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タイトルにある「限りなく透明に近いブルー」。1976年当時に読んだ時の印象と、今、こうして振り

返ると、その印象は180度違っている。こんな小説だったかいな?そう、この芥川賞という作品のどれ

もこれもがそれに近い印象を、ずっと後になって読み返すと感じるものだ。読み返せないほど、面白くな

くなっている。それはなぜか......




舞台は東京、基地の町、福生。ここにあるアパートの一室、通称ハウスで主人公リュウや複数の男女はク

スリ、LSD、セックス、暴力、兵士との交流などに明け暮れ生活している。 明日、何か変ったことがおこ

るわけでも、何かを探していたり、期待しているわけでもない。リュウは仲間達の行為を客観的に見続

け、彼らはハウスを中心にただただ荒廃していく。 そしていつの間にかハウスからは仲間達は去ってい

き、リュウの目にはいつか見た幻覚が鳥として見えた。(wikipediaより)



それは...時代と共に小説があり、その時代に自分の身を置いている自分が読んだ印象であり、そし

て、何よりも今の自分はそこからずーと遠くにいるということだ。そして、作家のその後の人生も見てし

まっている。村上龍。ただのおやじにすぎなくなってしまった。



だから、「限りなく透明に近いブルー」は1976年の小説であり、それを私は見ていた。読んではいな

かったのかもしれない。当時の若者のごく一部を表現しているこの小説。ゲバルトとセックスの時代と言

われたが、それは時代を圧殺しようとした為政者と資本を代弁したマスコミのガサネタにすぎない。

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