどういう訳か母チヘンネが待ち構えていた。 「何でここに居んだよ。」「用事があったんだけど。」 チヘンネはAN-1T-DA=1ことアメダイーを見た。 「あ・・・あの母です。」「ああ、母さん、俺の上官で下佐の・・・。」 「お母様でいらしたのですか。いつもお世話になっています。 アメダイーといいます。」 「いいえこちらこそ。息子がお世話になっています。」 「じゃ、私はこれで・・・。」「あ・・・お疲れ様です・・・。」 彼女が立ち去ると、チヘンネは早速質問してきた。 「綺麗な人ねえ。どう?ああいう人?。好みなの。」 「いや、俺のタイプじゃないし、勘違いするなよ。・・・で、 なんだよ、用事って。」
「家に家宅捜索が入った事、ニュースでやってたのよ。何か参考に なるかと思って。」 「ああ、今朝のあれか。」 ティターンの防衛庁舎内にある宿舎に暫くは逗留する事になっていた。 そこでノートパソコンを開き、ネットに接続する。家宅捜索の ニュースはそんなに詳しく報道されず、手がかりになるものは何も
なかった。それよりも、寧ろ家宅捜索に失敗し、逃亡したという事が
前面に出されている。
父チリカワが丁度部屋に入って来た。「早速観てたな。」 どうやら何を観ていたか気付いたようだ。近づいて三人で画面を覗き込む。 「・・・親父が変な魔法なんか使うから・・・。」 「じゃあ、お前はチヘンネを助けだす術はあったのか?。」 「い、いや、それは。」 あとがき: 千葉県で起きた栗原心愛さん(10)が父親に虐待死された事件で こんどは母親が共犯者として逮捕された。父親が心愛さんに冷水の シャワーを浴びせた際の虐待に、母親も関与していた、という事 らしい。 これについて母親は「娘が暴力を振るわれていれば、自分が被害に 遭うことはないと思った。仕方がなかった。」と供述している。 これに対し、「母親は何をしていた?。」「子供を庇うのが母親。」 等という意見が多い。 確かに、子供が危険な目に合いそうなれば親が庇うのが常識的だ。 ここからはあくまで個人の考えだが、母親はそれが出来る状態だったの だろうか。というのも、一家が千葉に住む以前に住んでいた沖縄で、 母親は容疑者である父親より日常的にDVを受けていた。殴るのは勿論、 「お前は無能」と言葉の暴力を受け続け、精神的にも疲弊した挙句、 何が正しくて何が間違っているのかの区別もつかなくなった母親が、 子供の危機を救えたのだろうか。 家庭内の問題というのは当人同士でしか分からない「闇」に覆われた 部分があるのは確かだ。故に行政が介入しにくいというのも分かる。 しかし、行政間の連携がうまくとれていれば、或いは虐待を疑った 時点でもっと重く受け止めるべきではなかったか。心愛さん同様、母親も 被害者であったという事なのかもしれない。 |
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