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ゲームや映画など重いコンテンツをパソコンで気楽に楽しむ上で高速インターネットが不可欠だ。
この分野ではインターネットの生みの親である米国が一番先を行くとイメージしている人が多いだろうが、イメージほど当てにならないものはない。
米連邦通信委員会(FCC)は3月16日、2020年を目標に全米約1億世帯が毎秒100メガビット程度の高速インターネット通信網を手ごろな価格で利用できるよう整備することを柱とする「国家ブロードバンド(高速大容量)計画」を発表したが、その裏には韓国などに大きく立ち遅れた危機意識がある。
米国は、映画などが豊富な割には高速インターネット網の整備が遅れており、コンテンツ配信大手米アカマイの09年第3四半期のまとめによると、平均通信速度は毎秒3・9メガビット。
この分野で世界最先端を行く韓国の14・6メガビットの三分の一弱でしかない。7・9メガビットの日本と比べても約半分である。
オバマ大統領は計画発表を受けた声明で「全米の高速通信網を、世界で最も強力なものにする」と述べたが、韓国を意識していることは言うまでもない。
国家ブロードバンド計画には学校や病院などの施設には毎秒1ギガビット程度の超高速インターネット通信網を整備し、テレビ向けに確保されている電波の一部を高速の無線インターネット通信に開放するとするが、韓国ではすでに部分的に実現されている。
日本では、昨日から韓国の先進IT事情を視察するため訪韓している原口総務相が光ファイバー網の整備を強調しているが、言うまでもなく韓国をモデルにしている。携帯や液晶テレビなど国際市場でサムスン、LGなど韓国勢にソニー、東芝、NECなどが後塵を拝しているのも、高速インターネット環境の決定的とも言える格差が背景にある。
例えば、私は『韓国IT革命の勝利』を書いた00年の時点で韓国ではインターネットでテレビ、ラジオを生中継で視聴していた。
東京の私がそれを利用できるようになったのはようやくヤフーがADSLを導入した04年くらいからである。今は韓国のテレビ、ラジオを自宅のパソコンで視聴している。
ところが、日本では未だにテレビ、ラジオを自由にパソコンで楽しめない。NHKが最近一部ドラマを有料のオンデマンドで利用できるサービスを始めたが、韓国では過去のドラマのオンデマンドも含め基本的に無料である。
ダークホースが北朝鮮だ。『金正日の後継者は在日の息子』『証言北ビジネス裏外交』で「すでに光ファイバーが全国に整備され、IT人材育成に国家的な力を入れている」と書いたが、半信半疑の人が多い。マスコミを含め偏ったイメージで北朝鮮を見ているので、別の顔が視野から抜けてしまっているのだ。いずれ北朝鮮にも先を越されるかもしれない。
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2010年03月22日
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