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20億人以上、世界一の信者数を抱えるキリスト教。
そんな僕たちが信じているのがイエスという1人のユダヤ人なのですが、今回はそのイエスの名前についてお話したいと思います。
(注:イエスの名ですが、「御名」という神学的な話をするつもりはございませんのでそこのところはご了承下さい。) 日本語で使われている彼の名前「イエス」は「イエースース」という古典ギリシア語から来ています。ただ、先ほども述べたようにイエスは白壁、そして西洋文化のルーツであるギリシャの人間、ギリシャ彫刻のような美しいギリシャ人ではなく、僕が住むイスラエルに多い中東くさいユダヤ人でした。なので彼の本来の名前はヘブライ語のイェシュア(ישוע)です。
この名前、実はイェシュアの生きた第二神殿時代には意外と多い、ありきたりの名前でした。イェシュアという人物はエズラ・ネヘミヤ・歴代誌などのバビロン捕囚後の書簡や、死海写本などにも出てきています(日本語ではエシュア(口語訳)・ヨシュア(新改訳)・イエシュア(新共同訳)になっています)。イェシュアという名前の意味は旧約聖書でアブラハム・イサクなどの名前の解説が書かれているように、マタイ1章21節に書かれています。
「その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである。」
この「救う」と言うのがイェシュアという名前、ヘブライ語の意味なのです。実際にイェシュアの後半部分にアクセントを置くとイェシュア(ישועה)、救いという今でもイスラエルで使われている一般名詞になるのです(人名の場合はアクセントはイェ、前になります)。
そしてこのイェシュアという名前はヌンの子ヨシュアのヘブライ語名、「イェホシュア=יהושע」)の名前が後にイェシュアという名前に変化したものなのです。バビロン捕囚以降のヘブライ語は「イェホ〜」という名前が短くなり「ヨ〜」となる場合が時々起こります。例えばヨハネなんかはもともとヘブライ語で「ヨハナン(יחונן)」なのですが、バビロン捕囚以前では「イェホハナン(יהוחנן)」だったのです。
なので日本人にとっては(ヌンの子などの)ヨシュア、エシュア(またはイエシュア)、そしてイエス(イェシュア)と3人とも全く違う名前のように聞こえますが実は同じ、ヘブライ語を話すユダヤ人にとってはこの3つの単語が同じ名前だという事はすぐに分かるのです。
次の記事では、なぜ(特にイスラエルの)ユダヤ人がイエス(イェシュア)がなぜ「イェシュ」と呼ばれているかについてお話したいと思います。
イエスについての有名な入門書、デビット・フルッサー(David Flusser)のイエス(Jesus)という本(日本語では「ユダヤ人イエス」)がヘブライ語に最近翻訳されたのです。
ただそのヘブライ語名は「イェシュア」ではなく「イェシュ」なのです・・・
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2011年02月26日
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