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「転送の時が始まる。」
「何だって!!。まだこっちは解決して無いのに。」
「急ぐぞ!!。」「ちょっ・・・ちょっと待てよ。」「待てん。」 チリカワはその場にチョークで大きな魔方陣を描き始めた。 「王!!。アトラテック王!!。きっと生まれ変わってくれよ。」 「・・・行くのか、達者でな。」 いつの間か母チヘンネも来ていた。「これで揃ったな。」 ユーリウスはエルに話し掛けていた。 「いいか、エル。この大陸は間もなく滅びを迎える。けど必ず生まれ 変わって来い。そして強く生きろ。勇者ロナウハイドが待っている
世界で会おう。いいな。」
ユーリウスはそれだけを伝えると、魔方陣の中に入っていった。 チリカワは目を閉じ、祈りをこめた。
外が明るい。気付けばあのエーアデの魔方陣に辿り着いていた。三人は 魔方陣の中央部に移動した。
「大陸神ユーラント。準備は整った。」 「異世界の者も一緒か。」 「ユーラント、そなたの力でエーアデに我が願いを聞き入れて貰うことは
出来ぬのか?。」
「そなたのたっての願いか。やってみよう。」
やがて足元からまばゆい光の帯が現れた。 「あなた方の願い、叶えて差し上げましょう。そして勇者として誕生した 者よ。この惑星の
残された大陸を頼みますよ。」優しい、暖かい声だ。 「惑星エーアデか・・・。」
やがて光は結界の外に出た。 あとがき: 桜田義孝五輪相が辞表を提出した。岩手県が地元の高橋比奈子 衆院議員(比例東北ブロック)のパーティーでの挨拶で、 「復興以上に高橋議員が大事」との発言に、東日本大震災の被災地は 勿論、五輪相の地元千葉県民からも厳しい指摘を受けた。 以前より言い間違い、失言を繰り返し、謝罪も多かったという桜田 五輪相。今までは謝罪などで誤魔化す形で乗り切ってきたようだが、 流石に今回の発言はあまりにも無責任であり、「謝罪」では済まされ ない事態に発展しているといえよう。 ご存知の方もあるかと思うが、東日本大震災の被災地は8年経った 今でも復興途中な個所が多い。その復興が最優先される時期に 「復興以上に高橋議員が大事」との発言に、皆が納得するはずもない 事は明らかだ。 「辞任」はある意味無責任だ。しかし、こういう方が大臣なのも 問題だと思う。だが、こういう人を議員として選んだ有権者である 我々にも責任があるのかもしれない。 |
サント・マルスと混沌の邪神〜アト
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「俺、何で軍人になったんだっけ?。生活の為?。母さんを助ける為?。
いや、それだけじゃない。人の為、誰かの為に役に立ちたかった。だから
頑張れた。歯を食いしばって這い上がってきた。けど・・・今の俺は、
無力だ。」
急に思い出した事があった。 七歳ぐらいの時の事。家族でイベントパークへ旅行へ行った。しかし、 リニアバスでの事故に巻き込まれ、ユーリウスは足を挟まれ身動きが
取れなくなった。しかし工作隊の到着が遅れていて、ユーリウスは
出血多量で意識を失い始めた。
「・・・この子を助ける。皆さん力を貸して下さい。」 見知らぬ若者が声を掛けた。そのお陰もあってユーリウスはそこから 抜け出る事ができた。その若者は名前も名乗らなかったので礼すら
言えなかった。しかし、工作隊との会話で
「軍の特殊部隊R-01クラスの者で、たまたま非番で・・・。」といった
内容が聞こえてきたのだけははっきりと覚えていた。その後、輸血が 必要になったユーリウスの為に輸血を申し出てくれたが、ユーリウスの
血液型が特殊で型が合わなかった為、結局その人物とはそれっきりだった。父の輸血で命を取り留めたユーリウスが軍に入隊しようと思ったきっかけはそれもあったのかもしれない。
カメラが回り始めた。 「皆さん。よく聞いて下され。あと三年後に日食が起こる。今まで嘗て 無い規模の巨大な影がこの大陸を覆う。それによって現れるかもしれない
邪神。今我々に出来る事は祈りを捧げる事だ。この祈りによって惑星
エーアデの力を増幅し、邪神が復活するのを食い止める事ができる
かもしれない。祈ろう。皆の協力が必要だ。」
「『祈り』か。・・・ただの気休めでしかないが・・・これで暴動が
鎮圧できれば。」
チリカワは呟いた。ユーリウスも何も答えられなかった。 「・・・ユーラント、大陸神ユーラントか・・・。」 「どうした、親父?。」 あとがき: 一昨日の積雪に驚かれた方は多いだろう。桜の開花に春を感じて いた矢先の積雪。寒波が来ている事は分かってはいたが、季節外れの この雪に自分も驚きを隠せなかった。 過去のエイプリルフールネタで「雪が降っている!!。」に 騙され、飛び起きたことがあったが、今回はエイプリルフールでは ない。本当の積雪にエイプリルフール以上に驚いたと言えよう。 天気の長期予報によると、この寒波は「平成最後の寒波」と 言われており、今後は寒波が抜けて春らしい暖かい日が続くと 予報されるという。 ここでほっと一安心したいところだが、気象データのように いかない事もある。気象の変化に対応できるように注意を払いたい。 |
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「うん、この上の道路だよ。」
建物の上が大きな崖になっている。その上に道路があるようでガードレールが 見える。 「よし、そこまで行くぞ。」「うん。」 託児所の前の道路に出ようとした。「まずい。」 別の略奪者が銃を持って辺りをうろうろしている。幸いこちらには気づいて ないようだが、どう考えても移動の際はその者の目の前を横切る事になる。 そうしているうちにもこちらに近づいて来る。出来れば銃を撃つ瞬間は エルには見せたくない。 「いいか。エル。目を閉じて耳を塞いでいろ。」「・・・うん。」 ユーリウスはライフル銃を片手で持ち、その略奪者が持つ銃を打ち落とした。 「・・・くそう!!。軍の奴らか!!。」 ユーリウスはエルを負ぶって走り出した。他にも銃を持っていた者も何人か いたらしく、銃を構えている。ユーリウスは奴らが撃つ前に、銃を構えた 手を撃ち続けた。 強行突破で坂道を登り、なんとか大きな道路へ出た。 その時だった。目の前にチリカワが現れた。「お・・・親父。」 「ここに居たのか・・・。」 「助かった、それでこの子を連れて行きたい。」 「セルデゥスから借りた魔法も、あと僅かしかないのだぞ。」 「そこを何とか・・・頼む。」 「仕方が無い、ならばその子をしっかり押さえて居ろよ。」 着いた場所はアトラテック城の中庭だった。 「外が賑やかなようだな。」 「例の教祖が全て暴露したらしい。日食によってヴァルタヴルカンが 復活し、場合に よってはこの大陸が滅びるかもしれない事が。」 「俺も聞かれた。滅びを迎える事は言ってはいないが、『神のなせる 業について答えられるのは、神の代弁者であるあなたしか居ない』と 言われたけど、答えられなかった。そして、その答え次第ではこの 暴動を鎮圧させられると。」 「いや・・・、暴動を鎮圧させる為とは言え、虚偽の答えを言う わけにはいかない。」 「俺もそう思っている。」 チリカワはエルの手を引いたユーリウスと共に城内へ入った。 あとがき: 大谷翔平の160キロを超える怪物級のピッチャーが現れた。 岩手県大船渡にある大船渡高校の佐々木朗希(ろうき)投手 (3年)が6日、奈良県内で行われたのU18高校日本代表候補1次 合宿の紅白戦に登板。日米12球団44人のスカウトの前で初回、 いきなり163キロをマークしたという。スピードガンを持つ 中日のスカウトがその数字に驚き、視察中の日米12球団の スカウト陣が騒然となったという。 「高校野球は甲子園だけじゃない」と見せつけられた試合 だったに違いない。「嘗てスポーツに抜きんでた生徒を 持つ高校はたいていは私立高校」などと言われていたのは 過去の話なのか。昨年の夏の甲子園を湧かせた準優勝の秋田 金足農業も公立だが、大船渡高校も公立高校という事で、 話題を集めそうだ。 岩手を代表する野球選手となるであろう佐々木選手。大谷 同様、東北、岩手出身の怪物ピッチャーに今後目が離せない だろう。 |
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「ロニー・・・後ろ!!。」「何だって!!。」
振り向いた瞬間、後ろにあった建物が爆発した。「危なかった・・・。」 「動くな。」 一人の民間人らしき男がライフル銃を突きつけている。 「軍の奴ら・・・じゃなさそうだが。」「見りゃ分かるだろ!!。」 ユーリウスは男に気付かれないように辺りを見回した。どうやら暴動に 乗じて略奪を行っているようだ。
「道理でこんな住宅街にいる訳だ。」 この状況でいつまでもこんな所にはいられない。ヘタをすれば自分達も 巻き込まれてしまう。かといって何処へ逃げればいいんだ?。
「引き上げるぞ!!。」
そんな声が何処からか聞こえた。その言葉に目の前の男が反応した。 男が振り向いたその瞬間、ユーリウスは男の横腹に蹴りを入れ、
ライフル銃を奪った。
「これで攻撃は出来まい。」ユーリウスは右手に銃、左腕はエルを 負ぶったまま走り出した。「エル、人のいない道を見つけてくれ。」
「分かった。」
こうなったら徒歩でも城に行かなければならない。さっきの大通りに 出ればあとは何とか安全かもしれない。
「あ・・・人・・・。」「じゃ、こっちか。」 流石のユーリウスもエルを負ぶったままでの移動は体力をかなり消耗する。 「悪りぃ・・・休んでいいか?。」「うん。」 人がいなさそうな場所で少し休憩をする。はぁはぁと呼吸も荒い。地面に 降りたエルは、いきなり走り出した。
「・・・え、エル・・・何処へ行く?。」「待ってて!!。」 「おい・・・大丈夫か?。」 ユーリウスは後を追いかけようとした。が、エルはすぐに戻って来た。 持っていたハンカチを水で濡らして、それをユーリウスの頭に載せた。 「・・・ロニー・・・疲れが取れる?。」 「ああ、ありがとう。だが危険な事すんなよ。」 「だって、ここ知ってる場所だもん。」「そうなのか?。でもな・・・。」 見上げると「ハナチワ託児所」の看板がある。 「そうか・・・じゃあ、大きい道路に出る道、分かるか?。」 あとがき: 宮城県気仙沼市にある離島大島に本土を島を繋ぐ「大橋」が 開通した。全長356メートルで東北では初めての離島に架かる橋に なるという。 本土と島との間にある交通機関はこれまで船しかなく、橋の 開通はは50年に亘る島民の悲願だったという。8年前の東日本 大震災の際、島は津波の影響で真っ二つに分かれ、孤島と化した。 その為、県は橋の建設を「復興のシンボル」として位置づけ、建設、 開通を実現させた。 気仙沼大島は過去何回か訪れてはいるが、いずれも船でしか行った 事がなく、「橋」で繋がっている本土と島との感覚を体感してみたいと 思っている。そして自分達のような観光客が一人でも多くこの島を訪れ 観光に一役買って欲しいと願う。 |



