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サント・マルスと混沌の邪神
逆らえない運命なら、その運命を受け容れ、自分らしく生きる

書庫サント・マルスと混沌の邪神〜名も

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暫くすると体が元に戻ったようだ。それにしてもオルケルタには何故か
勝手に身体が反応してしまう。昔、女の子と付き合った時はここま
でではなかった。その為か、当時はクールでストイックな男だと思われて
いたようだ。
 やはりオルケルタは今まで付き合ってきた女の子は違うのだろうか。
「・・・惚れちまった・・・完璧に、って事なのか?。親父と母さんが
恋に堕ちた時もこんなんだったのかな・・・。」
 ユーリウスはそんな事を考えながら天井を見つめた。
「二人が恋に堕ちた時、障害とかなかったのか?。異大陸の、
異人種同士で・・・。その頃の親父って、救世主の祖先になる勇者と
なる者を探していたって頃だ。その使命のさなかに恋に堕ちたっ
て事なのか。『神に逆らっても守りたい人』そう言っていた程熱い
思いを抱いていたのか。・・・そして、俺が生まれた。」
ユーリウスは何故か急に、両親の恋が何かに運命付けられていた
ような気がした。
「俺がオルケルタに惚れたのは・・・運命なのだろうか・・・
それとも一時的な気の迷いなのか・・・。」
答えなんかでなくてもいい。知りたい気持ちはあるものの、自分が
望んでいた答えでなかったらと思うと胸が苦しくなる。だから、
今のままで・・・それでいい。

 ある日の朝、アヒルの卵を回収し、餌をやる。当番に当たっていた
ユーリウスはてきぱきと作業をこなしている。
「これが終わったら畑作業だな・・・。」そんな独り言を言いながら
アヒルが逃げ出さないように注意しながら作業を進める。
 そんな中一羽のアヒルが脱走を試みようとしているのに気づいた。
「待て!!。逃がすものか!!。」すかさずアヒルの足を掴んだ。
グエッ、グエッと鳴きながら羽をばたつかせて必死に抵抗し
ユーリウスから逃げようとする。

   あとがき: アイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバーで、
        歌手の田口淳之介容疑者(33)が交際中の小嶺
        麗奈容疑者(38)と共に大麻取締法違反の疑いで22日
        現行犯逮捕された。
         二人は同居していたマンションの自宅に乾燥大麻
        数グラムを所持していた事が逮捕につながったという。
         芸能人による違法薬物所持、使用での逮捕は今に
        始まった事ではない。過去にも違法薬物で逮捕された
        芸能人などは数々見てきている。
         ここでその波紋を大きく受けたのが 岩手県平泉町で
        行われた「春の藤原まつり・義経公東下り行列」。そこで
        源義経に扮した田口容疑者が写った写真などを差し替える
        等の影響を受けているという。
         まつりを主催した観光協会によると、次年度のまつりの
        PRポスターに、その年の義経役のモデルが写った写真を
        起用していたが、来年のポスターには別の写真を使わ
        ざるを得ないそうだ。
         芸能人に限らず、名と顔が知られている人物は、各界に
        大きな影響を及ぼすという事なのだろう。誰もが清廉潔白と
        信じて疑う余地のない人物が犯罪者となる有様はファンで
        なくても観たくはないものだ。メディアなどで名の売れている
        方々は、その行動一つ一つが、世間に大きな影響を及ぼす事を
        自覚して欲しい。
い、い、い、いや・・・いいい。こ、こうしてるとすぐに直ると思う、
から・・・。まず、そいつを小屋に・・・。」「あ・・・そうでした。」
オルケルタが小屋に向かったのを確認し、辺りを見回しながら立ち
上がった。
身体の一部はまだ変化したままだが、幸い自分の住む幕舎はすぐ側だ。
急いで幕舎の中に入る。
「ふうっ・・・誰も居なくてよかった・・・。」
そう言って自分のベッドへ向かった。「あら、どうしたの。」
「か、か・・・かっか・・・母さん!!。何で居るの?。」
「ちょっと探し物をしていて・・・。あんたこそこんな所で
何やってるの?。」
「ちょ、ちょ、ちょ・・・ちょっとその、よ、用事が・・・
あって・・・。」「ふうん・・・。」
「あのう・・・。ロナウハイド様。」
まずい・・・オルケルタだ。なんでこんな時に・・・。
「あらー。オルケルタちゃん・・・ユーリウスに何か用?。」
「ええ、ロナウハイド様が急にお腹が痛くなったって・・・だから薬草を
持ってきました。」
「え・・・お腹が痛いって、あの子が言ったの?。」「ええ・・・。」
その会話を聞いて、ユーリウスは慌ててベッドに潜り込んだ。
「ユーリウス・・・あんた、お腹が痛かったの?。オルケルタちゃん
心配して来てくれたけど・・・。」
ユーリウスは変な汗が止まらない。
「・・・う、うん・・・ちょっと・・・その、三十分、三十分だけ・・・
三十分すれば治るから・・・。」
「・・・そうなの?。」「う・・・うん。」
「ロナウハイド様。お薬を置いていきますのできちんと飲んで下さいね。」
「・・・う、うん。」
 さっきの体制で危なく発情しそうだったなんて事オルケルタには勿論、
母親になど間違っても言える訳がない。
「発情期なのか・・・。俺?。思春期のエロガキみたいだ。」

と、思わずため息をつく。

   あとがき:  皆様はご存じだっただろうか。日本人のティッシュ
        ペーパーの消費量が世界一で、その数、年平均一人当たり17箱
        使用している計算だという。
         日本人の消費する量が多いのは文化の違いによるものだという
        意見が多く、鼻をかんだり、口を拭いたりする以外でも、眼鏡を
        拭いたり、テーブルに零れたものを拭いたりなど、外国人では
        考えられない用途も多いからだという。特に近年では花粉アレル
        ギーの為、ティッシュペーパーの使用も年々増加しているという
        データもあるくらいだ。
         そのティッシュペーパーが品薄になりつつあるという。理由の
        一つと思われるのがティッシュペーパーの大手メーカー、王子製紙
        春日井工場が火災に見舞われ、一か月近くも生産停止を余儀なく
        された事によると言われているらしい。
         原因は様々あるだろうが、ここで品薄に伴う値上げが実施されると
        家計への負担は大きい。’70年代のオイルショックさながらの事態が
        起きてしまうのか。今後の見通しは明らかではない。
一羽のアヒルがオルケルタのスカートの真下を通り過ぎる。それを
目の当たりにしたユーリウスはドキッとした。
「い、いや、こんな時に・・・。」
邪念を捨て、とにかくアヒルを捕まえる事だけに集中した。
 一羽、また一羽と捕まえるが、最後の一羽だけは逃げ足が速いらしく
なかなか捕まえられない。ヨシュアが餌を一掴み持ってきて、井戸の側に
撒いた。「なる程、頭いいな。」「・・・だろ。」
アヒルはその餌に気づいたのか、そこで餌をつついている。
 ユーリウスは餌を啄んでいるアヒルに少しずつ近づき、狙いを定める。「よしっ!!。」
餌に夢中になっているアヒルに真正面から飛び掛かった。が、寸での
ところでアヒルはユーリウスに気付き、逃げて行った。
「何だよ、逃げられちゃったのかよ。」
「うっせー、想定外だ、想定、が、い!!。」
「そうかあ・・・負け惜しみじゃないのか?。」
「負け惜しみだぁ!?。誰に向かって言っている?。俺サマだぞ。」
「じゃあ、捕まえてみせてよ。」
「言われなくてもそうするって、観てろよ。」
ユーリウスは餌を掴んで、今度は井戸の反対側に蒔いた。暫く待つと
その餌につられてアヒルが戻って来た。「よーし・・・もう少しだ。」
ユーリウスはアヒルに少しずつ近づいた。体制を低くして井戸の陰に隠れ、アヒルの後ろから跳び掛る作戦に出た。「よしっ!!。」
が・・・捕まえたのはアヒルではなく、四つんばいになって何とか
アヒルの脚を掴んでいるオルケルタの尻だった。「あ・・・ごめ・・・。」
その瞬間、ユーリウスは自分がとんでもない態勢をしているのに気づいた。
「うっ・・・う、後ろお・・・!?。」
反射的に離れたが、既に遅くユーリウスの身体は本能的に反応している。
こんな状態を誰かに見られたら物凄く恥ずかしい。ましてやオルケルタも
アヒルを抱えて側に立っている。ユーリウスは咄嗟にうつ伏せになった。
 オルケルタがしゃがみ込み心配そうに見つめる。
「どうしたのですか?。」
「きゅ、きゅう、急に・・・は、は、・・・腹がい、い、痛く・・・なって。」
かなり無理のある誤魔化し方だ。分かってはいるが仕方が無い。
「大丈夫ですか?。お送りしましょうか?。」

   あとがき: 東京池袋で母と娘が死亡し、7人が重軽傷覆った事故から1ヶ月
        程が経過した18日、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三
        元院長(87)が退院した。
         元院長は記者団に対し、「申し訳ございません」と小声て答え
        たという。
         今思い出しても悲惨な事故だったと思う。元院長は「ブレーキを
        踏んだが効かなかった」と答えたようだが、事故を起こした車両を
        調べた結果ブレーキに異常はなく、現場にブレーキ痕もなかった
        ことから、ブレーキのつもりが、アクセルを踏み続けていたのでは、
        との見方もあるようだ。
         事故はともかく、元院長の事故後の行動や、逮捕されない理由などに
        ついて疑問を投げかける意見が多い。これだけの事故を起こしながら
        容疑者として逮捕されないのは「上級国民」だからだ、とか、、事故を
        起こした直後、警察や救急車を呼ばず、息子に電話してFacebookの
        削除を指示し、隠ぺい工作を行ったとの噂も広がっている。
         その中で、やはり容疑者とならないのは疑問が残る。被害者、特に
        妻と娘を一度に亡くした男性の胸の内を思うと、ただの事故では
        済まされないと思う。
アヒルの小屋が壊れかかっている。ユーリウスを始め、集落の者達が
集まって小屋の修理に掛かる。空いているスペースに急ごしらえの柵を建て、
その中に一時的にアヒルを一羽ずつ移す。「逃げられんようにな。」
何とか全羽を柵の方に移した。「お前ら、ちゃんと見張ってろよ。」
「分かってるって。」
集落に居る子供達三人、トーマス、ヨシュア、バーチェに声を掛ける。
ユーリウスは丁寧に小屋の枠を外し、新しい物に取り替えようと奮闘して
いる。枠の部分が曲がって居ないかを何度も確認し、削るという作業を
繰り返す。「こんなもんか。」
組み立ててみるとぴったりと嵌った。「凄いな。上出来じゃないか。」
「まあな。」
「ガキの頃からこういう事は得意だったからな。朝メシ前だ。」
「へえっ、頼もしいな。」
小屋を地面に固定し、柵の中に居たアヒルを小屋に戻す。
「おーい誰か、こっちも誰か見張っててくれ。」
女の子一人、カスターニェンが返事をして来てくれた。「後は頼むぞ。」
「出来るかなあ・・・。」「やって頂戴。」「う・・・うん。」
そう言ってユーリウスは柵のアヒルを両脇に一羽ずつ抱え、小屋へ
連れて来た。
「ほい。」
小屋に連れてこられたアヒルはばさばさと羽音を立て、餌をつつき始めた。
「よしっ・・・次っと。」
それを繰り返し、柵の中のアヒルはかなり少なくなった。
「あと三、四羽、位か?。」
カスターニェンが扉を閉めたのを確認し、柵へ戻って次のアヒルを
持ってこようとした時「大変だ!!。兄ちゃん、あ、アヒルが・・・!!。」
「何だ!?。」
アヒルの何羽かが柵を飛び越え逃げ出していた。
「おいっ!!。見てないで捕まえろ!!。」
「ったく・・・、柵がしょぼかったんじゃないの?。」
「うっせーな。俺の仕事に文句つけるな!!。」
「・・・何かあったの?。」そこへ、豆の殻を畑に持っていこうとしていた
オルケルタが通りかかった。
「姉ちゃん、アヒルが逃げ出したんだ。捕まえて。」
「うん。」オルケルタは豆殻を入れたざるを井戸の脇に置き、捕まえるのを
手伝おうとした。「きゃっ・・・。」

   あとがき: ハリウッド俳優で元カルフォルニア州知事のアーノルド・
        シュワルツェネッガー氏(71)が南アフリカのスポーツイベントに
        参加中、背中を蹴られるなどの暴行を受けた。男はその場で取り
        押さえられ、シュワルツェネッガー氏に怪我はなかった。
         シュワルツェネッガー氏は暴行を受けた直後、蹴られた事には
        気づかず「誰かに押された」と思っていたようだが、その後動画を見て
        蹴られた事が分かったという。
         映画などでシュワルツェネッガー氏を知っている方は「まさに
        ターミネーター。蹴られても動じないパワフルな肉体の持ち主!!。」
        等のコメントを寄せている。
         自分のこの記事を知った時、ターミネーターに喧嘩を売るとは
        命知らずだと思ったし、70歳を過ぎても尚その強靭な肉体は衰えて
        ない事を実感した。
         とは言え、やはり70代を越えており、肉体的にも変化は訪れて
        くるだろう。あまり無理をせず、いつまでもスクリーンの中での
        活躍を見せて欲しいものだ。
「ええ、割と・・・。それよりも私はチヘンネ様の名前の方が
珍しいと・・・。」
「そうかあ。俺に言わせればその辺によくいる名前だと思った
けどなあ。ついでに言うと親父はアトラテックでは『チリカワ』って
名乗っていた。」
「『チリ・カワ!?。』ゲルマン様が・・・?。不思議。」
「・・・じゃあさ、『ロナイハイド』はどうなんだ?。
「今まではお会いした事はありませんでしたが、ありそうでない
名前ですよね。確か綴りは『RONAUHEIDO』でしたよね。」
「そう、らしいな。」
オルケルタは地面に小枝でさらさらと書いた。
 文字を書いた事が無いわけではない。アトラテックでは文字の
書き方については殆どが電子機器で授業を受けていたので、文字を
書く機会が少なかったし、この地に伝わる文字はアトラテックとは
全く違う文字を使っていたからだった。そうやって勉強していって
いて、「R-01-VAU-HE-1D-0」が「ロナウハイド」と読めるのもなんと
なく理解できるようになってきた。
 その代わり、ユーリウスは子供達に剣術や武術を教えていた。集落を
山賊や猛獣等から守る為、力が強い者を育てる必用があったからだ。
 軍を退役してからもうどの位経っただろうか。それでも体力は衰え
ないように鍛錬は欠かさず行ってきた。畑仕事も少しずつ覚えてきた。
それに元々手先が器用だった事もあって農作業用の器具やそのほかの道具、
家畜の小屋や柵の修理等何でもこなした。
 暇は案外なかったが、アトラテックでは体験できない人間らしい
生活が心地よかった。やはり何よりもオルケルタの存在がユーリウスの
心を満たしていた。
 だが・・・オルケルタは・・・。いや、やめよう。そんなことばかり
考えているなんてなんだか自分が女々しく感じられてきた。

   あとがき: 今年千葉で起きた当時小学4年生の栗原心愛さんが父親に
        虐待された挙句、死亡した事件の初公判で、心愛さんの母親の
        なぎさ被告が夫の勇一郎被告(41)からの暴力を恐れ、助け
        られなかったと証言したという。
         この証言で、なぎさ被告の、勇一郎被告の暴力を止める事が
        出来なかったと言った事に対し、なぎさ被告を批判するネット
        ユーザーが厳しく批判している。
         母親であるなぎさ被告の肩を持つわけではないが、果たして
        なぎさ被告は心愛さんを庇い、助けられるだけの余裕があった
        のか、と疑問に思う。
         例として極端である前提で考える。何の動物かは忘れたが、
        肉食獣の母子が飢餓状態になった際、子供が我死するのを
        分かっていて母親だけが取り零された肉を喰らい、生き
        ながらえると聞いた事がある。専門家によると、母親は本能的に
        母と子、どちらが生き残る事を優先するかを判断し、母親自らが
        生き残る事を選ぶのだそう。もし、子供を優先しても、子供は
        自らを守る術はなく、遅かれ早かれ、大型の動物の餌食になって
        しまうのだそうだ。母親ならば自らを守る術は心得ており、また
        子孫も残せるという理由だそうだ。
         人間も動物である以上、そういった太古からの本能が働いて
        しまったと考える。前回ここで述べたように、なぎさ被告は夫に
        「洗脳」され、何が間違っているかを判断できなくなっていた事も
         あったと思うが、いずれにせよ、痛ましい事件だったのには
        間違いない。なぎさ被告が母性を失うほど追い詰められていたと
        しか思えない。「母親だから」「母性があるから」と言われる
        かもしれないが、母親は「聖人君子」ではないし「完璧」でも
        ない。この母子に救済の手が届かなかったことが悔やまれる。
Duke Friedrich Ronniele
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