アポロ11の月面到着をニュースで知ったときのことを今でもおぼろげながら覚えている。人類の無限の
可能性。そう、限りなく幸福に到達する自分たちの生活を期待させるものだった。高度成長期のまっただ
中にあった日本と日本人にとって、米国のこの快挙に誰もが感動した。後に、多くの人々からこの宇宙オ
ペラが地上で撮影された策略だと指摘された事実は、当時の米ソ冷戦と月面一番乗り競争が背景にあっ
た。無駄金を宇宙にばらまくのか、それとも地上の不平等に使うのか、おそらくは数千の異見があるだろ
う。これらの評価は地球号の行く末から、振り返って見て欲しい。「よかったのか、悪かったのか。」
「ヒューストン、こちら静かの基地。イーグルは着陸した(Houston, Tranquility Base here. The
Eagle has landed.)」
アームストロングが宇宙船の名称を不意に「イーグル」から「静かの基地」に変更したために、管制セン
ターは一瞬混乱した。通信担当官が直ちに着陸を確認し、関係者は最も困難な作業である着陸操作が無事
に行なわれたことで、ほっと一安心した。
船外活動の準備を開始する直前、突然オルドリンが、
「こちらは月着陸船パイロットです。この機会を借りて、私はこの放送を聞いている人々に対し、誰であ
ろうと、またどこにいようと、しばらくの間手を止めて、この数時間に起こったできごとについて熟慮
し、それぞれの方法で感謝をしてほしいと願います」
と言った。そのあと彼は、一人で聖餐式を行った。
当時NASAは、アポロ8号の飛行士たちが月を周回している時に聖書の創世記の一節を朗読したことに関し
て、無神論者のマダリン・マーレイ・オーヘイルから「宇宙飛行士は、宇宙にいる間は宗教的活動を控え
るべきだ」と訴えられていた。そのためオルドリンは、月で聖餐式を行うという自分のこの計画を妻に対
しても事前に打ち明けず、また地球に帰還してからも何年も公にすることはなかった。彼はテキサス州ウ
ェブスターにある教会の古参の信者で、聖餐用具は同教会のディーン・ウッドラフ牧師が準備していた。
この事実は、オルドリン自身の著書「月からの帰還」の中で初めて明らかにされた。後に同教会は、この
時に用いられた杯を彼から受け取り、毎年7月20日に最も近い日曜日を「月の晩餐の日」として記念する
ようになった
(WIKIPEDIAより)
誰もが自己を主張したがる。そんな人間性の一端がかいま見える。アームストロング船長は静かの基地と
言ったのは意識してか無意識か。オルドリンの確信犯的宗教行為をどのように評価するのか。米国社会に
無宗教者がいることがわかるのも面白い。アームストロングが有名な言葉を発するのはこの後、月面に
降り立ったときである。 写真はスタジオで月面着陸を収録中のワンカット 続く
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