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ユーリウスはオルケルタを抱えたままその生き物に飛び乗った。
ジルカメスも元の姿に戻り、飛び乗った。 「・・・こいつは、何だ?。」 「ランムラビ王国の守護神シュメールが使わした龍、ウシュルガルだ。 こいつは凄いぞ。一瞬で千の山と千の大河を越えられる力があると いわれている。ただ、こいつは守護神シュメールの命令しか聞かない。 シュメールの主従であるランムラビ王ニムロデのいう事さえも 聞かないというんだ。」 「・・・そうなのか・・・。」 ユーリウスはあっという間に小さくなっていくヒルタイト宮殿を 眺めている。あとはこれで・・・。 なんとなく嫌な予感がしたユーリウスは懐からエーアデ儀を 取り出した。「待て!!。」「何だ?。」 「引き返せ!!。俺達は今反対方向、つまり東へ向かっている。」 「・・・な、何だって!!・・・。嘘だろう。」 「間違いない。こいつを見ろ。」ユーリウスはエーアデ儀を ジルカメスに見せた。 「赤く光っているところが今俺達がいる場所だ。そして俺が戻ろうと していた天巖山脈からはどんどん離れて行ってる。」 「そ、そんな・・・。」 「引き尾返せ。せめて天巖山脈まで戻ってくれ・・・頼む。」 ジルカメスが叫ぶが龍、ウシュルガルは言う事を聞く気はない様だ。 「くそっ。」 「・・・シュメールの命令・・・なのか。なんてこった。・・・。 だとしたら、元に戻るのは無理だ。」 「何故!?。」「さっきも言ったとおり、こいつはシュメール以外の 命令には絶対に従わない。」「そんな・・・。」 「すまない、俺も気づかなかった。道理であの時二つ返事でこいつを 借りれた訳だ。始めから俺に勇者ロナウハイドを連れて来させる つもりだったって事かよ。」 その姿にユーリウスは何も言えないでいる。 見るとオルケルタが俯いている。不安なのか。ユーリウスは オルケルタにだけ聞こえるように小さな声で囁いた。 「俺が必ず守ってやる。」 するとオルケルタはこくりと頷いた。 ユーリウスはジルカメスの方をちらりと見る。やはり罠だった のか?。奴を信じてヒルタイトから逃げ出したものの、今度は ナントカという国に連れて行かれる。 「助けに来た。」ジルカメスのその言葉を鵜呑みにしてのこのこ 着いてきた自分に非があるのか。だが、そうでもしないと、動く こともできずにただ時間だけが無駄に過ぎていくばかりだった だろう。この者を信じるかどうかより、今自分が置かれている 立場を考えた方がよさそうだ。 あとがき: 夏の甲子園大会の地区予選岩手県大会で外国の野球関係者が注目する 選手が現れた。大船渡高校3年のピッチャー佐々木朗希選手(17)。 メジャーリーグで活躍中の菊池雄星や大谷翔平を生み出した岩手で 二人に続く注目の選手となっている。その注目度は「令和の怪物」と まで呼ばれ、その剛速球は163キロと同郷の先輩である大谷の花東時代の 記録を上回る凄さだという。中学時代は141キロを投げていたという事も あり、野球の名門校である大阪桐蔭高校、メジャーリーグで活躍中の 菊池雄星や大谷翔平を生み出した花巻東高校などの推薦もあったそうだが、 「大船渡第一中学校時代から一緒にプレイしている同級生達と一緒に野球を したかったから」という理由でそれを断ったという。 実は佐々木選手、かなりの苦労人らしく、小学3年生の時に東日本 大震災で父親を亡くし、生まれ故郷である陸前高田市から大船渡への転校を 余儀なくされたそうだ。以来、兄、弟と共に母親一つ手で育てられたという。 その母親への負担を考慮してなのか、経済的負担の大きい以私立高校 ではなく地元への貢献も考えて公立高校である大船渡高校への進学を 志したのかと思う。 残念ながら大船渡高校は、25日に行われた決勝戦で花巻東高校に敗れ、 甲子園の土を踏む事はなかった。だが、日米13球団27人のスカウトが ネット裏に陣取ったとまで言われる選手だけに、話題は終わらない だろう。 環境に恵まれた私立高校ではなく、あえて公立高校で勝負した佐々木 朗希選手。各界からの注目は当分続きそうだ。 |
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2019年07月27日
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