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(情報源:イスラエル大手紙・TIME・ロイター・ガーディアンはじめ世界各紙)
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は今日、来月10日に予定されていた『ガザ・マラソン』の中止を発表しました。
ガザ・マラソンはUNRWAによりガザの子供たち(約25万人)のためのサマープログラム、「サマー・ファン・ウィーク(Summer Fun Weeks)」の資金を募るため年に1度開催されており、今年のマラソンは3度目でした。
マラソンへの参加者にはドレスコードが例年設定されています。特に女性が体のラインが見えたり、(スポーツにはその方が良いのですが)体にフィットする服は避けたり、長袖のシャツの着用を義務づけたりとイスラム教の伝統に対する配慮があったようです。
しかし2007年にファタハとの内紛後、ハマスがガザを実効支配し始めてから女性の飲酒や水タバコでの喫煙を禁止するなど、厳格なイスラム教国と化しています。
ハマスも初めはこの女性の参加も含めたガザ・マラソン開催に是認のスタンスを取っていたのですが、その態度を覆し女性の参加禁止をUNRWAに要請したためマラソンが中止されるにいたったようです。今年のガザ・マラソンには過去最高の260人のパレスチナ人女性と119人の外国人女性が参加する予定だったようです。
イギリスのガーディアン紙は、去年も参加し今年も参加する予定だった30歳の教師をしているパレスチナ人女性のインタビューを掲載しています。
「前回(参加した事で)私の周りの社会から嫌がらせに遭いました。今回もそうなるだろうと考えましたが、気にせず参加する事に決めました。ハマス政府によるマラソン中止には驚いています。私たちが服装に配慮した上で、街を走る事が何の問題に当たるのか理解できません。しかもこのマラソンはガザ地区のパレスチナ人支援のためなのです。ハマスにはどうかこの間違った決定について考えなおして欲しいです。」
ガザにあるパレスチナ人権センターの専門家は、道行く女性がヒジャブ(ベール)で頭を覆うような非常に保守的なイスラム社会では、多くの女性がこのように男女が一緒に参加するイベントは不適切だと考えるだろう、との見解を示しています。
その上で彼女はこう述べています。
「これは非常に危険なサインです。これによりハマスがどのように女性を見ているのか、そして彼女たちにどのような社会的役割を求めているのかが明確になりました。ガザの女性たちはこの流れに対して声を上げるべきです。」 核保有問題や政治的争いや宗派間の軍事衝突のように私たちがニュースで知る機会は少ないですが、イスラエル側ではユダヤ教、パレスチナ側ではイスラム教と、宗教に基づく伝統と男女平等の時代の流れと言う、相反する2つをどう両立させるのか―中東にとって実は1番大きな、将来的に解決しなければいけない問題はそれなのかも知れません。
それにしても、サマープログラムのための資金集めだった今回のマラソンの中止。
この夏ガザの子供たちの笑顔の数が減ったかと思うと・・・
とても残念ですね。
イスラム教徒ではない僕には分かりません。。。 |
イスラエルニュース
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さてテスト勉強をしなければあかんかったので、イスラエルで先週行われた総選挙についてあまり触れられませんでした。また来週テストがあるのですが、テスト勉強の息抜きに今回の総選挙の勝者について紹介したいと思います。
日本ではなぜかネタニヤフ首相と彼の政党「リクード・ベイティヌ(リクード・我が家)」の勝利を報じていました。
しかしここイスラエルで、街行く人たちに「今回の選挙の勝者は?」と聞いてみれば、ネタニヤフ首相を勝者に挙げる人は皆無でしょう。
なぜならリクード・ベイティヌは42から31議席と議席数を11も減らしているからです。日本のニュースでは『統一会派』という言葉が使われていますが、前回2009年の総選挙で第2党のリクードと第3党だったイスラエル・ベイティヌ(イスラエル・我が家)が連合し別々の党ですが今回の総選挙は2党が結束し1つの比例名簿で共闘することになりました。
1.(前回の総選挙で第1党)カディマの壊滅とも言える弱体化により彼らの票が複数の党に流れる事、
2.昨今のイラン問題や総選挙の2カ月前に会ったガザでのハマスとの戦闘などで世論の右傾化がさらに進んでいた事
そんな経緯から、イスラエル中の誰もがリクード・ベイティヌが第1党の座から陥落するとは考えていませんでした。そんな中、議席数を11(衆議院で考えると44議席)も減らしてしまった訳ですから、敗北ではあっても勝利ではありません。
報道されていませんでしたが、投票締め切りの2・3時間前にネタニヤフ首相は自身のFacebookのページに劣勢を如実に物語るこんなコメントをしていました。
「リクードの支配が危険な状態だ。とにかくリクードに投票するため投票所へ行ってくれ」
さて、では今回の総選挙の勝者はいったい誰なのでしょうか。イスラエルの8・9割の人はこの人物を上げると思います。それがこちら:
ヤイール・ラピード氏は脚本家の母とジャーナリストの父の間に生まれました。父トミー・ラピードは大手全国紙マアリブでの記者・イスラエル国営放送の会長・脚本家などマルチな才能を発揮し、90年代からは政治系の番組に評論家として出演していました。1999年に政界入りを表明し「シヌイ(Change)」という政党の党首として国政に進出しました。2003年の総選挙では15議席と躍進し、リクードとアボダ(労働党)に次ぐ国会第3党の党首になりました。当時のアリエル・シャロン首相の連立入りの要請を承諾し、政界わずか4年目にして副首相と法務大臣を兼務しました。
そんな父トミーの子として育ったヤイール・ラピードも父と同じマアリブ紙で文学系のコラムを持ち詩や文学作品を発表しました。そして1990年代からはマアリブ系の地方紙の監修者、そして大手全国紙イェディオット・アハロノットでもコラムを持つなど人気評論家になりました。
1995年にはトーク番組の司会者としてテレビ界に進出、2000年には自身の名前「ヤイール・ラピード」というトーク番組がスタートし、そこでは首相からコメディアンまでと幅広いゲストを呼び人気番組になりました。2008年にその番組は終了しましたが、その年から週末金曜日放送の人気ニュース番組のメインキャスターを務めました。
そして去年、政界入りを表明し政治家としての活動を始め、先週のイスラエル総選挙が彼にとっては初めての選挙だったのです。
日本で考えると筑紫哲也か鳥越俊太郎が政界に進出するような感じでしょうか。
選挙活動中もキャスターやトーク番組MCで鳴らした話術や、中間層重視の政策、見た目もですが、政治臭の感じられないフレッシュな新党に、既存政党への不信感を持っている多くの有権者が期待し、投票したのが勝因だと思われます。
そういう意味では維新の会に少し似ているのかも知れません。それに加え彼の政治スタンスが中道なので、タカ派からハト派/世俗派から宗教的ユダヤ人と幅広い支持を得る事ができたのです。
今回、右派政党の「バイト・イェフディー(ユダヤの家)」が3議席から12議席と躍進したのですが、それも国政初進出の若いナフタリ・ベネット党首に多くの右派有権者が引かれた結果です。
どの既成政党も伸び悩んだのとは対照的に、カリスマ的な若いリーダーが率いる政党が躍進した。
総選挙を簡単に1文でまとめると、こういった感じでしょうか。
さて連立政権はいったいどうなるのでしょうか・・・
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現地時間のあす22日、イスラエルでは国会(כנסת:クネセット)総選挙が行われます。
日本のメディアではイスラエルの右傾化が叫ばれ、まぁ現政権の右派「リクードゥ・ベイティヌ(日本語:リクード・わが家)」が勝利しネタニヤフ政権の続投が既定路線ですが、実はそこまで右派の圧倒的勝利・躍進といくかどうかは分かりません。
イスラエル大手紙でニュートラルとされている、「イェディオット・アハロノット(ידיעותאחרונות)」の選挙直前18日に行われた世論調査はこうなっています。
赤丸の1番上の数字は今回の調査結果、
緑が1週間前の調査結果、
そして下の青色の数字が現在の現有議席数です。
上段左から:
リクードゥ・ベイティヌ・・・32議席
(穏健右派リクードゥと右派イスラエル・ベイティヌ(イスラエル我が家)の連合)
アボダ・・・17議席
(労働党、中道左派)
イェッシュ・アティード・・・13議席
(有名テレビ司会者が作った新党、和訳「未来がある」。中道派)
バイトゥ・イェフディー・・・12議席
(和訳「ユダヤの家」、ナフタリ・ベネットというカリスマ的なリーダーにより躍進が予想される。宗教的右派)
シャス・・・11議席
(セファラディの超正統派、ハレディームによる政党。上の「バイトゥ・イェフディー」よりは超正統派なので宗教色は強いが、政治的スタンスは若干中道よりか)
トゥヌア・・・8議席
(元リクード、その後カディマ党首も務め政界を一時引退していたツィッピー・リブニがカムバックし作った正統。和訳「運動」、中道。)
下段左から:
メレツ・・・6議席
(リベラル色の強い、社会主義・左派政党。)
ヤハドゥットゥ・ハ トーラー・・・6議席
(シャスはセファラディ、こちらはアシュケナジーの超正統派による右派政党。)
カディマ・・・2議席
(和訳「前進/前へ」、オルメルト政権時は内閣の中心を担い2009年の総選挙でも28議席で最大の党だったが連立交渉に失敗し野党に。トゥヌア、元党首のリブニが作ったトゥヌアの中道の新党などに議席を取られ惨敗が予想される)
オツマ・レ イスラエル・・・2議席
(和訳「イスラエルに力を」、国家統一連合からできた新党。バイト・イェフディーよりも右のほぼ極右、反アラブ主義的側面も強い。)
アラブ政党・・・11議席
(もちろん左派に属する3党)
さて、これらの政党を右派(超正統派を除く)・左派に分けると:
右派(水色)・・・46議席 左派(赤色)・・・46議席
超正統派・・・17議席
アラブ政党・・・11議席
となります。
とにかく、頭1つ抜けているリクードゥ・ベイティヌが第一党になり、次期内閣の中心となる事は間違いないようです。すると必然的に、リクードゥ・ベイティヌの名簿第1位のネタニヤフ首相が次期首相になるでしょう。
しかし頭1つ抜けている党でも、32議席と国会(クネセット)120議席の4分の1ちょっと。ここが各党の名簿による完全比例代表制になっているイスラエルの面白いところ。ダントツの第1党でも過半数の61議席を確保するために、他の政党と協力し連立政権を樹立しなければいけません。
なのでイスラエルの政治では、少数政党もこの連立交渉の時に非常に大事なキーとなり、連立への協力により少党の発言力が増すという特徴があります。
今回の世論調査によれば、右派政党を合計しても46議席。
超正統派の17議席を足せば63議席と完全に右派だけの政権が出来上がりますが、そうすれば超正統派関連の複雑な問題や極右政党などの爆弾を抱える事になります。
そこで、トゥヌアやイェッシュ・アティードなどの新党や、(確率はかなり少ないですが)左派よりのアボダ(労働党)など中道政党との連立交渉を行う可能性も十分考えられます。
「中道・左派対右派」という他にも、有名テレビ司会者の新党やツィッピー・リブニの新党がどこまで議席を伸ばすのか、カリスマ的な若いリーダーが率いる右派政党がどれだけ躍進するのか。
そして選挙後の連立交渉で、ネタニヤフ内閣に入閣する政党の顔触れはどうなるのか。
右派が勝つと言って政権自体が過激なタカ派になるとは限らない、小党乱立イスラエルの政治。
中道派の党が入閣し、あまりにもタカ派にならない事を期待しています。
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さて、こんな記事をブログ友達の山田さんから知りました。
イスラエル大統領がアラファト議長暗殺を初めて認める さて、このニュース。 これがもし真実ならば、世界中を揺り動かす大ニュースです。
しかし、Yahooトップニュースにも、世界の大手ニュースサイトにも掲載されていません。
さて、なぜでしょうか?
その理由は、このニュースにいつ・どこのインタビューでシモン・ペレス大統領が事実を認めたかが全く書かれていないところに隠されています。
このニュースの情報源は今月9日、New York Timesに掲載された記事。去年の7月25日と、ガザでの軍事作戦後におこなわれた2度の大統領へのインタビューが記事になっています。
その記事には、次のような事が書かれていました。
そしてその後に記者が質問ではなく、こう言いました。
「あなたは、アラファト議長が暗殺されるべきだとは考えていなかった。」
それに対してシモン・ペレスはこう答えたのです。
「考えてはいなかった。私は彼とビジネス(交渉)ができると考えていた。
彼が居なければ、事態はより複雑だった。オスロ合意も他の誰と結ぶ事ができただろうか?
ヘブロンに関する合意も、他の誰と結ぶ事ができただろうか?」
イランや中東のアラブ系のメディア、そしてハマスのスポークスマンはここを切り取って「シモン・ペレス大統領がイスラエルによるアラファト議長暗殺を認めた」と報じたのです。
しかしこれは、ぺレス大統領の暗殺という手段に対する強い反対についての話題の後のやりとり。実際にイスラエルの諜報機関などでアラファト議長の暗殺の計画が上がった時、もともと中道左派のぺレス大統領が強く反対していたのは周知の事実。
それを彼はここで繰り返したまでの事なのです。
原文のNewYork Timesのページのコメント欄を見てみました。
もしシモン・ペレスが本当にイスラエルによる暗殺を認めるような、そう取れるような答え方をしているのならば・・・
コメント欄には、イスラエルによるアラファト暗殺ばかりが書かれているに違いありません。
しかし・・・コメント欄にはアラファト暗殺については書かれていませんでした。
それもそのはず。
もし暗にでもペレスのこの発言が、イスラエルによるアラファト殺害を認めているのだとすれば・・・
New York Timesは長いインタビューの短い一段落ではなく、
「ペレスによるイスラエルのアラファト殺害」の記事だけをトップ記事で載せるでしょう。こんなスクープをNew York Timesのような世界的な大手紙が放っておくはずがありません。
この2・3文だけを切り取って、
「イスラエルの大統領がイスラエルのアラファト暗殺を認めたぞ」
と報じるのは、あまりにもお粗末。
イスラエルをどうしてもアラファトの暗殺者にしたい、アラブ系のメディアが報道の中心だった事にも納得です。
1994年オスロ合意によりノーベル平和賞を受賞した3人:
左からPLOアラファト議長、シモン・ペレス外相(当時)、イツハク・ラビン首相。
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9〜10日にかけてエルサレムで、20㎝の雪が降りました。
エルサレムでの20cmの降雪は、1992年以来20年ぶりのようです。 facebookで友人がアップした写真などをご紹介します。 〜雪化粧した岩のドーム〜
〜旧市街のある路地。石畳なので転びやすくなっています。〜
〜僕のアパートから車で10分ほどの所にある、ロシア正教の修道院です。〜 |





