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サント・マルスと混沌の邪神
逆らえない運命なら、その運命を受け容れ、自分らしく生きる

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「いいえ、そうではありません。勇者ロナウハイドよ。私が間違って
いました。私は自分の存在が消えてしまう事を恐れていました。けど、
あなたの仰る通り自分の大陸の事は自分で解決するべきだと。そして
あなたの勇気を見て思ったのです。あなたの中にある大陸神
ティマイオスの記憶、滅びる事を恐れてはいけない。神として与え
られた使命は自分の世界を守る事で、自分の存在を守る事ではないと。
・・・ありがとう。私は自分の力でこの大陸を邪神から守って
見せます。」
「いや、分かってくれればいいんだ。俺だって他の大陸の事までは手が
回らないし、それに俺は基本は普通の人間だ。そんな大それた事は
出来ない。」
「そんなにご謙遜なさらずに、もっとご自分を信じて下さい。それが
隠れた力となってあなたの心の武器になり得ると思います。」
大陸神エイジャンは微笑んで言葉を続けた。
「さあ、それでは天巖山脈までお送りしましょう。」
「あ・・・待ってくれ、この二人と怪鳥マヤウ、それから雛二羽と。
で行き先はランムラビ王国にあるハビロの塔まで頼みたい。」
「え・・・俺も一緒!?。」フンヴォンは驚いたようにユーリウスを
見つめる。
「そうだ、ガネーティアに脅されていたとは言え、フンダイを裏切って
しまった。今更フンダイに帰る事は難しいだろう?。」
「まあ、そうだけど・・・。」
「ハビロの塔・・・ですか?。」大陸神エイジャンが訊ねる。
「正直、この大陸にはいつまでも居たくは無いが、ちょっと寄り道
しなきゃなんねえ用事ができて、それを解決してからでないと後味悪い
からな。・・・オルケルタ。そんな訳でもうちょっとだけガマンして
くれるか?。」
「私は、ロナウハイド様のお側に居られるなら満足です。」
そう言われて、ユーリウスは思わず顔を赤らめた。
「じゃ、決まりだな。大陸神エイジャン、頼むぞ。まずはその転送
魔法とやらでハビロの塔へ送ってくれ。」」
「分かりました。」

 エイジャンの転送魔法によって、ハビロの塔の真下へやって来た。
ユーリウスは心なしか体調が悪くなる。
「・・・胃がムカつくし、頭痛はするし・・・なんかヤなんだが・・・。」
倒れそうになるユーリウスをジルカメスとフンヴォンが両脇から支える。
「ロナウハイドが、何でここで具合が悪くなるのかなって、ずっと疑問に
思ってたんだが、・・・。この地は、俺の父親が火あぶりにされた場所
だと聞く。それでなんだが、ここには俺の父親の亡霊か何かがいて、
ロナウハイドに何かさせようとして具合を悪くさせていたんじゃないかと
思うんだ。」
ジルカメスが話し出す。「そうなのか。」
フンヴォンも驚いたようにジルカメスを見た。
「この場所は、ここをキシュが支配していた頃、キシュのウルク王が
なぜか酷く嫌っていた場所だ。その理由が何だったのかは分からないが、
やはりランムラビの王も何か感じていたらしくて、ここに塔を立て
シュメールに守らせたのではないかと、思って・・・。俺がガキの頃
母親からこの場所のことは聞かされていた。そこからこの地に何か作用を
起こしていたのは俺の父親の亡霊か何かじゃないかって。そして先日、
オルケルタさんが届けてくれた回復の宝玉を受け取った時に確証した。
父親は俺を助けてくれた。それと同時にロナウハイドに何かを伝えた
かったんじゃないかって。」
「俺に何かを伝える為に。何を?。」
「それが何だかは分からないけど、ただ一つ言えることは、ロナウハイド
がランムラビ王の言いなりにさせない為、具合を悪くしてんじゃないかと
思う。」
「言いなりにならんように、・・・。か。」ユーリウスは気を取り直した。
「ごめん。あとは大丈夫だ。何とか一人でも・・・。」そう言って
二人から身を離した。
 一方、最上階では、兵士からの報告を受けたシュメールが階下に
降りてきた。
「これはなんと、勇者ロナウハイド様。無事に戻ってこられたか。
お待ち・・・。」
「シュメールか・・・勘違いするな。あんたの為じゃない。やり残した
事があるから戻ってきただけだ。」
ふらつく身体を何とか押さえ、答えた。「ん?。」
ユーリウスの後ろにジルカメスが居るのを見つけたようで、シュメールは
一歩前へ出た。
「貴様も一緒か・・・。」「だから何だっていうんだ。」
「・・・生意気な口を・・・。貴様の処遇は後だ。その時はそんな口を
叩けなくしてやる。覚悟しておけ。」
シュメールはそう捨て台詞を吐くと、気を取り直してユーリウスの方を
見た。
「ロナウハイド様。王がお待ちかねです。改めて宮殿へご案内いたし
ましょう。」

   あとがき: 皆様は、「歴史」はお好きだろうか。「好き」だと答えると
        「どの時代が好きですか?。」と質問されるという。
         個人的には歴史は好きだが、特にどの時代が好き、というの
        はない。その時の状況にもよるが、「邪馬台国の謎」が気に
        なって仕方がない事もあれば、明治維新後の中央政府と、地方
        自治の落差に興味があったり、戦後のアメリカ統治下からの
        独立の事がどうなっているかなど、性格上一か所には留まら
        ないのが自分の性分だ。
         勿論、人気を二分する「戦国」と「幕末」にも大いに興味が
        ある。かと思えば、平安の、源義経が北前船で北へ向かったと
        いう「義経北方伝説」や、藤原氏が東北で繁栄を極める
        きっかけとなった「前九年の役」「後三年の役」など、歴史を
        語らせれば一晩では足りないだろう。
         世界史にも興味はある。ローマ、ギリシャなど神話の時代から
        イギリスのEU離脱まで興味は尽きない。
         そんな自分だが、好きな歴史上の人物を聞かれると、「特になし」
        である。先も述べた通り、一か所に留まらない性格上そう言う事
        なのだ。そしてもう一つ。年号などは覚えないというのが自分の
        スタイルで、「何年に何があったか」ではなく「何処の国のどの
        場所で何があり、それはこういう事だ。」というのが好きなので
        ある。
         歴史がお好きな方、苦手な方様々だと思うが「歴史=ミステリー」
        的な要素もある。謎解きをするように歴史について語ってみては
        如何だろうか。

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