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さて、更新をしていない間に世界中はクリスマス・シーズン、イスラエルはハヌカという祭りに入りました。
ハヌカについては今までご紹介したので今年は少し違う角度から、ハヌカという祭りを紹介できればなと思います。(ハヌカがどのような祭りかはhttp://blogs.yahoo.co.jp/life_box_chocolate/31611841.htmlへ。)
今年は少し「ブラック」な角度でハヌカについてお話したいと思います。
クリスマスの起源が、古代宗教の冬至を祝う光の祭りから来たというのはよく知られていると思います。冬至近くの12月25日はキリスト教ができるはるか前から、古代ペルシャ、フェニキア、エジプトなどの太陽の神の誕生日でした。ユリウス・カエサルが制定したユリウス暦でもその伝統を踏襲し、12月25日は冬至にあたり、またローマの太陽神ソール・インヴィクタスが誕生した日も12月25日でした。冬至のこの日から日照時間が長くなり始める、太陽の力が強くなっていくのですから、太陽神がある宗教ではこの日を生誕の日と定めるのは自然の流れだと言えます。これら古代宗教の祭りをローマ帝国の国教となり爆発的に勢力を伸ばし始めたキリスト教が、クリスマスとして祝い始めたのです。クリスマスが真冬の火や光に関する古代の祭りを起源に持つ事については、金枝篇でフレーザーも触れています:「私たちのクリスマスというものはキリスト教によるこの古代からの太陽の祭りの延長にすぎない。」
そしてハヌカについても同じような事が言えます。
ハヌカも冬至の時期に8日間祝われる、「光の祭り」だからです。上のリンク(3年前の僕のブログ)ではハヌカの歴史的背景などをお話ししましたが、ハヌカが別名「ハグ・ハ オリーム(חג האורים)=光の祭り」と呼ばれている事からも分かるように、ユダヤ人がハヌカと聞けば神殿が清められた事やユダヤ人がセレウコス朝・ヘレニズムの異教から解放されたという歴史的背景よりも「光の祭り」というのがまず頭に浮かびます。ユダヤ人にハヌカが何の祭りかを聞くと、100人中95人はまず「光の祭り」と答えるでしょう。しかしハヌカに「光の祭り」という要素が加わったのはハヌカが歴史的に起こってから350年以上も経った3世紀初めなのです。
ハヌカが光の祭りとなり始めた当時はローマがキリスト教化する前のローマ神話の時代である事、そしてイスラエルの周りの古代宗教における冬至の祭りだという事を考えると、ハヌカもクリスマスと同様に古代から続く冬至に行われる光の祭りがユダヤ教に取り入れられものなのです。
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2011年12月21日
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