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コジマとキジマという幼なじみの2人の人生を描いた絵本。 著者である「村上龍」氏が、「おわりに」こう書いている。 ・・・・・ 私はひとつの仮説を立ててみました。わたしたちの心とか精神とか呼ばれるもののコア・中心部分はとてもやわらかく傷つきやすく、私たちはいろいろなやり方でそれを守っているのではないか、というものです。そして守るためのいろいろな手段を「盾・SHIEKD」という言葉で象徴させることにしました。さらに「盾」には、個人的なものと集団的なものがあるのではないかと考えて、それをわかりやすく伝えるためにこの絵本をつくりました。官庁や大企業のような強い力を持つ集団・組織へ加入することで得られる盾もあるし、外国語の習得、いろいろな技術・資格など個人で獲得する盾もあって、わたしたちはつねにそれらを併用しているのではないかと思います。たとえば、日本国籍は、日本に居住している大部分の人が持つ盾で、海外に行くとそのことがわかります。 この絵本のテーマは、官庁・企業に代表される集団用の盾にたよるのは危険だからやめて、個人用の盾を獲得すればそれでいいというような単純なものではありません。いずれにせよ、盾はとてもたいせつなものを象徴しています。 ・・・・・ この絵本の中で、山の上に住む「名なしの老人」が、少年だった二人に言った言葉が、 とても印象に残っている。 少年だった二人にはそれぞれ悩みがあって、それを解決しようと、老人に聞くことにしようと、 山に行ったときのこと、老人は、二人が連れていた、シェパードとコリーにハンモックに乗れるか、 といった。シェパードは、何度も何度もトライした。コリーは、一度失敗してあきらめたのか、 地面に伏せて起き上がろうとしなかった。その後、老人は、 「どちらが頭がいいかなんて、だれにもわからないんだよ。誰かの都合で、頭がいいとか、悪いとか、決めるだけだ。コリーは、転げ落ちて痛いのはごめんだと二度と跳び乗ろうとしなかった。シェパードは命令にしたがって何度でも跳び乗った。命令に従うほうが都合がいいと考えるやつらは、シェパードが頭がいいとほめるだろう。しかしむだなことをしないほうが都合がいいと考えるやつらは、コリーのほうが都合がいいとほめるだろう。それだけのことだ。おまえら子どもだって同じだ。国や社会にとって利用しやすくて、利益になりそうな子どもを、頭がいいとほめる。国や社会の役に立ちそうもない子どもは、クズと言われる。でもそんなことには意味がないんだ」と言った。 なんとも身もフタもない話のような気もするが、結局のところそうなのかもしれない。 大人たちが、自分たちにとって、都合のいい子どもを育てようとしているのかもしれない。 体裁を繕い、他人からよく見られようとしているだけ・・・? 他人から、悪く思われたいとはだれも思わないだろうが、 他人の評価は、その人にとっての都合であることが多いことも確か。 最近、犯罪を犯してしまった人の評判を近所の人に聞くと、
「いい人だったのに。」「こんなことをするなんて信じられない」 と言うことをよく聞く。 「いい人」って何? その人の心の闇が見えなかっただけかもしれない、 いや、見ようとしなかっただけかもしれない。 自分にとって「いい人」ってなんだろう。 |

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人の心は完璧に理解することは難しいですね、犯罪をするはずがないって言っても本人が何を考えているのか・・・。
2006/12/1(金) 午後 6:32
kokotan912さん、こんばんは。普通に生活している中で、犯罪に手をそめてしまう気持ちはやっぱり理解できないですよね。 わたしは時々自分の心の中もわからなくなることがあります・・・(--;)
2006/12/2(土) 午後 10:16