考古学うんちく
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ヘブライ大学で考古学を勉強している事を利用して、いろいろと「あぁ〜」と思った事や考えた事を書いていきます。
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イスラエル(ヘブライ大学)で考古学を専攻し、 ギリシャ考古学入門というコースを前期取りました。 ギリシャ考古学を1セメスター学んで、思った事があります。 それは、 (日本における)古代ギリシャに対する評価は低すぎないか?? という事です。 中高と日本の世界史の授業でルネッサンスについては、 「古代ローマの美術復興」という感じで学びました。 しかし、古代ローマの美術や建築がどこから来ているかというと。 それは紛れもなく古代ギリシャです。 大学では前期にギリシャ、後期にローマ考古学の入門コースを同じ時間枠で行う事になっています。この順序を見ただけでも、ローマのベースがギリシャにあることは一目瞭然。 ギリシャの美術・建築を前期学んで、古代ローマがどれだけギリシャの影響を受けているかという事をいろいろと学びました。 1.彫刻 ギリシャの彫像の名作と言われている作品(主にClassic Period)の多くは、古代ローマの時代になってコピーが多々作られています。古代ギリシャの彫像を復元する時、ローマのコピーを元に復元するのがギリシャ考古学者の常套手段らしいです。 2.建築 また、ローマ時代の建築物の柱のベースになっているのは古代ギリシャの「コリント式」という古代ギリシアの建築様式(オーダー)。 3.神話 それにローマ神話。コレは説明も要らないかも知れません、ローマ固有の神もいますがギリシャ神話の影響が色濃く残っている事は否定のしようがありません。ゼウスとジュピター、ヘラとユノ、ポセイドンとネプチューンなど、ローマ神話の主要な神々はほとんどギリシャ神話と同一視されています。「もともとローマ固有の神々だったが、ギリシャ神話への翻訳がなされた」という要素もありますが、ギリシャ神話の影響が強い事に変わりはありません。 世界史としてみてもローマの存在感は群を抜いています。ド派手な建築物(水道・道路・闘技場etc.)、大帝国、そして長い存続期間。それと比べるとギリシャの存在感はやはり薄いです。 ただ、ヨーロッパ文化の基礎となった古代ローマは実はローマ固有のものではなく、古代ギリシャから来た要素が大きいんです。そう考えると、ヨーロッパ文化が古代ギリシャ発祥であると言っても過言ではありません。 (世界的な)現代社会への影響の大きさを比べると、ローマよりギリシャの影響の方が断然大きいと思います。ギリシャ哲学、そして現代の民主主義の基礎となったポリスのデモクラシー政治。そう考えると古代ギリシャの思想はヨーロッパだけでなく日本も含め世界中に影響を与えています。 何かと派手なローマに隠れている古代ギリシャ。
イタリアへの日本人観光客の数と比べると、ギリシャは桁が1つ少ないかも知れません。 ただ、古代ギリシャをもうすこし評価して、中高の世界史で教えてもいいんじゃないかなぁと思います。 |

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