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サント・マルスと混沌の邪神
逆らえない運命なら、その運命を受け容れ、自分らしく生きる

書庫サント・マルスと混沌の邪神〜アト

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ユーリウスの職場である自衛軍第八駐屯地だ。この近くに大きなビジョンを
抱えた商業ビル『オママエ』がある。
「やはりここにチェックが入っていたか。恐らく近くに遠隔操作できる
場所を確保しているかもしれない。どこだ・・・・?。」
ティマイオスの本来の力である「千里眼」を使えば一発で見つけられるが、
そんな事は今は不可能だ。こうしている間にも三個目の爆弾を仕掛けて
いるかもしれない。
「あ・・・あそこか!!。」
チェックが入っている商業ビル『オママエ』と自衛軍第八駐屯地の間に
ある廃ビル・・・そこに間違いない。
 場所は確定した。後は日付と・・・。「あ・・・これ?。」
文書作成機能の中に空欄のある項目がある。「・・・まさか、な。」
そこに出てきたのは犯行声明分と思われる文書だった。おあつらえ向きに
ユーリウスの本名とコードネームが差出人として書いてある。日付は・・・。
一枚目と二枚目は既に過ぎている。「三枚目・・・あるのか?。」
 三枚目と思しきページの立ち上がりに時間が掛かる。「くそっ・・・。」
やっと立ち上がった文面を見た。「明日・・・いや今日じゃないか。」
 いつの間にか日付が変わっていた。遂に見つけた、そう感じた
ユーリウスだった。
「さて、と。覚悟を決めるか・・・。俺の偽者、首を洗って待って
いろよ。」

 「遂に来たな。R-01-VAU-HE-1D、ユーリウス・ヴォルフガング。」
ワナギースカは床に座り込だ後ろ向きのまま、ノートパソコンから
目を離さずに話しかける。

       あとがき: 西武からポスティングシステムでシアトルマリナーズ入り
         した菊池雄星投手(27)が現地時間の25日、デビュー戦を
         果たした。オープン戦でのレッズとの試合で先発し、最速
         95マイル(約153キロ)をマークした。
          花巻東高校時代からメジャー入りを夢見ていた菊池だけに、
         この一投は自身も記念すべき一投になったに違いない。26日付の
         スポーツ報知の写真では、マウンド上で剛速球を繰り出す姿が写し
         出されている。
          結果は2イニングを投げ、29球で被安打1、脱三振1に終わった。
         野球には詳しくないので、この結果がどうなのかは分からないが、
         相手チームレッズのデビッド・ベル監督は「大成功のデビュー
         だった」と絶賛しているという。
          という事は、いいスタートを切ったといっても過言ではない
         だろう。今後の活躍にますます期待が高まる。
パソコンはあった。だがどう見ても十台以上ある。
「この中からワナギースカって奴の使っているパソコンを探せって
か?。気が遠くなりそうだぜ・・・。」ユーリウスは頭を抱えた。
「言っておくが、私が預かっている魔法ではお前の願いは叶え
られないからな。」
そんな事は分かりきってる、と叫びたかった。が、今はそんな事は
問題ではない。
「あ・・・そうか。」
ユーリウスは電源の入っているパソコンに次々と「WA‐W11VARーSYーUKA」と
パスワードを打ち込んでいく。四、五台ぐらい試した時、パスワードに
反応した。
「ビンゴだぜ。」早速持ってきたメモリにデータをコピーした。
「よし、逃げるぞ。」「・・・不法侵入だな。」
「細かい事は気にするな。」
そして再びティマイオスの転送でアトラテック城へと戻って来た。
 自分のパソコンに例のメモリを読み込ませる。
「何か手がかりになるようなことがあればいいが・・・。」
データがぎっしり詰まっているのか読み込みに時間が掛かる。
「重いな。」
読み込み中の表示がこれ程長く感じた事はない。「開いた・・・。」
ファイルの中に「地図」とある。「これか?。」
開いた地図を見てユーリウスは驚いた。地図には二種類のチェックが
入っている。場所を確認すると一種類は爆発事件が起きた場所だ。
「思ったとおりだ。」
「という事は、もう一つはこれから爆弾を仕掛ける、いや、爆弾を
仕掛けた場所。だが、二箇所以上の場所にチェックが入っていると
いう事はこのチェックの数だけ爆弾を
仕掛けるって事か。だとすれば三番目はどこなんだ?。」
ユーリウスはまず落ち着いて考える事にした。
「最初がまず、俺達が食事をしていたゴリチカホテル・・・。
そう言えばあの日は母さんが賞与日で以前から休みが合ったら一緒に
食事しようってホテルのレストランを予約してたんだ。それを
UPE-HE‐6Gに何気に話した。だからか・・・。それから、次は
俺の家の近くの総合病院だ。そして俺が次どんな行動を取るか。
といえばここしかない。」

      あとがき:  俳優の新井浩文被告が強制性交罪で起訴され、27日に保釈された。
          起訴状によると、派遣型マッサージ店の30代女性に対し、頭を
         抑えつけるなどの暴行を加え、乱暴した疑い。
          被告は一部を否認しているが「女性に申し訳ない事をした」と
         供述。東京地検は女性の心情を考慮し、保釈に不服としたが、地裁は
         犯行の証拠隠滅や逃亡の恐れはないとして、保釈が認められたという。
          事件としては、保釈保証金500万円を即日交付、今後初公判を
         向かえるわけだが、「事件」では済まない部分が大きいと感じて
         いる。メディアで顔と名前が知られている人物だけに社会的影響は
         少なくはない。所属事務所や、出演した映画、CM、テレビ番組など、
         イメージに影響を及ぼす部分への損失は膨大なものになるかと予想
         される。
          有名人だから、と言う訳ではないが、自らがした事が、社会に
         どれだけの影響を及ぼすか考える事はないのだろうか。コンビニや
         ファミレスなどのアルバイト店員が悪ふざけの動画をSNSに投稿する
         行為も社会的影響力を考えていないからではないかと思う。
         そうならないように、自らの行動に責任を持ち、社会生活を営んで
         いくべきなのかと思う。
パソコンを立ち上げ、宗教団体ナバホ=ダコタのホームページを開いた
確か団体員の自己紹介が乗っていたはず。
「ええと、・・・『ワナギースカ』。これか・・・。」
教団の広報担当のメンバーの中に彼の名があった。
「広報担当って事はパソコンとか預けられているはず。何か証拠か、
できれば今度の爆破予告の計画書を作成した物か何かあれば・・・。」
しかし、そんなデータが入ったパソコンがあったとしてどうやって
調べようか。
「・・・神の力を借りるか。」
ユーリウスは早速ティマイオスの宝玉を手に取り、尋ねた。
「そんな事出来る訳・・・と言いたいところだがその宗教団体とやらの
動きに人々が賛同し始めている。この世の終わりに秩序が乱れるのも
時間の問題なのであれば、協力しよう。これで秩序が乱れるのを食い
止める事ができれば・・・。」
「念の為、親父にも協力させる。」「そうだな。」

 その夜、ティマイオスの転送で宗教団体ナバホ=ダコタの中央指令所に
やってきたユーリウスと父チリカワ。
「何で私が付き合わなければならないんだ。」
「今まで母さんに散々苦労を掛けただろ。今回の事は償いだと
思えっつうの。」
「なんかお前に踊らされているような気もするが・・・。」
夜中だというのに明かりが煌々と点いている。チリカワの魔法で皆眠りに
ついているらしく静かだ。「広報室」と書かれた部屋に入る。
「んげっ・・・。」

      あとがき: カレーライスのライスをダムに見立て、ルウをダム湖に見立てて
         ライスを崩して食べる「ダムカレー」が2009年頃から全国に
         広まっている。
          そのダムカレーに「不謹慎」と批判を訴える記事が建築系の
         メディアに掲載されているという。その記事を書いた執筆者は
         災害の復興工事に携わっている土木技術者だそうで、崩して
         食べる行為が、災害などで建物が壊れ、多くの犠牲者を出した
         事を連想させると主張しているという。
          それに対し、日本ダムカレー協会では「多くのダムカレーは
         過疎化に悩む水源地の方々が考えだしたものです。ダムカレーで、
         少しでも活気が取り戻せたらという気持ちから誕生しています」と
         ツイッターでコメントしているという。
          ライスを崩し、カレーのルウを一気に流す行為は、ダムの決壊を
         彷彿させるかどうかなど考えた事もなかった。ライスを「ダム」に
         見立てただけで、カレーのライスを崩して食べるのはその人の
         好みの食べ方なので善し悪しの判断は出来ない。
          ただ、こういった出来事まで「不謹慎」と決めつけられては
         うっかり何も出来なくなってしまう。以前に記事にした有名
         ブランドの商品が人種差別を連想されると物議を醸した事が
         あったが、それと同様見る側の「受け取り方」ではないだろうか。
         拘ればきりがないし、どちらが正しいかなど無いに等しいかと
         思う。
しかし、母はその事を咎めもせず、
「・・・そうなんだ・・・。」としか言わなかった。自衛軍の
予備クラスに入隊しても反対もしなかった。ただ、「副業でも
始めようと思って面接してきたのにな。」と笑顔を見せる母だった。
そんな母の言葉に心が揺らぐユーリウス。
「けど、自分で決めたんだったらとことんやりなさいよ。途中で諦めたら
この家出て行って貰うからね。」
優しい口調で厳しい言葉を告げる母。この母の為にも自分が決めた道を
歩かなくてはならない。そう決意した。
「なんで・・・反対しなかったの?。」
「あんたは言い出したら絶対曲げない頑固者だから。お父さんにそっくり
だわ。」
「あいつかよ・・・。あいつと一緒にするな。」「はいはい。」
 自分が決めた道。運命を受け入れると決めた時からユーリウスは自分の
中に底知れぬ力がみなぎっているような気がした。

 UPE-HE‐6Gの話からWA‐W11VARーSYーUKAことワナギースカはやはり
宗教団体ナバホ=ダコタに所属している事は間違いないようだ。ただ、
後は彼とテロ事件を結びつける証拠が欲しい。
「奴が爆弾を仕掛ける時間と場所さえ判ればいいんだが・・・。」
じっと考えていると煙草の禁断症状が出てくる。
「あー、イライラする!!。」
大きな声で独り言を叫んでも、何の解決にもならない。
「分かっている、けどさ・・・。」
 「・・・待てよ・・・。」

       あとがき: イギリスの高級ファッションブランド「バーバリー」が2019年の
         秋冬コレクションで公開したパーカーのデザインが、「自殺を
         連想させる」との批判を受け、謝罪した。
          このパーカーのデザインでは、胸元のフードについている紐が
         首吊り自殺に使う縄のように見えるとの事だ。
          そうインスタグラムに投稿したのがショーでモデルを務めた
         リズ・ケネディさん。ケネディさんは家族を自殺で失っており、
         同インスタグラムで「自殺はファッションではない。魅惑的でも
         先鋭的でもない」と批判し、バーバリー側とデザイナーが謝罪した。
          ここの所、世界の有名ブランドが批判を受け、謝罪する例が
         相次いでいる。ブランド側が優れたデザインだと感じても、見る
         側にとってみれば受け取り方は様々だ。ファッション業界も、
         厳しい時代を迎えているのではないだろうか。
中等学校に上がってまもなくの事。学校から帰ってくると父が荷造り
している。どこかへいくのだろうか、と思ったが、その時は何も
聞かずにいた。二、三日して母から父が出て行ったと聞かされた。理由は
教えてはくれなかった。その時はまだ漠然とした記憶しかなかった。
 中等学校の卒業をあと一年ちょっとで卒業する頃、ユーリウスは担任の
先生と進路について話し合っていた。
先生からは「この成績を維持できれば君が目指す技術学校への推薦状も
書ける。入学試験に向けてこれからはライバルも増えてくるから気を
抜かないで頑張ってくれよ。」といってぽんと肩を叩いた。
「技術学校か・・・。」昔から物を造ったり直したりと黙々と一人でする
作業が好きだった。手先が器用だった事もあり、エンジニアを目指し
技術学校への進学を夢見ていた。しかしある夜、母がつけていた家計簿を
見て愕然とした。預金等の全財産を確かめると、どう考えても技術学校の
学費を捻出するのには困難な金額だった。
 先生に相談し、奨学金を得る事を考えたが、母の年収では奨学金を
得る条件からは僅かに外れてしまっていた。先生も何とか奨学金を
受けられるように色々掛け合ってくれたが、絶望的な結果しか出て
こなかった。僅かな差でユーリウスは奨学金を貰いそびれてしまう。
先生も別の書類を持ってきてくれた。それで何とか進学できるかも
しれない。だが行けたとしてもこの厳しいインフレが続く世の中、
学費を払い続ける事が出来るのだろうか。ユーリウスは書類には
記名せず、その代わりに「退学届」を提出した。
 当然のことながら母はすぐに気づいたようだ。予想はしていたので、
その事を咎められたら開き直ってやる、と覚悟を決めていた。

    あとがき: コンビニエンスストアたファミリーレストランなどで繰り
         広げられるアルバイト従業員による不適切動画を投稿が後を
         絶たない。
           こういった不適切な行為をすることも信じがたいが、それを
         まるで武勇伝の如く動画サイトに投降するという事も信じ
         がたい事だ。彼らは何のつもりでこういった行為を繰り返し、
          それを動画に投降するのか理解が出来ない。単なるいたずら、
          または「いいね」などの反応を得たいから、なのか。だとしたら
         余りにも安易すぎる。
           このニュースで、迷惑を被った店側から賠償請求を求められる
         など、この行為によってどんなデメリットがあるか何度も
         報道されているにもかかわらず、だ。
           ふと考えたのだが、こういった行為をする者達は、ニュースを
         見ていないからではないか。スマートフォンなどの端末をいじる
         事はあっても、画面を見ている時間の殆どはSNSの画面を見るだけで
         肝心のニュースを観るなど常識的な事は一切行わないのではないか。
           だからあれ程、不適切動画を投稿する行為についてどうなるか
         何度の呼び掛けていても、この行為を繰り返す者が後を絶たないと
         いう事なのかと思う。
           だとしたら、店舗側も動画を投稿した後の社会的影響を学習
          させる必要があるかもしれない。
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