イスラエル、バラガン日記

イスラエルに留学している大学生のブログです。

イスラエルニュース

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パレスチナが国連総会で「オブザーバー国家」として承認されました。僕は親イスラエルですが、何もパレスチナ国家を認めないとは言っていません。イスラエルにとっても、彼らがきちんと一国家として機能してイスラム過激派のテロ活動などをキチンと押さえる事ができれば、これはイスラエル側の大きな国益になる訳ですし、多くのイスラエル人はそれが一番現実的かつ現状では理想的だという事を知っています。

あともう1つ、この記事を書く前に明確にしておきたい事があります。それは私がイスラエル政府に全て賛同している訳ではないという事です。



そういう事を踏まえた上で、パレスチナが国家として承認されたという写真の裏側を少し覗いてみたいと思います。というのも、今回パレスチナがオブザーバーとしてでも国家として承認されたという背景には、パレスチナがイスラエルからの独立を勝ち取ったという「(残忍な)イスラエルvsパレスチナ(かわいそう)」という構図よりも、正確には「パレスチナvsパレスチナ」という内部抗争的な構図の方が多分にあるからです。

 

2006年にパレスチナでは評議会選が行われ、イスラエルの存在を認めず、パレスチナ全土の解放(=ユダヤ人追放?または抹殺?) を掲げるハマスが穏健派のファタハに圧勝しました。その翌年にハマス・ファタハ間に内部抗争が勃発、ハマスは武力(クーデターとファタハは批判)でガザ地区を占拠しガザ政府を独自に設立し、実効支配を固めました。それに呼応する形でファタハもハマスを排除した独自のアッバス大統領のもと自治政府を組織しました。こうしてパレスチナは完全に2つの政府に分裂したのです。そしてそれが今なお続いています。


ハマスの基本理念はイスラエル・ユダヤ人排除。そこで、和平の対話という事に関してはファタハの西岸地区政府が窓口として機能し、和平は進展してはいませんがガザとは違いイスラエル側との対話はある程度ありました。


しかし今では、『武闘派』であるガザ政府の母体であるハマスがイスラエルとの交戦で武力面において、そしてその後の(エジプトを仲介役とした)停戦交渉などの外交面においても存在感を強めています。そんな中、ファタハとしてもこれ以上のハマスの国際的な発言権が強まる前に、ファタハ側単独で国連でオブサーバーとして「国家」という地位を獲得し、ハマスの国際的な影響力に歯止めをかけたかったという思惑が今回の裁決の裏側にはあります。

 

パレスチナ側もイスラエル側も、今回の「国家への格上げ」で実際何かが変わるとも思っていませんし、何かを変えようとしている訳ではありません。たとえ、パレスチナ側が実際問題として独立をしようとしても、ハマス―ファタハの内部抗争が無くなりパレスチナ側が一枚岩にならなければ、国家も和平もないのです。


ただ、またパレスチナの統一選挙があれば、政権を握るのは間違いなくハマスです。

そこが和平を進めるにあたっての最大の問題になってくるのです。

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最近のイスラエルは、紙面、テレビやインターネットを賑わせていたのは戦闘状況や死者、テロなど暗くなるようなニュースばかりでした。このブログでも自然とそのような情報ばかりをお伝えする事になってしまいました。


しかしそんな中、イスラエル国内ではユダヤ人とアラブ(パレスチナ)人が手と手を取り合うような感動的なニュースも実はあったのです。

今回は「手を取り抱き合うパレスチナ・イスラエル」について、イスラエル北部、ガリラヤ地方に位置する小さなアラブ人町からのニュースをお届けしたいと思います。


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「南を抱きしめる―」

というタイトルのこの記事、イスラエル北部に南部から避難して来た家族、また受け入れた家族について報じています。ここ10日間ほど、イスラエル南部では北への家族疎開/避難、そして北では南からのそんな数多くの家族を受け入れるのがチョットした社会現象化していました。

僕の友人は南のベエルシェバ付近が実家でそこにずっと居たのですが、1日に何度も何度も鳴る警報にまともな生活はできなかったようです。そんな状況を考えると、親戚の家やはたまた他人の家でも受け入れ先があれば家族で避難する気持ち、よく分かります。

 

このような深刻化していった事態を受けてイスラエル北部では、ついにサフニンとベイト・ジャンと呼ばれる小さなパレスチナ系(ドルーズ系)2つの町でも、いくつかのパレスチナ人家庭が南から避難してきたユダヤ人の家族を一時的に受け入れていました。

 

写真のビデオクリップに出てくる男性はサラハ・サアドさんというベイト・ジャンに住むパレスチナ人。彼の家では南からの6家族を受け入れていたようです。

彼のインタビューがすごく良かったので、訳してみました。

南の緊急事態を見聞きし、すぐに
『北に来たい人は愛を持って温かく迎えるので、ぜひ私のところに来て下さい』
とメディア関係に私の(電話)番号を渡しました。

私たちは同じ人間、必ずお互いを必要とするのです。
もし北で何かが起これば私たちは南に避難し、(今回のように)南に何かが起こった場合には私たちが南(の人たちを)を温かく抱き寄せて歓迎するのです。
同じ1つの国に生きているので、私たちはお互いを必ず必要とするもの。

温かさと愛を持ってお互いを抱き合わなければ(助け合わなければ)、それこそ深刻な事態になるのです。

 


お互いを殺し合う、そんなニュースだけが流れていた中、心温まる、ちょっとイイ話でしょ??

Facebookの友人経由でこのインタビューを見た時、僕は久々のほっこりするニュースに加えて彼の力強い言葉に感動しホンマ泣きそうになりました。とても感動的だったのですが、戦闘のニュースの影に隠れ、イスラエル国内でさえあまり大きなニュースにならずじまいだったのがホントに残念です。

このインタビューのサラハさんのような人物がハマスの指導者であれば、イスラエルとパレスチナの間の関係ももう少し温かいものになるのでしょうが・・・

そうなる日が来る時を祈って・・・

イスラエル兵、パレスチナ人農民を射殺 8人負傷 ガザ

朝日新聞デジタル 11月23日(金)19時47分配信
 【ガザ=山尾有紀恵】パレスチナ自治区ガザとイスラエルの停戦から2日経った23日、ガザ南部のイスラエルとの境界付近でイスラエル軍兵士がガザのパレスチナ人農民に発砲し、1人が死亡、少なくとも8人が負傷した。

ガザのハマス政府保健省によると、境界付近に畑の様子を見に来ていた農民に対して、監視塔にいたイスラエル兵が発砲したという。停戦が薄氷の上にある実態が明らかになった。
朝日新聞社

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121123-00000029-asahi-int


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このニュース、「境界付近に畑の様子を見に来ていた農民に対して、監視塔にいたイスラエル兵が発砲した」とイスラエルが容赦なく罪なき農民を惨殺したような文体で書かれていますが、これはチョットした背景があります。

 

停戦から一夜明けた昨日(22)の晩、約200名のパレスチナ人がガザ国境付近に集結、ゆらすなどして国境付近をかこったフェンスが破損しました。そのうちの3人はそのフェンスを乗り越え、イスラエル領内に不法に侵入したので国防軍に数分後取り押さえられました。

 

そして今朝(23)には、約300人が国境付近に集まり、またフェンスへの破壊活動を行いました。そこで国防軍はフェンスへの破壊行動に対して、『空砲』の威嚇射撃をしました、彼らはフェンスへの破壊を続け、そのうちの数人はフェンスを乗り越えてイスラエル領内に入ろうとしました。そこでイスラエル兵は実弾ですが、彼らの足に向かって発砲しました。

 

その結果、この記事の「畑の様子を見に来ていたパレスチナ人農民1人」の死者が出たのです。しかし、少し考えてみて下さい。この亡くなった男性は、イスラエルに亡命しに来たのではなく、挑発のために国境を越えようとしていたのです。不法に国境を越えようとした者には、即実弾で射殺する国もこの世界には山ほどあります。そんな中この停戦直後という時期に、不法に国境を越えようとした者に死者が出るのはある意味当然の結果だと思いますが・・・

(ちなみに、もう1人国境を越えたパレスチナ人がイスラエル兵に取り押さえられましたが、その後ガザ側に釈放されました。)

 

前の投稿でパレスチナ側が停戦に入った一昨日の午後9時からの23時間の間に十数発のロケット弾をイスラエルに向けて発射し、停戦合意違反をした事はお伝えしました。

この事件を受けて、ハマスはイスラエルが停戦合意に違反したとエジプトに抗議をしたようです。停戦合意に抵触するであろう、自分たちの停戦後のロケット弾とイスラエル領内の不法侵入を棚に上げてです。

 

前の記事を描いた後に、イスラエルのニュースサイトでパレスチナとイスラエルの心温まるニュースを見つけたので、次にはそれについて書こうと思っていました。しかし、このようなまた歪んだ報道がなされる事態に、またこうして暗いニュースを書かざるを得なくなってしまいました。。。。

現地時間の午後9(日本時間22日午前4)、無事停戦期間に入りイスラエル国防軍は「ガザからの砲撃により損害が出ない限り、私たちは停戦に入りガザへの爆撃はしない」と発表しました。

その後2時間ほど経った今までの時間経過についてご紹介したいと思います。

 


21時:停戦期間開始


2118分:

 イスラエル南部スデロットとアシュケロン周辺にロケット弾飛来を知らせる警報。

2126分:

 ガザとの国境付近のエシュコル()で停戦期間開始後からすでに2度ロケット弾の警報が鳴っていたとの報告。

 ガザとの国境にあるシャアル・ハネゲブ()にロケット弾が着弾。

2132分:

 アシュケロン周辺で2度目の警報。

2138分:

 シャアル・ハネゲブで警報の後に3発の爆発音、警備隊が調査開始。

2142分:

 アシュケロンとシャアル・ハネゲブでロケット弾飛来を知らせる再び警報が鳴る。

2150分:

 ハマス当局者がカイロで記者会見「イスラエル側は我らの要求に屈服した。8日間の戦闘はイスラエルを我らの要求の前に降伏させた。敵の指導者たちは冒険に失敗した。」

2200分:

 休戦期間に入っての1時間後、南部のアシュドッド、キリヤット・マラヒ、アシュケロンその他2つの町村で警報が鳴る。

228分:

 アシュドッドに向けてロケット弾が発射されるが、イスラエル軍のミサイル撃墜システム「鉄のドーム」によって撃ち落とされる。

2213分:

 21時の休戦に入ってから、ガザから放たれたロケット弾は12発。

2228分:

 イスラム聖戦のリーダーがカイロで記者会見。「イスラエル側は成果を主張するであろうが、私たちは今回起きた事はシオニズム史に残る失敗である。」

2238分:

 アシュドッドとガン・ヤブネで警報。

2241分:

 ベエル・トビアにロケット弾が着弾。怪我人・損害の報告は未だ入っていない。

2258分:

 シャアル・ハネゲブで警報。




停戦期間に入って2時間少しの間、ガザ側からは13発のロケット弾がイスラエルに向けて発射されました。

イスラエル側からの攻撃は未だありません。

さてさて。ハマスを始めガザのテロ組織はどうやら「停戦」という意味を知らないようですね。世界中から停戦に安堵する声があったと思いますが、どうやら即停戦というのは楽観的な幻想にすぎなかったのかも知れません。


このパレスチナ側の停戦違反も、世界のメディアは無視するのでしょうね・

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テルアビブでバス爆発=21人負傷、テロか―イスラエル

時事通信 11月21日(水)19時26分配信

【エルサレム時事】

イスラエル中部の商業都市テルアビブ中心部で21日、バスが爆発し、医療関係者によると、少なくとも21人が負傷した。イスラエル首相府報道官は「テロ攻撃だ」と主張した。イスラエルが14日から行っているパレスチナ自治区ガザ空爆作戦との関連は不明。


ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマス報道官は「歓迎する」と表明したが、犯行は認めていない。現場は国防省や美術館などが立ち並ぶ主要通り。在イスラエル日本大使館によると、邦人が巻き込まれたとの情報は入っていない。 


正規のハマスとしての軍事作戦・戦闘で、イスラエルの兵士が21人負傷したのならば100歩譲って「歓迎する」との表明も理解できなくもないですが・・・
敵国ながら一般市民が21人も負傷して、歓迎とは・・・キチンとした政府とするならば頭がおかしいと考えられずにはいられません

あともう1つ。テル・アビブやエルサレムなどへの攻撃・テロには、ユダヤ人だけでなく彼らの兄弟姉妹でもある、アラブ・パレスチナのイスラエル国民の被害者・死傷者が出る可能性が大いにあるのです・・・

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テルアビブで起きたテロ現場、運び出される怪我人たち。
写真にある文字は、僕の友人がFacebookアップ時の編集によるものです。

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