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日本は月を目指す

日本が月への到達を目指すという。

 かつてはアメリカ合衆国とロシア共和国が月への長距離レースを競い、アポロ11号が先に到着し、ロシアが後塵を拝した。嫦娥3号がそれに続き、日本は4番手になる。どうもかっこ良くないのだが。

 世界一がすべてだった米ソ競争の時代から中国が中華思想を体現できるほどに軍事的経済的な規模を拡大し、AIIBを創設して新たな世界戦略への野望を果たそうとしている。民主主義が世界で最も価値のある決定原理と自称民主国家群の政治家、進歩的文化人やマスコミでは思い込んでいるのだが、中国共産党が一党独裁する中華人民共和国が世界を制覇しようとしている。
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 歴史は教えている。世界史は勝者の歴史であった。新たな価値観の国家が勝者として我が物顔で闊歩する日も遠くはないのかもしれない。中華思想はその言葉とおり、自分が一番というだけに過ぎない、普遍性の乏しい思想であり、思い込みに過ぎないのだが、それを実行しようとすると恐ろしい結果をもたらすことになるだろう。世界史は戦争の歴史でもある。

 米国の相対的な力の低下に伴い、失いつつある米国の力の肩代わりを日本というポチが尾をふりふりしながら後を追ってきたし、これからも着いていくのだが、日本軍国主義の「威張り散らすことのできた」時代が懐かしい軍事という武力にのみ信頼を置く勢力はここぞとばかりに、普通に戦争のできる「普通」の国家を目指している。

 米国による押し付け憲法を改憲するためのあれやこれやの方法を模索し、自民党が圧倒的な国会勢力があるうちに、憲法9条を変えようと目論んでいる。

 月を目指すのは国力の誇示に決まっているが、現在では月にはウラン、カリウム、チタンなどの他、核融合発電の燃料となるヘリウム3も豊富であることが知られており、資源獲得競争の様相を呈してきているのは確かだ。特に、中国のように荒削りの一党独裁の共産主義は党にとって利益があることが優先されており、資本主義国に勝利することで人民の不満を削ぐ事の一石二鳥を狙うのは言を待たない。

 「一番でなくてはいけないのですか、4番目ではいけないんですか」なんてことを言ったら銃殺されるかもしれない国家体制の元に暮らす中国人民にとっての意義と日本に暮らす人々にとっての意義は明らかに違うのだろう。継続は力なり。嘘も百回繰り返せば真実になる。中国はそうした国であり、日本のように遠慮しながら事を進めるなんてことはしないし、悠長なことを言っていては国家が持たないのだろう。日本が月を目指す意味が何なのかを考えねばならない。

 人口が減少しはじめたJAPAN as No1の日本にはもはや月の土を踏むことにどのような意味があるのだろうかと思わざるを得ない。他にすることがあるだろう?日本と日本人はどこに向かっているのだろうか。


 

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