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北朝鮮人工衛星打上予告日に午前7時を期して入ったが、韓国は静かで平常通りである。
日本のマスコミは朝からしきりに報じているが、日本の神経質な国際感覚がよく出ている。 しかし、北朝鮮宇宙空間技術委員会報道官は打上延期を発表し、「科学者たちが時期を慎重に検討している」と述べた。 北朝鮮の政策決定プロセスに微妙な変化が出ていることにまだ誰も気付いていないが、それをいかに解析するかに今回の隠れた最大の意味があろう。 人工衛星と見るかミサイルと見るかも含めて、今回の打上の狙いは本質的に前回4月と変わるところはない。韓国大統領選や日本の総選挙は前回の失敗からたまたま重なっただけのことである。それに数百億円を投じるほど愚かではない。 あえて違いを挙げれば、失敗の汚名返上である。 結論から言えば、科学者ら専門家の判断に委ねた点が、全ての判断を金正日に委ねる方式を取った先軍時代と決定的に異なる。 無論、金正恩第1書記も政治主導ではあるが、先代と異なり、合理性を重視し、書記局を中心とした労働党内の合議を尊重している。 先代が先軍政治の要とした国防委員会はその中核であったリ-ヨンホが軍閥として粛清され、事実上、解体された。 完全情報公開した前回と異なり、今回打上を国内に伝えなかった。 当初から厳寒の冬季打上に対する技術的な慎重論が科学者らから出されていたからであろう。 要するに、北朝鮮の政策決定プロセスはより合理化され、冒険的な要素が減少している。 周辺国がすべきは、合理主義には合理主義で、新たな冷静な対応を講じることである。 日本には周辺国が内向きになっている隙に打上を狙ったと穿つ見方が新聞紙上にみられるが、的外れである。 拉致問題に何でも結びつけるから、感情が混じり、我田引水の見方しか出来なくなる。 |
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2012年12月10日
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