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昨日公開のミサイルをNHKはICBMと報じたが、核ミサイル搭載との見方もある。
金正恩第1書記は昨日の演説で「敵が原爆でわれわれを威嚇した時代は永遠に過ぎ去った」と、核戦力を抑止力として実戦配備したことを示唆している。鵜呑みは避けねばならないが、かと言って、一部の北朝鮮を見くびるような判断は軽率で、危険ですらある。
北朝鮮の実情を良く理解しないままの日本の対決一辺倒の姿勢は見直すべきであろう。
米国はなんだかんだ言っても北と協議のチャンネルは持っている。韓国も開城公団がちゃんと機能している。
産経など保守強硬派は「足並みが乱れる」と北朝鮮との対話を拒否するが、その背景には北朝鮮への偏った見方がある。
産経紙面には「さらなる強硬路線へ向かう号令 国民生活より核ミサイル優先 演説内容は『変化』への拒絶」「ICBMはない」と言った言葉が踊るが、事実に基づくものではなく、憶測でしかない。
金演説は「軍力に産業革命を足せば社会主義強盛国家だ」「産業革命」と随所に新思考がうかがわれる。「人民が再び飢えないようにすることが党の確固たるスローガンだ」と率直に食糧問題の存在を認め、解決の決意を示したのは北としては画期的なことである。
生粋の党人派の崔竜海書記を軍トップの総政治局長に抜擢した人事など、先軍政治から本来の労働党中心政治へ復帰する動きも可視化してきた。
先代の秘密主義と決別した情報公開など金新体制は変化、進歩のメッセージを送っている。
日本には、そうした変化を読み取った柔軟で、きめ細かい対策が求められる。
私は日本政府が北朝鮮に特使を派遣することを提案したい。
今のように米国におんぶに抱っこで、事実上、外交ゼロ、軍事的対応偏重は無謀だけでなく、愚かである。米国は反対するかもしれないが、朝米チャンネルはちゃんとある。
万が一にも朝米が衝突すれば真っ先に矢面に立たされる日本だけ蚊帳の外はないだろう。
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