イスラエル、バラガン日記

イスラエルに留学している大学生のブログです。

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なぜ神の名がエステル記には出てこないか

これは聖書の言語であるヘブライ語で考えると面白い答えが浮かび上がってきます。エステル記はヘブライ語で「מגילת אסתר(メギラット エステル)」と言います。エステルと言うのはもちろん登場人物の名前なのですが、この名前は実は「סתר」、隠す・隠れるという語から来ています。そしてメギラットとは巻物という意味ですが、実はエステルとは全く逆の意味-明らかにする・暴露するという語根「גלי」からの派生語なのです。

この相反する2つの単語が一緒になったエステル記から私たちは聖書を信ずるユダヤ/キリスト教の信仰の理想を見い出す事ができます― 見えない神の本質をこの日常・毎日の世界で明らかにしていく。似たような事がヘブル書の11章、信仰列伝のあたまにもあります。

最後に

ランバンことマイモニデスもエステル記の重要性について述べています。ランバンは、メシアが来た時、タナハ(旧約聖書)のうち6つの書以外の全てが無効になると述べています。その例外の6書とはトーラー(モーセの五書)とあと、エステル記なのです。

ユダヤ教のメシア観に、「メシアが来るとこの世界が神の家になり、神の本質が明らかになるという神の究極の最終目標が完成する」という考え方があります。
エステル記、そしてエステル記を祝うプリムは来るべきメシアとその時表される隠された神の本質について書かれた本であり、それについて祝う祭りなのです。

(終)
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エルサレムでもプリム(פורים)は3月1日に終わりイスラエルのプリム・ムードも過ぎ去ったのですが、いろいろとプリムで読まれるエステル記について考えた事やユダヤ教的観点などを絡めて、遅ればせながら今回記事にこうして書きたいと思います。


聖書一、聖書っぽくないエステル記

実はプリムで読まれるエステル記、新旧約通して聖書の中で1番聖書らしくない/世俗的な書物だと言われています。それには1つハッキリした大きな理由があります。
それは、旧約・新約計66巻のうち「神」の名が出てこないのが雅歌とエステル記だけだからです。

雅歌は詩なんですが、エステル記はイスラエル(ユダヤ人)の救いを描いた物語。それなのに出エジプト記にあるような奇跡の数々もなければ、神が登場さえしていません。奇跡など超自然的なことも全く起こらず、偶然とエステル・モルデカイの信仰が重なってユダヤ人が虐殺計画から救われる。まさに「ヒューマンドラマ」のようなエステル記は聖書の書物の中で例外中の例外的な書物だと言えます。

しかし、本当にただの「ヒューマンドラマ」ならば、聖書の中の一書になっているはずがありません。ではエステル記ではどのように神が現れているのでしょうか??そして、なぜ神の名が1度も出てこないのでしょうか??

エステル記の目的

エステル気を通して神が伝えたい事、それは「この世界に(超自然の対義語としての)自然な事はない」ということだと思います。神はハリウッド式、奇跡的な形やド派手な登場でご自分を現されることもありますが、それ以前にわびさび式、日々の日常や自然現象などのさりげない形でご自身を私たちに常に現されているのです。

― (神が作り、すでに完成した)RPGのゲーム上で私たちは登場人物としてプレイし神は画面でそれを観ながらそれを採点している―何となく私たちは生きているという場において自分たちと神との関係を「神は外(か上)から私たちを見ているんだ」、こんな風に神と自分たちを離して考えてしまいます。

しかし人生とはまさに神との対話、生まれてから肉的に死ぬまでず〜っと続く神とのおしゃべりなんです。なので、何気ない瞬間も私たちは常に神と会話をしながら生きています。常に神と一緒に生きているのです。
神と生きている・・・「アーメン」とあっさり受け入れるのもいいのですが、少し冷静になって考えてみましょう。
神と生きている・・・とんでもない事だと思いませんか??
これってすごい奇跡じゃないですか??

イエスは「あなたがたは、しるしと奇跡とを見ない限り、決して信じないだろう。」や復活後に「見ないで信ずる者は、さいわいである」と言っています。ですからこのわびさび式奇跡はハリウッド式奇跡に勝るのです。

なので私たちは超自然的な出来事や奇跡だけではなく、日々の普通の生活においてこそ神とアプローチしなければいけません。神は常に私たちに話しかけてきているのですから。エステル気を通して神はそういう事を伝えたかったのだと思います。そして、イエスも生涯を通じてハリウッド式の奇跡を行いましたが、エステル記のようなわびさび式の神の姿を本当は伝えたかったのです。

(続く)
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ついに訪問者数が9,000人を越えました!!

本当に感謝でいっぱいです。
!!תודה רבה לכולם
トダ ラバ ラ・クラム(皆さんありがとうございます)!!

イスラエルの事を皆さんに発信できたら、という事で始めたこのブログ。
こんなに早く数千アクセスに達するとは思いませんでした。
そしてブログで知り合った人と実際に日本のセミナーでお会いしたりと、ブログ冥利に尽きるような事も多々あり、ホント神が居られるな・私たちをブログというものを通して使われているんだな。
そう強く感じています。

皆さま、そして皆さまとの出会いを与えた神に。
ホントに感謝しています。
ありがとうございます。

このブログの訪問者・ファンが増えるという事は、
イスラエルや聖書に対して興味を持つ人が増えたということ。

イスラエルを発信するという事では、僕はある意味このブログは僕の信仰を表す(実践する)場だと思っています。
「これ信仰と何も関係あらへんがな!!」なんて思われるような、大学生のバカな事も書く事になるとは思いますが。
これからもブログという場を通していろいろ皆さまに配信していきたいと思います。
よろしくお願いします。

管理人
テル
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