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サント・マルスと混沌の邪神
逆らえない運命なら、その運命を受け容れ、自分らしく生きる

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「お邪魔するよ!!。」
その声に反射的に二人は離れた。いつの間にか集落の中年女性連中が家の
中に入ってきていたのだった。
「ななななななな・・・何、何か、用ですか?。」
ユーリウスはあせりながら尋ねた。
「オルケルタに教えなければいけないと思ってね、新婚の妻の、夫に
仕える為の心得をね。夜のお勤めに差し支えないように。」
「いっやあ、そういう事なら、今から俺が直接手取り足取り・・・。」
「いいからあんたは外でやる事が沢山あるんだろ。引越しは
終わったのかい?。」
「おおおおおおおわっ、おわりっ、終わり、ましたっ・・・。だっ、
だから・・・。」
「じゃあ、丁度よかった。あんたが居ると話しづらいからねえ。
ちょっと席を外して欲しいんだけど・・・。」
「・・・じ、じ、じっ・・・実際にやってみなくて・・・
いいのかなあ・・・と。」
「何を言ってるんだよ。オルケルタは嫁入り前の身。初夜まで大事に
してやらないと。」
ユーリウスは有無を言わせず追い出された。
「俺ん家なのに・・・。他人に追い出されるって、アリかよ。」

 結局は何も無いまま結婚式の日を迎えた。その日はもう朝早くから
目が覚めてしまい、「遂にこの日が来たなあ・・・。」と独り言を
繰り返す。もう寝ていられなくて、外に出て井戸で顔を洗う。
「・・・あ。」
光の帯に包まれてゆっくりと降下してきたのはなんと大陸神ユーラント。
「大陸神が何でこんなトコに・・・?。」
「新しい夫婦が誕生する。私の前で。神である私の仕事の一つだ。」
「あ・・・そう言われれば・・・。」
「特にこの結婚には世界の存亡が掛っている。私もこれで少し肩の
荷が下りる。」
そうなのか・・・。これでもし自分の子孫が生まれたら大陸神は
もっとほっとするのか。「未来人の祖先の誕生もか。」「そうだ。」
「私もこうやってそなた達を祝福できる。人間なら嬉しい限りという
ものかもしれない。だが、私には感情というものがない分、それを
どうやって現せるのだろうか。」
「気持ちは十分伝わっているよ。ありがとう。」ユーリウスは
にっこりと笑って見せた。
「・・・思い出すな。あの時・・・。」「あの時って・・・?。」
「我が使徒、ゲルマンが若い頃の話だ。ティマイオスの依頼と命に
よりアトラテックに派遣した。アトラテックの地で強い生命力を
持った勇者を探し出す、それが彼に命じた事だった。」
 ユーラントは遠くを見つめている。 


   あとがき: 形が不揃いの野菜はその殆どは廃棄され、食卓に上る事はない
        スーパーなどの小売店では、形の整った野菜が好まれるからだ。
         そしてどんな農家でも廃棄となる不揃い野菜は出てしまう。
        手間暇かけて育てた野菜でも、不揃いの為売り物にならないと
        なると農家にとっては死活問題となる。
         そんな廃棄される野菜の救世主となったのが辻農園の嫁さんの
        ツイッターに投稿された写真だ。
         その写真には、二股、三股になったり、腕が着いていたりする
        大根に、顔などを可愛らしく描いたもので、出荷されるとたちまち
        売り切れてしまったそう。
         このアイディアには脱帽した人も多いだろう。辻農園の嫁さんの
        商品を見た人からは「普通のダイコンより生命力を感じる」「どの
        子も魅力的」「ナイスアイディア!」などのコメントが寄せられたと
        いう。
         「飽食日本」と呼ばれた時代もあり、コンビニやスーパーなどで売れ
        残った食材が破棄される事が問題視されている昨今、こうして廃棄
        食材を出さない工夫は、飽食の悪いイメージを払拭させるきっかけに
        なってくれるのではないかと思う。
オルケルタは暫く黙っていたが、
「そのお話は長老様から聞いています。ロナウハイド様がそういう運命の
元に生まれた方である事を。私もその話を聞いて胸が苦しくなって・・・。けど、可哀想とかそんな同情の言葉ではなくて、あなたが生まれてきた
意味を知りたかった。そして、その人生に沿いたいと思った私にも、
生まれてきた意味があるか知りたかった。初めてお会いした時から
大好きだったのは確かだけど、それを越えて覚悟を決めて、自分を信じて
この人について行けたらいいなと思ったから。運命は残酷かもしれない
けど、今までいい思い出があるから。例えあなたがどんな人生を
過ごそうとも、私はその思いを受け継いで生きていけると。」
その言葉に、ユーリウスは涙が出そうだった。
「ありがとう・・・。いい思い出、作ろうな。」
オルケルタはそう言ってはくれたものの、やはりユーリウスは不安がある。
今はまだ実感がないからそうは言えるかもしれない。ユーリウスは思い
切って母に相談してみる事にした。
「・・・いい事言うのね。本当に覚悟が出来てないとそんなことは
言えないと思うな。そこまで好かれているなんてあんたは幸せ者よ。
そんな娘を泣かせたりしてはだめでしょ。」「・・・。うん。」
「・・・それにね、女はあんたが思っている程弱くは無いよ。ましてや
母親になったなら尚の事、その言葉、信じてあげたら。」
「・・・そうだな。」

 新居も集落の人たちの協力で少しずつ出来上がってきた。定住が決まった
者は幕舎のような一時的な住まいではなく、一生住めるような「家」を
建てるべきだという長老の提案からだった。やがて、家は完成し、
ユーリウスとオルケルタは引越しに余念が無い。やっとベッドを運び込むとほっとして、ベッドの脇に腰掛けた。オルケルタもユーリウスの側に
腰掛けた。
 ユーリウスはオルケルタの手をそっと握った。最初は驚いたオルケルタ
だったが、ちらっとユーリウスの方を見て、そのままユーリウスの方へ
近づいた。ユーリウスはオルケルタを見つめている。オルケルタも彼を
受け入れようとそっと瞳を閉じた。
 ユーリウスは逸る気持ちを抑えながら顔を近づける。もう少しで
唇同士が触れ合う。


   あとがき: 6月第3日曜日は「父の日」。今年は16日がその日に当たっているが、
        皆様お気づきだっただろうか。その父の日を前に日本生命保険が7日に
        発表したアンケートで、「父親になって欲しい著名人」の一位に
        選ばれたのがタレントの所ジョージ(64)さんで、2年振りの返り咲きと
        なったそうだ。
         父の日というと日本人には母の日と比べて馴染みが薄い傾向に
        あるようで、母の日は覚えていても、父の日は、と尋ねると答えられない
        人もいるそうだ。
         現在は共働き世帯が多くその傾向はないが、嘗ては「お父さんは外で
        働き、お母さんは家で家事をする」のが当たり前だった時代、子供に
        とって、お母さんの働く姿は目に見えるが、お父さんが働く姿は子供には
        目にする事が出来ない箇所だ。それ故なのか、世のお父さん達は子供から
        一生懸命働いているという認識が薄いような気がする。
         確かに、お父さんが外で働いているから、家族が支えられる、と
        言われても目に見えないものに対する印象は強くないだろう。だが、先の
        通り、共働きが主流になってきている現在、お父さんも家事をする機会が
        多くなるだろう。その分、「父の日」の感謝も増えるのかと期待を寄せて
        いる方も多いのではないか。
         ただ、期待するばかりでなく、子供から感謝されるような行動をとる、
        のも一つの手ではないだろうか。いつの日も感謝されるお父さんを目指し
        たいと思う人も少なくないはずだ。
仕方が無い。明日一番で相談してみるか。そう思い、もう一度横に
なった。
 翌朝、ユーリウスはゲルマンに相談する。
「それは私も考えてみた。それも含めて長老に相談するか。」
 その日から集落は大忙しだ。ユーリウスとオルケルタの結婚式へ
向けて皆が準備を進める。花婿とはいえユーリウスも何もしない訳には
いかない。いつものように畑仕事やその他色々な用事は山のようにある。
集落の外れに、幕舎ではなく「木」の家を建てる事になった。そこが
ユーリウスとオルケルタの新居となるという。
しかし、愛しのオルケルタとの「結婚」という言葉が頭を離れなくて
仕事に集中できない。頭の中を都合のいい妄想ばかりが浮かぶ。
「・・・婚前交渉は、アリなのか・・・?。だったらいっその事夜這い
とかも・・・。けど、夜這いにしても長老はガードが固そうだし、
オルケルタに辿りつく前に見つかりそうだしな・・・。いや、真夜中、
長老が寝静まったら。でもなあ、オルケルタも寝ていたらどうしようも
ないし・・・。あ、昼間のうちに言っておくか、けど、なんて説明しようか
・・・。うう、変なコトばかり考えていると思われたらどうしよう・・・。
絶対変態だと思われるよな・・・。」
など、いけない事ばかり考えていた。
 ただ、一つ気がかりな事もある。あの「日食」の日まであと二年半。
邪神ヴァルタヴルカンとの最終決戦で自分は生き残れるのか。もし
万が一の事があればオルケルタは独りぼっちになってしまう。ましてや
二人の間に子供が居たら、オルケルタはその子をたった一人で育てて
いかなくてはならない。ユーリウスは自分が母一人子一人で育ってきた
せいか、オルケルタにはそんな苦労はさせられないという気持ちが強い。
ユーリウスは悩んだ。
「オルケルタ。大事な話がある。」
ある日思い切ってその事を尋ねてみた。


   あとがき: 日本のアイスショーに出演中だったフィギュアスケート平昌五輪
        メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(19)さんが、「日本人は
        みんながお前を嫌っている。ロシアに帰れ!」などと英語で書かれた
        中傷の手紙を受け取っていたことが8日、分かったという。
         最初、同じアイスショーに参加しているジョニー・ウィアー氏が
        手紙に憤慨してツイッターなどで公開。この時は誰が受け取ったかは
        公表しなかったが、メドベージェワ自身のインスタグラムで「私は
        全然気にしてないわ。この手紙は私を傷つけるものではなかった。」と
        コメントし誹謗中傷に屈しないという意志の強さをアピールしている。
         テレビで放送された、ツイッターに投稿された写真の文字を見る限り、
        英文をかなり書き慣れているように見えた。
         かと言って、手紙を出したのが日本人以外の人物と言う訳ではないが、
        ただ、このアイスショーを心待ちにしているファンも大勢いるはず。
        その為にやって来た異国の訪問者に対し、そういう行為は恥ずべき
        事だと思う。国内外拘わらず誰かを誹謗中傷する行為は、決して
        許されるものではない。皆に喜んで貰う為にこの国の土を踏んだ
        であろうメドベージェワさん。それに屈せず、それを覆す程のいい
        思い出が出来る事を祈りたい。
ユーリウスはゲルマンと長老の幕舎まで二人を送っていった。
オルケルタは別れを惜しむかのようにユーリウスを見つめている。
ユーリウスはオルケルタの腰に手を回す。このままぐっと抱き締めたい
衝動に駆られるが、まずはオルケルタがその気になるのを待つ。
「あ・・・あのさ・・・オルケルタ。」
「はい?。」「ああ、うん・・・あ、明日も・・・早い・・・かな?。」
「そうですね。」
自分でも訳の分からない事を言っていると思う。だが、ユーリウスは
どうしてもある事をキメたい。けど・・・。
「じゃ・・・また明日。」
 そう言って、オルケルタは長老の幕舎に入っていった。
「おい、ユーリウス、早く戻って来い。寝るぞ。」ゲルマンが叫ぶ。
「・・・おやすみのチューぐらい、したかったな・・・。」
  
「お前が居た特殊部隊って・・・やはり強い者が集まるのか?。」
「当然。だから『特殊部隊R-01』なんだけど。」「どんな風に?。」
「どんなって?。」
するとチヘンネが助け舟を出す。
「なんだっけ、銃や剣術は勿論、色々な武器を扱えたり、戦車や装甲車
なんかに乗りこなさなければならない、って言ってたよね。言って
みれば軍人のエキスパートって事かな。」
「凄いな。そこまで強いのか・・・。」「まあな。」
ユーリウスは自慢げに笑って見せた。「ま、怖いものなしって事だ。」
「そうか・・・その割には・・・。」
「オルケルタちゃんには骨抜きにされてるって事?。」
「ああ、鼻の下伸ばしっぱなしでだらしが無い。」
「そう見えるのかよ・・・。」「けど否定は出来ないでしょ。」
ユーリウスはがくっと肩を落とした。
 「結婚か・・・。」その夜は先ほどの興奮もあってなかなか寝られ
ない。彼女と出会ってから今まで、決して長い時間ではなかったが
様々な出来事が思い浮かぶ。それを思うと思わず顔がほころんでしまう。
これからはずっと一緒に暮らせる。
「え・・・待てよ。」
ふと思う事に気づき、上半身をベットの上に起こした。
「俺達、どこで暮らせばいいんだ?。まさか、ここでは無理だし、
長老の家っつう訳にも行かないしな・・・。」

   あとがき: 夢の対決がついに実現した。アメリかメジャーリーグで、エン
        ジェルスの大谷翔平とシアトルマリナーズの菊池雄星が同じ
        グラウンドでの対戦が9日、行われた。
         菊池雄星がメジャー入りを宣言してからこの日が来るのを心待ちに
        していた。特別ファンでない自分もそうなのだから、熱烈なファンなら
        何倍も楽しみにしていた事だろう。特に、彼等の母校である岩手県の
        花巻東高校の野球部は目が離せなかったに違いない。
         結果は先発の菊池に対し、大谷が4回の第3打席で豪快な6号ソロを
        放ち、菊池にとっては後輩からの手痛い洗礼となった。
         いずれまた対決の日は来るのだろう。今回は苦汁を呑んだ菊池だが、
        次回はどうだろう。ファンでなくても目が離せない対戦に、期待は募る。
「お前も幸せ者だな。私もお前の母さんと恋に堕ちた時もそんな
顔をしていたのだろうかな?。」
ユーリウスは何の事かさっぱり分からず、ただ茫然と父親の顔を見上げて
いる。。
「彼女にプロポーズしなくていいのかと聞いている。このままだと
オルケルタは好きでもない男を婿に迎えなくてはならんぞ。」
一瞬間があった。そしてやっと事の状況が読み込めてきた。
「え・・・えっ・・・えーっ!!。・・・」
ユーリウスは手入れをしていた剣で指を切ってしまった。
「・・・い、痛て、痛ててて。」
「あ・・・ロナウハイド様!!。」
「あ・・・いや、だっ、だっ、だい、じょう、ぶ・・・かな。」
「お、俺・・・俺、なの・・・?。お、おっ・・・。」
ユーリウスは気が動転してどうしたらいいのか分からない。
「男なんだから、びしっと決めなさいよ。」
母が附尺に水を汲んできてくれた。それをひと口飲み、一呼吸した。
なんかかっこ悪いな、とは思ったが、やはりここではキメなければ。
「・・・オルケルタ・・・俺でいいのか?。」
「・・・他の方なんて、いやなんです・・・。私は・・・ロナウハイド様
以外には考えられない・・・。初めてお会した時から、ずっと・・・。」
その言葉に息を飲むユーリウス。少し間があった。
「・・・オルケルタ・・・お、俺、俺は、お、オルケル、タがすっ・・・
すすすっ、す・・・い、いや、・・・お・・・オルケ、ルタ・・・お、俺と
・・、けっ・・・けっ、結婚しよう!!。」
「・・・ロナウハイド様・・・。」
暫くユーリウスを見つめていたオルケルタだが、ふいに笑顔いになって
「はい。」
そう返事をした。

   あとがき: お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山ちゃんこと山里亮太(42)
        さんが女優の蒼井優(33)さんが結婚した。
         個人的に芸能界の事はよく分からないし、テレビドラマも観ない
        ので二人の事は詳しく分からない。ただ、二人の結婚記者会見を見て、
        心が温かくなる気持ちを覚えた。
         令和初のビッグカップル誕生という事で記者会見でのインタビュ
        アーの数もかなり多かったようだ。その数に圧倒されたのか、蒼井
        優さんの方が緊張の余り言葉が思うように出ず、それをフォローする
        山ちゃんのさりげなさが心憎いなと感じた。
         個人的にこのニュースを観た時、「どっきり番組」「季節外れの
        エイプリルフールネタ」だと思ったが、皆様は如何だっただろうか。
         山ちゃんと言えば、よしもとブサイク芸人ランキングで殿堂入り
        した過去を持つほど「モテない男」のイメージが強かったが、
        「そんな山ちゃんでも結婚できる」事は、世の独身男性の自信にも
        繋がるのではないだろうか。
         何はともあれ、二人の今後に大きな「幸」がある事を祈る。
Duke Friedrich Ronniele
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