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サント・マルスと混沌の邪神
逆らえない運命なら、その運命を受け容れ、自分らしく生きる

書庫サント・マルスと混沌の邪神〜名も

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女の子と口づけを交わしたことは幾度かあったが、ここまで胸のときめきを
抑え切れない程熱い思いを感じたのはオルケルタだけだ。息が荒くなるのを
必死で押さえながら、彼女の気持ちが高ぶるのを待つ。
 静かに唇を離し、逸る気持ちを押さえた。そしてもう一度抱き締める。
触れたい。オルケルタの全てに。五感全で彼女を感じたい。
アトラティックにいた頃は感じたことのなかった欲望が湧き上がってくる。
 彼女は聞いているのだろうか。これから二人がすべき事を。オルケルタは
まだ十五歳。ユーリウスが居たアトラティックではまだ学生、つまり子供の
身の上だ。だがここでは十三、四歳の少女を結婚適齢期とする幼児婚が
当たり前の世界。恐らく大抵の少女は身体も熟しておらず、まだ恋も知らぬ
まま嫁に出されるのだろう。そんな幼い少女達が花嫁となって結婚生活を
きちんと送れるのだろうか。だが、この地に住まう者達の平均寿命が
適齢期が十三、四歳だとしたら、少年達もその頃には成人として扱われるの
だろう。確かに、少年少女が十三、四歳で結婚し、子を儲け、その子が
成人するのを待つと丁度寿命を全うする年齢に至る、という事なのか。
巧くできているなと思う反面、生き急がなければならない事を思うと、
なんだかやりきれなくなってくる。アトラティックの平均寿命は七十代
から八十代。少なくてもここの人々より倍以上生きる事が出来る。
 オルケルタと初めて出会った時、十五歳と聞いて驚いたのを覚えて
いる。大人っぽく見えたのはそんな環境のせいなのだろうか。オルケルタに
とってこの歳で嫁に来るのは普通の事なのだろうが、ユーリウスにとって
見れば、犯罪にも等しいとさえ感じる。
「ロナウハイド様?。」「ん?。」「どうかされたのですか?。」
「いや、・・・オルケルタは、結婚する相手が俺でよかったのか、
と思ってな。」
「どうして・・・そんな事を・・・。」オルケルタの笑顔が曇っていく。
「い、いや・・・ごめん。変な事聞いてしまって・・・。」
「ロナウハイド様は私の事がお好きじゃないのですか?。」
「違う違う。・・・うーん。なんて言うか、俺が居た所はオルケルタ位の
歳の人は皆まだ子供とみなされるんだ。だから、大人にならないうちに
結婚しなければならないんじゃないかって思って。」「・・・でも。」
「まあ、ここでは普通なんだろうけど、さ。」
ユーリウスは彼女を安心させる為、にっこりと笑って見せた。
「それに・・・俺は大好きなオルケルタと結婚できて嬉しいし。」
「本当に!!。本当に!!。私の事をお好きでいてくれるのですね。」
「勿論。」

    あとがき: 神奈川県厚木市で19日、実刑が確定している男を収監する為、
         男の自宅へ向った処、受刑者が刃物を振りかざし、自動車で
         逃走した。その後、受刑者が逃走に使ったとみられる自動車が、
         厚木市内のアパートで見つかったが、人は乗っていなかったと
         いう事で警察では行方を追っているという。
          横浜地検によると19日の午後1時半頃受刑者を収監する為に
         訪れたが、車で逃走。しかし、その事実が発表されたのが4時間
         後の午後5時だ。
          ここで少し疑問に思う。この「事件」が発生してから4時間の
          間があるのだが、何故すぐに発表しなかったのか。地検は
         発表の際、「大変申し訳ないと思っています。お知らせが遅く
         なり申し訳ない」などとコメントしたが、この4時間の空白は
         何を意味するのか。どんな理由があったのか。
          今回の事件は地検の「失態」ともいえる事態。この「失態」を
         公に晒したくない故の事なのか。ただ、4時間経過しても見つからず
         やむを得ずの発表だったのか。
          しかし、問題なのは、この収監されるはずだった受刑者が、
         刃物を持ったまま逃走しているという事だ。これでもし万が一の
         ことがあったらどうするつもりなのか。もし、誰かが巻き込ま
         れたら「失態」では済まされない問題になる。
「神の御前で新たな夫婦が誕生いたしました。神よ。二人の為に祝福を
お授け下さい。」
ツェペリの言葉を受け、ユーラントは両手を掲げた。
「ここに新たな夫婦の誕生を認めた。如何なる時もこの夫婦に災いが
降りかからぬよう、祝福の言葉を授けよう。」
すると二人の周りには柔らかな光が降り、包み込んだ。暫くすると光は
消え、辺りは静まりかえった。

「ロナウハイド様。なんだかとても嬉しそう。嬉しいのですか?。」
オルケルタが尋ねる。「えっ・・・。」
胸の内を見られた気がしたユーリウスは完璧に舞い上がってしまった。
「いい・・・いや・・・そ、その・・・、ほら、ま、嬉しいだろ!!。こっ、こうしてオルケルタとずっと一緒にいられるんだし・・・うっ、
嬉しくないわけ無いだろう。」
ユーリウスは笑って誤魔化す。するとオルケルタはにっこりと笑った。
「そうですよね。私もとてもうれしい。」
 長い目で見ることを考えれば、嘘ではない。そうだ、そういう事にして
おこう。次にするべき事で嬉しさのあまり舞い上がっているなんて、
口が裂けてもいえない。
「思春期のティーンエイジャーか、盛りのついた雄犬かよ・・・。」
思わず言葉に出して言いそうになるのを抑えた。「オルケルタ・・・。」
ユーリウスはオルケルタをベッドの上に引き上げた。そっと彼女を静かに
抱き締める。甘酸っぱい匂いが鼻をくすぐる。愛おしくてたまらない。
幸せを噛み締めながら彼女のほほに手を当てる。するとオルケルタは
そっと目を閉じた。自分を受け入れる為に。
 ユーリウスは彼女の唇に自分の唇を重ねた。眩暈すら起こしそうな
甘い口付けに酔いしれる。 

    あとがき:東日本大震災で被災し、プレハブの仮設住宅での生活を余儀なく
        された人達のうち、2018年度末までに少なくとも1494人が入居中に亡く
        なっていた事が、河北新報のアンケートで分かった。大きく被害を受けた
        市町村を中心に4割で全体数が分からず、実数はさらに膨らむ見込みだ
        そうだ。
         この実態を国は把握しているのか。国が保証するはずだった保障は
        期限を待たずして打ち切られ、小規模な市町村にその負担が大きく
        圧し掛かる。来年のオリンピックに向けてお祭り騒ぎしている人々は
        この状況が分かっているのかと言いたくなる。
         何度も言うようだが、安倍内閣は「オリンピックまでに復興を終了
        させる」と宣言していたが、実現される様子はない。東北から仮設住宅が
        完全撤廃されるのはいつになるだろうか。
 式の準備をする間、ユーリウスは先程ユーラントが話してくれた父の
過去を思い出していた。父と母が出会い、恋に堕ちたのが惑星エーアデが
決めた運命だったと言うのなら、惑星エーアデは自分の誕生を望んでいた。
二つの大陸の血を持ち尚且つ強い生命力と大陸神ユーラントの転送魔法に
作用できる力を持つ自分を。そして今度は自分とオルケルタを出会わせ、
命を繋ぐ事を運命付けているのかもしれない。勿論、決められた運命とは
いえ、逆らうつもりは無い。オルケルタを嫌いになれるわけなど決して
ないし、この幸せを拒絶するつもりも無い。だが、始めからそれを知って
いればあんなに悩んだり苦しんだりしなくてよかったな、と、思う反面、
そういった日々があったから今こうして幸せを噛み締める事ができたの
かもしれないと思う。

 長老の幕舎の中に小さな神殿がある。いつも祭司を行ってくれる
ツェペリが祭壇の前に立ち、ユーリウスを迎えてくれた。祭壇の上には
ユーラントがいる。
 幕舎の入り口が開き、オルケルタが長老の介添えでゆっくりと
ユーリウスの元へ歩いてくる。オルケルタは頭に花冠を付け、唇に紅を
差してもらっているようで、いつもより美しく感じた。やがて長老から
オルケルタを受け取るユーリウス。
 ツェペリがユーリウスに尋ねる。
「汝、ユーリウス・ロナウハイド・ヴォルフガングはオルケルタを妻とし、
病める時も健やかなときも、お互いを慈しみ愛し合うことを誓い
ますか?。」「誓います。」
「汝、オルケルタはユーリウス・ロナウハイド・ヴォルフガングを夫とし、病める時も健やかなときも、お互いを慈しみ愛し合うことを誓い
ますか?。」「誓います。」
「ならばその誓いの言葉に偽りない事を、この大地の神に誓いなさい。」
ツェペリは一歩脇に下がった。二人の目の前には大陸神ユーラントが居る。
ユーリウスとオルケルタは目配せをして、揃って誓いの言葉を読み上げた。その言葉をユーラントは黙って聞いている。
ツェペリは「さあ、神の御前で誓いを交わしなさい。」
そう言われて、ユーリウスとオルケルタはお互いを見合わせた。そして
ユーリウスはオルケルタの唇に誓いの口付けを交わした。
 
 あとがき: 昨夜、22時22分、新潟沖で最大震度6強を観測する地震が発生。
        隣接する山形県、石川県などにも津波注意報が発表され、一時は
        避難を促す警告が表示された。19日1時2分にすべて解除されたが、
        今後、津波に伴う海面変動に注意するように呼び掛けている。
         この影響で、上越、東北新幹線が一時運転を見合わせるなど
        各地に大きな影響を与えている。その後、新幹線の運転見合わせは
        解除され、大きな混乱はなかったようだ。
         気象庁では今後も大きな揺れを伴う地震が発生する事があり、
        警戒が必要だとの事。また、新潟、山形では本日雨が降る事が
        予想されている為土砂災害などにも警戒が必要と言う事だ。
         この時間にはもう就寝していた方も多いかと思う。揺れは勿論、
        防災無線などで眠りを妨げられた方も多いだろう。しかし、
        これだけの大きな揺れに、今後も警戒が必要だろう。  
「幾ら強い生命力があったとして、アトラテックの者は所詮はアトラ
テックの者。私の転送魔法は効かない。それを知ったティマイオスは
何も言わなかったな。そして同時に私も知った。アトラテックも
ティマイオスももう残された時間は僅かだと。そしてそれを
食い止める方法は無いと。ところが、ティマイオスが話してくれた、もう
一つの話で、私の千里眼が届かなかった十年間、我が使徒に何があったかを
教えてくれた。彼も薄々感じていたのかもしれない。思いがけず手に入れた
わが子が自分が捜し求めていた『勇者』の素質がある者である事が。だから
生まれた子に自分の故郷である言語の名『ユーリウス・ヴォルフガング』と
名付けたのだろう。その事で私は世界を救えるのでは、と考えた。やがて
彼はティマイオスの反対を押し切り、わが子の母親である女性を伴って
この地に戻って来た。彼女の転送には惑星エーアデの力が作用している。
それに気づいた時私は感じた。彼と、そのアトラテック人の女性との
出会いは惑星エーアデによって運命付けられたものではないだろうかと。」
「運命付けられたもの・・・。俺も多少は感じていた。二人はお互い
一目惚れだったって言っていた。そして俺が生まれたのも惑星エーアデに
よる運命だったのか。あ、もしかして俺がオルケルタに夢中になったのも
そうなのか。」
「それは分からん。惑星エーアデの意志を我々が知る事は出来ない。」
「・・・ただ、決められた運命だったとしても、それを否定すれば自分の
人生に嘘をつき続ける事になる。所詮俺達人間も神様も、惑星エーアデの
決めた運命に従って生きているって事になるか。運命を受け入れるって
言った手前、それに従いながらも自分らしく生きていくさ。」「強いな。」
「俺は親父が認めた『勇者』だ。そうだろう?。」「そうだな。」
「・・・なんだ、こんなところにいたのか。」
ゲルマンが呼びに来た。ふとユーラントの存在に気づく。
「お前達の結婚を神が祝福してくれる。よかったな。」

   あとがき: 大阪府吹田市で16日早朝、警官一人を刃物で刺し、警官が所持
        していた拳銃を奪って逃走していた男が17日逮捕された。
         容疑者は東京都品川区のアルバイト店員飯森裕次郎容疑者(33)。
        大阪府警はこの男を強盗殺人未遂の疑いで事情を聞いているという。
         日曜日の早朝に起きたこの事件。拳銃を所持し、いつどこで発砲
        するか分からない男が近くをうろつきまわっていると思うと、
        住民は気が気ではなかっただろう。事件発生から25時間後に容疑者の
        身柄を確保したニュースを知った住民は安堵したに違いない。
         なぜ事件は起こったのか。事の始まりは、現場となった交番に、
        「空き巣事件があった」との通報を受け、常勤していた3人の警察官の
        内2人が通報先に向かった。残り一人の警官も駆けつけようとしたが、
        その際に容疑者とかち合い、刺されたとみられる。この後、「空き巣
        事件」は虚偽であったことが分かり、計画性のある犯行とみていると
        いう。
         ただ、現場が大阪府だった事は問題だと思う。というのも大阪府は
        同月の28日から開催される「G20大阪サミット」へ向けて、大規模な
        警備体制を強化しているはずの地域。その中でこういった事件は、警備
        体制への不備が指摘されるのではないか。「安全、安心な国」の日本
        だが、逆を言え不安然さに対する体制が出来ていない。時間が無い
        のは重々承知の上だが、可能な限りの対策は整えて置きべきでは
        ないだろうか。
「・・・もう二十数年前、ティマイオスから『訳はいえぬが魔力に
耐える事の出来る人間を派遣して欲しい。』そう依頼された。以前から
私はこの地を彷徨う遊牧民の、『神童』と呼ばれていた少年に目を
けていて、人間でありながら不思議な程感が働き、頭の回転が速い
少年を自分の使徒として仕えさせていた。ティマイオスからの依頼が
あった時には青年に成長し、その能力にも磨きが掛っていた。彼なら
強い魔力にも耐えられるだろう。そう思った私は、彼をティマイオスの
元へ派遣した。だが、、ある日を境に彼の消息は途絶えた。という
よりも私の千里眼から姿を消した。重大な使命を重圧に感じて
いたのか。それとも・・・最悪の事も考えた。しかし、彼は
そんな事が出来る男ではない。そう信じたかったし、そう信じていた。
そして彼の消息が分かったのは十年後だった。この十年間のうちに
何をしていたのか、彼は決して口に出さなかった。私には人の心を
読み取る事ができる能力があるが、彼にはあえてそれをしなかった。
そして知った。ティマイオスが彼を必用とした理由。それは何度も
聞いてはいるかと思うが。」
「アトラテックが滅びを迎えるかもしれないという事。そしてその
影響が他の大陸にも影響するかもしれないという事。それを防ぐ
為に・・・。」
「アトラテックに住まう強い生命力の持ち主を探す事。だが、その
話をティマイオスから聞かされた時に、彼の話を受け入れる事が
出来ない事を話した。」

「え・・・何で?。」

   あとがき: 車椅子モデルの日置有紀さんが「身障者用駐車場の斜線部分や、
        身障者用駐車場が2台とも埋まってるのに、そこに停まってる車と
        車の間に無理矢理停めたりするの辞めて欲しい。」と自身のツイッターに               
        写真付きで訴えている。
         投稿された写真を見ると、車椅子マークのスペースの脇、車のドア
        幅分の車線部分に車が一台停まっている。
         車の運転に関して詳しくは分からない。なので、調べてみた処、
        車椅子で自動車のドアを開けて乗り込むとなると、ドアを限界まで
        開けないと、車椅子と自分が乗り込めないのだそう。そうなれば、車の
        幅に加え、ドアを開けるスペースが必要となる、その為の車線部分
        なのだそうだ。
         その車線部分に他の車が停まっていると、当然その車が動くまで自分の
        車に乗る事が出来ない。                                            
         日置さんがそういう場面に出くわしたのは1度や2度ではないと言い、
        そうなるとその車の持ち主が戻ってくるまで待つしかない。これは障害者 
        スペースが空いていない事よりキツいという。
         車椅子マークの存在と意味は知ってはいたが、出先で 健常者と
        思わしき車が堂々と停めている場面を見た事がある。そういった車を
        見る度、情けなくて溜息がでる。勿論家族はそういう意味が分かって
        いるので、どんなに混雑した駐車場でも車椅子マークのスペースには
        決して駐車しない。
         だが、現実そういう車がいるのは許される事ではない。ましてや
        日置さんの写真のようにドアを開けるスペースを占領して駐車するなど
        問題外だ。
         免許を所持し運転する方は勿論、同乗する方も、そこがどんな意味を
        持つのかを認識し、お互いルールを守って行動すべきだと思う。
Duke Friedrich Ronniele
Duke Friedrich Ronniele
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