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ついに賽は投げられた。
首相はすぐに全閣僚を集め、国王の提案した緑化法案への対処を討議した。
「・・・以上の様な法案が国王から提案されました。ご意見を賜りたい。」と報告し、意見を求めた。
まず通産大臣がちょっとした剣幕で最初の口火を切った。
「そもそもですな、国王が法案を提出するなどという越権行為が許されるのでしょうか。これは明らかに
政府のやり方に反対しているのですぞ。」
法務大臣は冷静に答えた。
「国王は政府提案の形で法案を国会審議にかけるようようしておりますから、これだけでは越権とは言え
ません。問題は国王が何を企んでいるかでしょう。私は緑化事業などと言うものは少しも国益にならぬと
思う次第です。もっとすべきことが沢山あります。」
大蔵大臣がその意見に賛成した。
「私も同意見です。緑化などに予算を使う必要など少しもない。現状で国民は満足しておる。何の不足も
ありはしない。淡水化事業に予算を回すだけで精一杯だ。」
外務大臣は植物の原産地を取り上げた。
「そもそも、このアルファー2なる植物は敵国の作ったものではないですか。このような代物を断じて
アッシーラ国に生えさせてはならない。全く国辱ものだ。」
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